Elin「クリムの粉」をみんなで摂取しよう
やあ。「ぱ。」です。わたしのことを知っている人は今更ですし、知らない人には無意味な情報なので、つまりこの行は無意味な行なので早めに次へいきましょう。
Elin、やってるかい？
わたしはやってる。
31階！？
しかたないじゃない、拠点でいろいろやってたらネフィアに潜る余裕なんてないんだもの。
ここでは世間に過小評価されているアイツの話をします。
シッ！
これは大きな声ではできない話なんだ。
今日の主役はこいつ、「クリムの粉」です。
「ああ知ってる知ってる、序盤の金策にいいよね」と思っている人、そういう話をしたいんじゃないんだ。
クリム粉は売るもんじゃない。自分で摂取するものさ。
よし、真面目な話をしましょう。
クリム粉をはじめ、『石うす』で加工することで得られるアイテムにはいくつかのルールがあります。
ここで意識したいのは、「食事特性は高い方を引き継ぐ」ということ。
さて、今Elinをやっていて、こんな果ての記事にたどり着くプレイヤーなら、まあだいたいは「旅糧チーズ」「餅チーズ」あたりの知識があることだろうと思います。
わたしも世話になっています。
しかし、まかり間違って初心者さんが来ないとも限りません。ここは、わたくしどもが簡単に説明しましょう。
まず、こんな風に品種改良した稲があります。
この稲の追加特性は『【極めて繊細】 Lv.7 器用潜在』になりますね。
この稲を２つ、石うすに突っ込んでみましょう。
稲２つで米が１袋できます。品質・食事特性が上の稲と変化していないのが分かりますか？
これが「高い方が優先」の原則です。同じ特性は加算されるわけではなく、高い方だけを参照します。両方同じなら当然、そのままということです。
さて。ではここで、別の稲を用意します。
品種改良部分が『【カリカリ】 Lv.7 意志潜在』になっていますね。
これは少し離れた田で栽培した別品種です。
先ほどの【極めて繊細】稲と、この【カリカリ】稲を１本ずつ、石うすに放り込んだらどうなるでしょうか？
こうなります。他の品質を一切落とすことなく、【極めて繊細】と【カリカリ】の良いとこ取りができましたね。
このように、石うす加工食品は「別品種同士の特性の良いとこどりができる」「同種の特性が重なっても全く意味がない」という性質を持っています。
ん？ いつクリム粉の話をするんだって？
まあまあ、ちょっとお待ちくださいよ。まずは原理からきちんと説明しなくてはね。
さて、我が農園ではこのようにして２つの品種を混ぜて挽いた上質なお米を、ブランド米としてたくさん作っています。
少し前の写真ですが、この２種を大量生産しています。どちらも大変強力な食材で、このままでも十分実用に耐えます。しかし。しばらく前のアップデートで実装された、『木うす』。こいつに米を２つ放り込むと、石うすと同じ方式で『餅』に加工することができます。
『餅』は、そのままでは料理に使うことができません。しかし、『熟成棚』に放り込むことで、このようになります。
見ての通り、潜在能力４つを強化する食事効果がついています。
稲A+稲B→米AB
稲C+稲D→米CD
米AB+米CD→餅ABCD
餅ABCD→チーズABCD
このような経路で生産されるものとなります。スタミナ？ 頑張れ。
難点として、チーズになる過程で強制的に感覚経験値の特性が「【くさい】 Lv.-2 感覚」に固定されることがあります。
特に、稲由来の「【ほのかな香り】 Lv.2 感覚」が上書きされて無かったことになってしまうのはもったいない。しかし、それを押して使うだけの価値がある食材となります。
チーズは独自で枠を使用することも多いですが、調味料として使用することもでき、幅広い料理でこの強力な食事効果を１～２個盛り込むことができます。
料理のときは石うす加工と違い、同種の特性も加算されるので、安心ですね。
で、このチーズを料理に使うと……。
こんなのが作れてしまうわけです。
ネットでは、ケトルさんに複製させる前提の特化強力メシがよく出てきますが、（材料の在庫を見て分かる通り）この程度なら常食しても差し支えない程度に生産が可能。
さて。稲の話をしましたので、麦の話も簡単に。
稲は、稲+稲で米ができましたが、麦は、麦+麦で小麦粉になります。
そして小麦粉+実（アピ・クリム）を『旅糧製造機』に放り込むことで、旅糧ができます。
この旅糧を熟成させた旅糧チーズは、『木うす』登場前はこの手のチーズ作りの主役でした。
ただ、単純に「麦A+麦B+アピ」よりも「稲A+稲B+稲C+稲D」のほうが仕込める品種改良要素が多いこと、旅糧自体の栄養価が高すぎて、満腹度オーバーによる食事効果の無駄が出やすいことなどから、餅チーズに主流の座を奪われたように思われます。
栄養価について押さえておきましょう。
まず、栄養価が高いほど、それに比例して食事効果が上がります。そのため、一品で栄養価が高い食品は、素材当たりのステータス効率が優れています。
しかし、キャラクターは満腹度100を上限とし、超えた分はステータス上昇を得られません。
つまり「なるべく栄養価の高い食品を、満腹度上限ギリギリに食べる」のが最強ということになります。
また、食事にボーナスがある「空腹」状態は満腹度40となります。
つまり「空腹になってすぐ食べるなら、栄養価60が適切」となりますが、自分で食事を完璧に管理するなら、「餓死寸前で栄養価100の食品を食べるのが最強」となります。
しかしそれはちょっと現実的ではありません。
自分だけでも面倒ですし、ペットに食事を与える際などは、彼らは満腹度40の時点でそれを食べてしまいます。
よって、「食事単品の栄養価は60程度だと取り回しがよい」と言えます。
さて、クリムの粉の話をするというのに、私はなぜ米や麦の話をしたのでしょう？
それは、クリムの粉が「薬」であると同時に、「練り粉」カテゴリであるからです。
そう。わたしはクリム粉の「食材」としての秘めたポテンシャルの話をしたかったのです！（どーん）
あっちょっと、「こいつクリムでも吸ってんのか？」みたいなリアクションはやめてください。事実の摘示はときに人を傷つけますので。
さてここで、練り粉カテゴリについて整理します。
・骨粉（骨+骨）
・小麦粉（麦+麦）
・パン生地、ケーキ生地、麺、天ぷら粉（稲or麦+対応する調味料）
・クリムの粉（クリム+実）
種類はこんなところ。これらのうち、骨粉は論外です。食いもんじゃない。
パン生地等、調味料を要求する粉ものは、調味料部分に品種改良を仕込むことができないので、伸びしろがあまりありません。
その種類の粉でなくては作れないメニューを作るときや、特定の特化料理に使いましょう。
残るは小麦粉とクリムの粉です。それぞれ「麦Aと麦B」「クリムと実」という、２種の作物を使用します。
つまりこの２つの粉は、品種改良による強化を２種類盛り込むことができるのです。
餅チーズの４種には劣りますが、そもそも食材としての枠が違います。練り粉カテゴリにおいては、小麦粉とクリム粉が抜きんでたポテンシャルを持っていると言えるでしょう。
さて。
餅チーズのときに、気付いたのではないでしょうか？
「石うす加工では、品種改良部分だけでなく、素材自体の食事効果も高いものだけが採用されている」のです。
そう。
小麦粉は、麦と麦で作ります。麦同士なので、（店売りの変なの使わない限りは）必ず素材の効果は被り、無駄になります。
しかしクリム粉は、クリム同士でなくても作れます。クリムとアピで作ることができます。
やってみましょう。
クリムは品種改良の「【恐ろしくスパイシー】 Lv.7 魔力潜在」に加え、素材由来で「【気になる】 Lv.3 魅力」と「【ほんのり甘い】 Lv.2 魔力」を持ちます。
アピは、品種改良による「【超得濃縮】 Lv.7 耐久潜在」と、素材由来では「【もちもち】 Lv.4 意志」と「【ほんのり甘い】 Lv.2 魔力」を持っていますね。
石うすの法則によれば……。
・品種改良由来の潜在２種は、両方残る。
・クリムとアピ共通の【ほんのり甘い】は同じ特性なので、Lv2のまま。
・クリムの【気になる】とアピの【もちもち】は、両方残る。
こうなるはずだ、ということがわかります。
はい、そうなりました。それだけではなく、なんか増えています。
最後の一文？ いやそれはいいので。インクの染みなので後でね。
増えているのは、数です。２握りになっていますね。そう、クリム粉は１挽き（つまり実２個）で２～３個できます。当然全部食事効果が引き継がれています。算数できんのか？ 脳みそ《集合した中隊》か？
小麦粉は麦２つで１つしかできないのにね。
それと、もう一つ要チェックなのが栄養価です。4。
4て。
なお小麦粉は11。意外と低すぎるってこともないのか？ うーん？
とりあえずありあわせで一品。
うん、栄養ピッタリですねこれ……。
チーズの栄養過多を上手くクッションしてくれます。
バーガー、ピザ、パイ、ふかパンあたりの練り粉を使う優秀料理にめちゃめちゃマッチします。
これらは冷蔵庫に余っている雑多な肉をぶちこんで焼き上げるといい感じに仕上がるので、チーズの【くさい】を打ち消せる、【かぐわしい】持ちのイーモを栽培しておくといいですね。
チーズの臭み対策には【ほのかな香り】持ちの小麦粉はアリなんですが、チーズを２つ使うと負けちゃうので、イーモ栽培するのをお勧めします。野菜使える料理なら、ぜひ。
では、クリム粉をどれくらい作ればいいのか？ という問題ですが。
麦と比較してみましょう。
麦
・肥沃度3 ・収穫上限2 ・粉生産比率2:1
クリム＆アピ
・肥沃度2 ・収穫上限3 ・粉生産比率2:2～3
……。
全部勝ってるんだよなぁ……。
全ての係数で勝っている、つまり「1.5倍植えられて、1.33倍採れて、2.5倍粉ができる」ということか？
小麦粉と比較して、クリム粉の生産力、約５倍。
ポイントを整理しましょう。
・麦+麦よりも、素材由来の効果を多く利用できるため、食事効果が高まる。
・麦よりも生産性がいい。約５倍の効率で生産できる。どう考えてもそんなにいらない。
……まあ、作りすぎたら売れば金になるしね（振り出しに戻る）
さて。
おわかりいただけましたか。クリム粉は、世界を救う食材です。
おまけとしてこんなうれしい効果もあります。
おや。どうやらミシリアからお呼び出しのようです。差出人はフィアマさんですね。行ってきます。
それではみなさん、よきクリム粉ライフを。