東京から111km。いつでも雲を見下ろす絶景に会える。
突然だけど人生体験のチェックリストを見てほしい
(チェックリストという発想は実に貧乏くさくて嫌いだが、とりあえずここはスルーで)
これを読んでいるあなたは、、
富士山の雲を、上から見下ろした景色
富士山を目の前で見上げながら、焚き火してコーヒーを飲む
箱根の山を、Google Earthのように見下ろす
自衛隊のバカ広い演習場を見た
食べログで日本一評価の鰻屋を食べた
漁港で採れたての海鮮丼を食べた
ワイナリーまで行って、現地でワインを飲んだ
バカでかいダムを目の前で見た
日本でも有数の長さのローラーコースター滑り台を子供と滑った
海が目の前に見えるレストランで、朝食を食べた
湖の目の前のカフェで、焼きたてのパンを食べた
地方の家族経営の小さな焼肉屋の、新鮮で臭みのないレバ刺しを食べた
カリフォルニアのようなヤシの木のストリートを、千葉県で見た
きりがないので、このへんにしておくけど、こういう体験に関心ありますか?(興味ない人は、残念だけど記事閉じてOK)
おそらく多くの人は、こういう体験は非日常的なものだと思っている。せいぜいに年に1~2回、事前に計画を立てた旅行でやるような体験だと思い込んでいる。
あえて断言するが、それは大きな間違いだ。実にもったいない、人生を損してる(超余計なお世話)。
休みの日に、クルマと、時間と、少しの交通費があれば、このような体験を休日の日常にすることはできる。
クルマは、休日の日常を、非日常に変える
僕は、二十代半ばで、突然クルマの楽しさに目覚めてから、月に1~2回は休日に車で出かけ、非日常体験の魅力に取り憑かれてきた。チェックリストのアクティビティは、すべて東京から日帰りで楽しめるものばかりだ。
なんだったら、日帰りどころか、早朝に出発したらお昼どきには東京都内に戻ってこられる。それならば、遠出ドライブ好きではない家族や恋人にも、迷惑をかけないで済むはずだ。午後はたっぷり一緒に過ごせるし、実際に自分も昼過ぎにには帰宅し、家族と過ごすことが多い。
クルマさえあれば事前に計画せずとも、思い立った瞬間に出発し、日帰りですぐに体験ができる。いつでも非日常を楽しむ格別の自由が得られる。
楽しい目的地やドライブルートを知らない人が多い問題
クルマを持っている人、クルマを所有していないがクルマに興味を持っている人は大勢いる。ただ、遠出をする人は非常に少ない。もちろん時間や経済や家族の事情の制約も絡んでくるので、そこは人それぞれ。
ただ、制約はないのだけど、そもそもクルマで日帰り、長くても一泊二日程度に移動時間で、ドライブして行くのに楽しい目的地の情報をそこまで知らない人は多い。
クルマの専門メディアは沢山あるけど、車マニア向けの走行性能レビューの話が大半だ。でも、個人的にクルマのハードウェアの限界性能のウンチクよりも、クルマを使った生活の楽しみ方こそが、多くの人に必要な情報だと思う。
自分はハードウェアとしてのクルマも好きなので、先に言っておくと、そのうち自分もそういう類の、エセ自動車評論家気取りのレビューは書いてしまう、間違いない。今から謝る、許してください(笑)
でも、多く人は「そこまで走り好きではない」「そこまでクルマを頻繁に買い換えない」。それが普通で、そういう人たちが、次の休日に出かけてみたくなるような、目的地にしたくなるドライブ先の情報が、世の中に不足しているのだ。
正確に言えば、個人のブログやエリア毎の観光ブックなどで、素晴らしい情報は点として存在している。でも、点なのでちょっと探しにくい。
東京から111km、2時間弱走れば雲の上
ようやくタイトルの回収だ(お待たせしました)
東京都内、正確には渋谷駅から測定する111kmの距離に、富士山の富士宮口 五合目という場所がある。東名高速道路の御殿場ICを降りてから、富士山スカイラインという道を通り抜け、渋谷からなら渋滞なしなら約2時間弱でたどりつく。
そこはクルマで行ける、富士山のもっとも高い場所のひとつで標高2400mで雲の上の高さ。異次元の景観。
晴れていれば、御殿場の街の先に箱根の山を見下ろせる絶景だ。
この写真では雲もあるので見えないが、もっと雲がない日だと、箱根の先に、伊豆半島がきれいに見下ろす絶景が見える。
ついでに愛車の写真を撮影するのが好きな人ならば、ロケーションとしてもいい。自己満足な写真が沢山撮れる。
かれこれ、20年弱ほど、ここに年に2~3回来ることを続けているので、数十回は来たと思う。
標高2400mで世界を見下ろしながら飲むコーヒーは、気分の問題ではあるけどめちゃくちゃ美味い。タンブラーの中身は、御殿場で立ち寄ったコンビニのコーヒーでも美味い。
ただ、2400mの標高はかなり気温は下がるので、暖かい防寒具は必須。
この景色を見ると、仕事の疲れも吹き飛ぶし、何より空気が薄いはずだが、不思議と頭のなかがクリアになり、考え事もしやすい(気がする)。
ちなみにこの通称・富士山新五合目は、寒い時期はここまでたどり着く道路の富士山スカイラインが閉鎖で行くことができない。例年、開通するのはGW前後なので、興味ある方は開通状況をこちらでご確認を。
休日の朝、朝7時に都内を出発すれば9時にはここに着く。現地で2時間くらいゆっくりして11時に出発すれば13時には都内に帰宅できる。
家族やパートナーと一緒に来ているならば、帰り道に御殿場のプレミアムアウトレットで買い物するのもよし、美味しいランチを食べて帰るもよし。(夕方になると東名高速道路の東京上り方面は渋滞が始まるので注意)
御殿場のランチは、SNSで大人気ハンバーグな「さわやか」御殿場インター店や、東京の老舗な鰻屋の「神田きくかわ」御殿場店もあるので、美味しい店は多いが、個人的なおすすめは、御殿場にしかないイタリアンの個店トラットリア・ラ・ミックリーナ。
下味の塩がしっかりした味がお好みならば、特におすすめ。夕飯で食べにいくと、東京からゴルフに来た帰り道のおじさん達で賑わっている。大きなお店ではないので要予約。
あと、クルマの汚れが気になっていたら、御殿場ICで東名高速に乗るまえに、コイン洗車場で洗車もおすすめ。先ほどのミックリーナのすぐ近くで、洗車は食後の運動にちょうどいい。
ずぼらな自分は、このコイン洗車場で500円で高圧洗浄の水をぶっかけて汚れを洗い流したら、時間がないときは水を拭き取らないまま東名高速に乗って風圧で水を吹き飛ばしながら帰宅する(笑)
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都内在住者には、クルマ所有の経済合理性はゼロ
僕は東京で生活しているので、都内の移動をメインで考えると、クルマを所有する経済合理性はゼロだ。都心の駐車場代はバカ高い。もうその時点で経済合理性は無い。
だから、自分がクルマを持つのは移動の手段ではなく、クルマの走りそのものを楽しんだり、ドライブで楽しい体験をしにいく趣味だ。趣味は、コスパ最優先で考えるとろくなことがなく、安物買いの銭失いになりやすい。
それぞれの経済事情の制約はあるけど、趣味なので各々が自分でできる範囲で、好きなものを楽しむのが良い。趣味の体験はプライスレス。
買い替えから試乗まで、多くのクルマに乗った経験則から言えるのは、クルマの楽しさは価格と正比例はしない。安くても楽しいクルマはあるし、高くても自分にとっていまいちなクルマはある。相性も確実にある。
更に言えば、中古車も選択肢に入れれば、高級車~高性能車も型落ちになればかなり選びやすくなる。一部のクラシックカーを除いて、クルマは金融商品としては所有期間と共に大幅値落ちのポンコツ資産なのは間違いない。クルマは笑えるほど減価していく。
そもそも最近のクルマはどれも性能が良いので、よほど走り好きな人でなければ、デザインやブランドの好き嫌いで選んでまったく問題ないと思う。ただ、好きなクルマの選択肢を絞ったあと、なるべく経済的損を無くすことは無理でも、損を最小化する買い方のコツや考えかたはある。(これはそのうち別で書く)
自分はクルマの走りが好きな守旧派なので、ステアリングフィールがどうとか、エンジンの音や回転の質感がどうとかついつい語るけど、あれは冷静に考えると、ただの趣味の性癖を語るみたいな世界だ。
こだわる人が、勝手にこだわればいい世界で、興味ない人は有識者から自分の好みに文句つけられてもシカトでOKw 趣味だからこそ、皆それぞれの好き嫌いに従うのが良く、正しい一般解などなく、固有解しかない。
クルマは自分で所有したほうが、いつでも気軽に使いやすく楽しみやすい。ただ、所有できない制約事情がある人は、レンタカーやカーシェアみたいな便利なサービスを利用するのでも良いと思う。
先日、自分の誕生日を楽しむため、カーシェアでポルシェのボクスターを借りたが、レンタカー相場からしたらかなり割安で楽しめて、とても良かった。
所有がベターだけど、借りて楽しむのも全然あり。むしろクルマを買ったことがない人は、積極的に体験をおすすめする。
休日が100倍楽しくなる体験のガイド
このnoteは、自分が20年弱の月日で蓄積した「休日が100倍楽しくなるドライブ体験」の趣味の私的記録であり、それをなるべく多くの人に、楽しさの再現性があるように伝えたいという、超余計なお世話なガイド。
僕はクルマのある生活と出会い、クルマの買い替えとガソリン代で多くの浪費もした。でも、その投資(浪費?)を上回る幸福を得たので、みんなももっとクルマで生活を楽しんで幸福になったらいいのに・・・本気でそう思っている。
「この御飯美味しいから食べてみ?美味しいよ!」という程度のスタンス。
ここまで読んでくださったあなたの口に合うか合わないかは、わからない。
でも、この記事みて「楽しそう!(美味しそう!)」と思ったら、よかったらスキと、フォローと、SNSでシェアしてください(強欲)
皆さまがクルマで得られる幸福総量を高めるべく、頑張ってマイペースに続けます。