ランドローバー ディフェンダー D300新型直6ディーゼルに試乗した話
ランドローバー系の車は好きな僕は、昨年2020年末の12月にディフェンダーのロングホイールベースのガソリンエンジンに試乗していた。
率直に言うと、デザインは素晴らしいし、乗り心地も悪くないけど心に残るものは少なかった。個人的にはオフロードでキャンプに最適なコンセプトに見えつつ、意外に大きな外観の見た目よりも荷室の奥行きの短さが気になった。
目視の印象では、以前所有していたレンジローバーヴォーグより奥行きが短い。
普通の車より大きいけど、コンセプトの期待感よりは荷室の奥行きが狭いという程度の話ではある。荷室の背は高いし
ただ、先日乗ったレンジローバー・スポーツの新型直列6気筒ディーゼルがあまりにも良かったから、もしかしたらディフェンダーも同じ直列6気筒ディーゼルならばすごく良い感じかも?と思って試乗へ。
個人的には外装デザインは、非常にアイコニックで、コンセプトカーレベルのかっこ良さだと思う。
この試乗車の個体は、艶消しラッピング処理されたカラーで質感も素晴らしい。
リヤも、この断ち切りテールランプが実に印象的な良い個性。
このテールランプは闇夜に光ってるのを街で見かけるとめちゃくちゃいい。
内装インテリアは、外装より更に個性的なデザイン処理。個人的にはやや遊びすぎなのと、価格帯が500万円代からのせいか、1000万前後のグレードを買ったら、価格帯の期待からは品質感は物足りないかも。
いざ走ってみた感想。
レンジローバー・スポーツのときの印象に比べると、シャシーやボディの音振が劣るのか、排気音チューニングが劣るのか、あれ?同じエンジン?と思ってしまうくらいに印象は劣る。車重は2.6tとかなり重いせいか、レンジローバースポーツの時よりもアクセルレスポンスも悪い。
そして、これはコンセプトが本格オフローダーだから仕方ないけど、重心は高いからかなり上屋ボディはゆらゆらロールして揺れるのも気になる。
うーむ…SUVにオンロードの運動性能を求めるならば、やはりレンジローバー・スポーツという当たり前の作り分けを実感。
ディフェンダーが悪いんじゃない、価格帯もコンセプトも違うディフェンダーに同等の乗り味を求めた僕が悪いんです(苦笑)
ディフェンダー同士で比較するとP300のガソリンエンジンよりもD300のほうがトルクが太く走りやすくオススメです。
ちなみにディフェンダーの価格は551~1216万円。かなり価格帯が幅広いし、トップレンジはもはやレンジローバー・スポーツの価格帯だ。
仮に、僕がディフェンダーを買うならば?と考えると、なるべくハードにオフローダーとして気兼ねなく使い倒せる用途で、安いグレードのを中古で買って鉄ちんホイールをはかせて使い倒したい。
こんな感じね。子供がいなければ、ショートホイールベースの90で、リアシート倒しっぱなしで使うのも、なんとなくかっこいい。
ま、ただ、ディフェンダーじゃなくてレンジローバー・スポーツの悪路走破性もかなりなもので、正直自分を含めて大半の人がディフェンダーじゃなきゃダメな道には踏み入れることはないと思う。
そう思うと、生粋の悪路へのトライを楽しむオフロード好きじゃなきゃ、ディフェンダーというのは、完成度の高いデザインやタフなコンセプトを楽しむためのプロダクトなのだと思う。
このデザインにベタ惚れなら買い。そうじゃなければ、他社SUVや同社内レンジローバー系との比較試乗をおすすめ。
同じディーゼルエンジンでも結構違うのね。それが僕の率直レビューでした。