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〈第55歩〉“残す”ではなく“送る”
こんばんは。精神科医と写真家の二足歩行、今日で55歩目の『BURARI|ぶらり』です。いかがお過ごしでしょうか。精神科に通院している(あるいは入院している)患者さんや職員さんとも混合でサッカーができるというのは、(それを取り上げる自体偏見があると言われかねないけど、)やっぱり行動しさえすれば嬉しい気持ちになることを知りました。
今日のぽつり
三日月でも半月でも満月でもない、でもお手本のような月。十三夜月。惑星を感じる月。
割と好きな月の形かもしれない、と思いました。
“残す”ではなく“送る”
写真や動画など殊撮影においては、あなたの中で“残す”という要素が強いのではないでしょうか。
僕も「いつかこの写真を振り返って見てもらった時に、撮影時の気持ちやその時の身の回りに起きていたことなどを思い返してくれたらいいな。そのきっかけになれる写真が撮れたらいいな」と思ってました。それはいつでも見れるけどいつでも見るわけではない卒業アルバムのような。
そういった作品(と呼ぶことにする。)を残していくが素敵だと思い、自分が正しさに沿って今できる最大限のことだと考えていました。
しかし、僕は今回、そのいつでも見れるという曖昧なものから、(色んな思惑がありながらも)約束という形で半ば強制力をもってした撮影企画を提案してみようと考えました。
それは、撮影した写真を5年後に公開するというものです。
言わば5年後に初めてその写真とご対面ということになるわけですが、その『5年前から会いにきた自分』と『5年後に会いにいく自分』が重なる体験を通して、自分への“振り返り”を果たしてほしいのです。※今回はさらに自身宛てに手紙を書いてもらうこととし、【写真と言葉】を軸に開催します。
もちろん話し始めたら、いろんな願いが込められているので長くなるので、それはまた時間のある時にまとめていこうと思います。
ただ、今回はここに“残す”ではなく、そこに“送る”というテーマで写真と手紙を使って表現できる、そんな体験を提供したいと考えています。
開催要項は現時点では一般公開というわけではないので、Instagramでの限定公開としてURLから覗いていただけます。
題して、『愛の言葉を合言葉に』。
では、また。