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ときのそらはスパチャを読まない

「いや読むよ!」と思ったやつ、お前は全く正しい
ライブストリーマーとしてのときのそらを掘り下げる上で、あえてこういうタイトルにさせてもらってる。

他のホロメン……というか生放送をメインにしているVTuberらと比べて、ときのそらが「やっていないこと」がいくつかある。
それらを少々取り上げて、何でやってないのか考えようぜ、この記事はそういう趣旨だ。

先に言っとくと、「だから良い」「だから悪い」「どっちが良い」を論じる気は全くない
これは価値観の話であって、優劣や善悪の問題ではないからだ。
あとあれ、現時点でやらないからといって「今後もしない」ことを約束するものでもない。未来がどうなるかは誰にもわからない。何よりもときのそらというコンテンツがそうだったように。

スパチャ読みをしない

他のライバーを見るに「メイン放送終了後にスーパーチャットの送り主及び内容を読み上げ返礼する」や「以前の放送枠で貰ったスーパーチャットに返礼する」文化があるが、ときのそらにはソレがない。
本放送を見ている限り、スーパーチャットに対しては優先的に読み上げを行っているようには思える。とはいえスパチャなら必ず読まれるわけではないが。

思うに、通常のコメントもスーパーチャットも平等に扱おうとしているのではなかろうか。
ときのそら自身、「放送のコメントはアーカイブで全部確認している」旨の発言はしているし。
"対価を貰ってるから"ではなく"全部のコメントが"大切なものだから、平等性を期するために今のスタンスに落ち着いている感じはする。

そういう気持ちがあるからかどうかは分からないが、少なくとも非メンバーの通常コメントであっても、目に留まれば読んでくれる。
そらともに貴賤はないのだ。

コメントと現時刻を出さない

参考程度に、他のホロメンの配信画面を引用させてもらう。

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ときのそらはこう

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すげーシンプル。

コメントを表示しない理由については本人が言及していて、「アーカイブで見ている人が寂しくならないように」だそうだ。
恐らくは現時刻を表示してないのも、似たような理由ではなかろうか。
ときのそらの放送はいつ見てもいいのだ。

コレに関しては、望まないコメントが流れた記録を残さないリスクヘッジの部分もあるのかもしれない。
時刻に関しても、表示するのは十中八九JST(日本標準時)になるだろうし、海外ニキの増えた昨今、意味のある表示かと問われれば即答はできない。

ともかく、ときのそらの放送は気になった時に、いつでも、追えばいいようになっている。
リアタイで参加できなかったことを嘆く必要はない。そのためにアーカイブが残っている

耐久配信をしない

割とVTuber界隈の風物詩になっている気がする、「登録者XX万人行くまで○○耐久!」な配信。
ときのそらは、こうした耐久配信を過去に一度も行っていない

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結果的に、「放送中にXX万人を達成」してしまったことはあるが……
記憶する限りでは、耐久しないのかというコメントに対しては、全て「耐久はしないよ」と返している。

耐久配信というのは、悪く言えば「あなた方が登録してくれないと終われないので、登録してください」という自分を人質に取ったやり方だ。
そういった憐みというマイナスの感情で登録者数を増やすことを良しとしない、楽しんだというプラスの感情でチャンネル登録してほしい、そんな意図を感じるのは俺だけだろうか。俺だけか。はい。

メンバーシップを開設しなかった

コレに関しては、現在は破られたものの一つだ。
メンバーからのコメントが多いことによる、非メンバー及び初見等の入りづらさに配慮して開設を躊躇っていたということは過去に話している

最終的には多くのそらともの「スタンプが使いたい」という意見に天秤を傾け、2021/03/03の新衣装お披露目に合わせてメンバーを解禁している。
なお、解禁後もメンバー特典はスタンプと壁紙の配布のみで、限定放送は相変わらずニコニコチャンネルの方で行っている
こうした背景から、YouTubeメンバーシップの月額は、他のホロメンと比べて2回りほどお安い。
そして先述の通り、非メンバーのコメントを軽んじることもしない。非メンバーはそらともで、メンバーはスタンプの使えるそらともだ。そこになんの違いもありゃしねぇだろうが!

ニコニコを取りやめてYouTubeに一本化したら良いという意見も散見されるが、これも現状行われていない。
支払方法等の関係で、海外勢にリーチするならYouTubeの機能を使っていくべきなのだろうが、ときのそら自身は「コメントが流れるのが好き」といった理由でニコニコに留まっている
勿論そこには真実も含まれるのだろうが、俺は"ときのそらの出発地点だったニコニコ生放送への義理立て"も含まれていると思う。
ニコニコが無ければときのそらも、ひいては今のホロライブもなかったのだ。
商業的な正解と道徳的な正解が対立した時に、後者を選ぶことができる。そういう姿勢を、俺は本当に好ましく思っている。

ときのそらはスパチャを読まない

できるけどやらないのか、できないのか、概ねリスナーには判断がつかないものは多い。
だからまぁ、「やらないの?」とか「やってよ」とかコメントする前に、一旦俺たちが『何でやらないんだろう?』を考えてみないか。

少なくとも俺は、少し考えた結果「やっぱりときのそらが好きだ」と言えるようになったから。

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BurnedAsh@灰
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