すれ違い
小学校ーーーーーーーーー
テストが始まる5分前
「ねぇ、どうしよ〇〇!分かんない」
〇〇:咲月何が分かんないの?
咲月:7の段がわかんない
順番に行っていき
〇〇:7×3は21、7×4=28
咲月:そこから分かんない
〇〇:そこからは足す7!
咲月:えぇ、わかんない、、、
頭を抑え、机に顔を沈めた
〇〇:じゃあ、テスト中答え教えてあげる
咲月:ほんとに!?ありがとう!
涙目になりながら笑顔を見せて言った
小学校卒業式ーーーーーーーーー
〇〇:結局6年間一緒だったね
咲月:ほんとだよ、運命かもね♡
〇〇:違う、運命なんてもんはない
やれやれとアピールしながら
咲月:夢がない少年はこれだから
〇〇:現実見てるって言って欲しいね
雑談も終え、ゆっくりと歩いて帰った
中学校ーーーーーーーーー
少し大人になっても関係は変わっていなかった
テスト期間中のある1日
〇〇の部屋で開催された勉強会
咲月:、、、難し過ぎない?
〇〇:そこは、連立方程式使わないと解けない
キョトンとした顔をして
咲月:連立、、、方、、程式?
〇〇:まじか
咲月:習ってないんじゃないかな
〇〇:同じクラスだよ
咲月:私体調不良で休んでたかも
〇〇:バカは風邪にならないから大丈夫
咲月:バカじゃありませんー!
〇〇:はいはい、いいからやるよ
〇〇:で、こうなってこの式ができるから
普通に計算すればいける
3分ほど時間が空き
咲月:ほんとだ、できたよ!
〇〇:良かった、また分かんないところあったら
言って教えるから
咲月:分かった、ありがと!
〇〇:ん、
〜〜勉強を再開して1時間ほどが経って
咲月:ここ、分かんないんだけど、、、
ノートから視線を逸らし〇〇の方を見ると
机に伏せて寝ていた
咲月:ほんとに寝てるのー?
顔を近づけ、じっと見て寝てる事を確認すると
手を伸ばし〇〇の頭を撫で始めた
咲月:好きなんだけどなぁ、〇〇は和ちゃんが
好きだもん、チャンスないのかな
悲しそうな苦笑いを浮かべて言った
〜〜〜
中学2年生
咲月は布団にくるまり、部屋を出ようと
していなかった
咲母:咲月、今日も無理そう?
咲月:、、、うん
咲母:そっか、分かった学校に連絡とくね
咲月:ありがと
咲月が学校に行かなくなった理由、それは突如
始まったいじめ、それによって行けなくなった
そんな日々が2週間ほどが続いたある日の朝
コンコン
ドアがノックされた、スマホから目線を外し
咲月:だれー?入っていいよ
扉を開けると、制服姿の〇〇が
〇〇:学校行くぞバカ
咲月:バカじゃない!女子の部屋に入ってくるな
それに、、、行かない!
布団を覆い被せた
〇〇は咲月が掴んでる布団を剥ぎ取りながら
〇〇:まず、学校行ってない時点で勉強分かんない
だろバカ確定!部屋は許可もらった、学校行くぞ
咲月:、、、やだ、行きたくない
少し間が空き
〇〇:気づけなくてごめん、川崎さんから話聞いて
あいつらと学校と話したから大丈夫
咲月:ほんとに?
〇〇:うん
咲月:なんかあったらすぐ帰るからね!
〇〇:分かった
咲月:着替えるから出て
〇〇:リビングで待っとく
咲月:はーい
リビングに行くと、
咲母:ありがとう〇〇くん
〇〇:いえ、僕も咲月がいないと寂しいんで笑
咲母:あの子最近、家を出ようともしなかったから
ほんとにありがとう
〇〇:学校が行くようになったら、また聞きます笑
咲母:そうね笑
学校に行くと、いじめていた人達はおらず
先生も生徒も仲良く接してくれて元に戻った
中学校 卒業式ーーーーーーーーー
〇〇:俺ら入試のあとに卒業式やってるから
あとは遊ぶだけだぞ!
友達:ほんと最高笑
友達2:入試めっちゃ難しくなかった?!
〇〇達をベンチに座り眺めている影が
桜:高校離れちゃうけどたまに会おうね
咲月:当たり前だよ!毎日LINEするね!
桜:それはいらないけど笑、ちゃんとやらないと
いけない事やりな?分かってるでしょ?
咲月:、、、うん
桜:自信持ってさっちゃんからいけるよ!
咲月:ありがと
桜:えぇ、なんで泣くの笑?
咲月:なんか、ありがと!
桜:うん、また会おうね
春休み中のある日ーーーーーーー
大型テーマパークに2人は来ていた
〇〇:あぁぁぁぁぁ〜〜!!
咲月:やっほぉぉぉぉぉー!
ジェットコースターに乗っている2人は
様々な反応を見せていた
〇〇:死ぬぅぅぅぅぅぅ〜!!
咲月:楽しいぃぃぃぃぃ!
時は進み、ほぼ夜の時間帯になった
咲月の提案で観覧車に乗っていた
咲〇:、、、
〇〇:なんか喋らないの笑?
咲月:ちょ、ちょっと静かにしてて!
〇〇:?
頂上に到着したタイミングで
咲月が少し離れたが〇〇は何も言わず
咲月:何も言わないの?
〇〇:うん
咲月:してくるのは予想してたから?
〇〇:まぁね
咲月:私が〇〇の事好きって知ってたのに今日
来てくれたの?
〇〇:モヤモヤした気持ちのままは嫌だろ
咲月:ありがと笑
咲月:答えはわかってるんだけど言うね
目に涙を溜めながら
咲月:〇〇が好き
〇〇:、、、うん
咲月:付き合って下さい
〇〇:ありがとう、でも、、、ごめん咲月のことは
幼馴染とでしか見れないごめん
咲月:、、、うん!ありがと、スッキリした!
観覧車のあとは、喋らないまま帰宅して
咲月を家の前まで送ると
咲月:今日ありがと、楽しかった!変な感じに
してごめんね
〇〇:俺も楽しかったよ、また行こうな
咲月:またね!
〇〇:おう
春休みが明けて、高校生としての学校が始まった
新クラスに行くと川崎桜がおり
〇〇:あれ?咲月は?
桜:、、、さぁ?
〇〇:なんだよそれ笑、教えてよ笑
桜:さっちゃんは他の県の高校だよ
〇〇:は?え?咲月と一緒に受験したぞ?
桜:入試の後から卒業式までの間に決まったの
〇〇:え、川崎さんは知ってたの?
桜:卒業式前の教室で聞いたよ
〇〇:俺は!?
桜:知らないよ笑
〇〇:聞いてやろ
LINE〜〜
〇〇L:高校違うのなんで黙ってたの?
学校が終わり、家に着いた頃に
咲月L:いいかなと思って
〇〇L:なんで?
咲月L:気が向かなかっただけ〜
〇〇L:とりあえず今から家行く、話したい
咲月L:もう千葉にいないから、家行っても
なんもない笑
〇〇L:じゃあ電話しよう
咲月L:嫌でーす笑、じゃあね、忙しいから
〜〜
そのあと、〇〇が何を送っても既読無視だけで
何もなかった
そんな日々が続いて3ヶ月が経った
〇〇は電車に揺られながら思い出していた
寝坊して怒られたどっちも先生に怒られ
次の日も遅刻して怒られた日々
テスト期間にお互い得意な教科で教え事
学校終わりにどこかに食べに行ったり、
映画見たりの日々
先生の悪口を言ったりした事
そんな日々が無くなって〇〇は寂しさを
覚え咲月がいる場所へ向かっていた
目的の場所で降りて川崎さんに聞いた通り
家に向かっていると
見慣れた横顔がスマホを触って腰をかけていた
〇〇:さつk
イケメンが咲月に話しかけ、その顔を見ると
咲月は笑顔になりどこかに行った
帰りに電車に揺られていると
川崎:よいしょ
席の隣に座った
〇〇:なんだよ
川崎:なんで泣いてるの?〇〇君は振ったのに
後悔とかしないでしょ
〇〇:、、、
川崎:あの時は好きじゃなかった、とかないから
自分の心の奥底では気づいてたはずだよ
さっちゃんといる時1番笑って、楽しんでた
〇〇:気持ちがすれ違って、合わなかった
川崎:違うでしょ、すれ違ったじゃない
すれ違うようにしたの
〇〇:、、、
数年後
〇〇:よ、久しぶり咲月
咲月:久しぶりだね
〇〇:結婚おめでとう
咲月:ありがとう
〇〇:あのさ、もし
咲月:思いがすれ違わなかったら?
〇〇:なんで知ってんだよ笑
咲月:桜から聞いた、それで?
〇〇:もし、すれ違わなかったら相手は
〇〇咲月:俺、(〇〇だったよ)
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