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「ぶれる」実験としてのカフェ

こんにちは。
今年の春にカフェスタッフに加わりました小野愛と申します。
今日は最近のBUoYでの出来事を紹介したいと思います!

その前に少し自己紹介を。

私は普段、写真のような布を使用した立体の作品を作っていて、(megumiono.com

元々は、ファッションを学んでいました。
現在は、立体を始め写真や映像、コラージュで作品を作ることもあり、方法にこだわりはありません。
言い換えれば、方法を最初から決めないということがこだわりだったりします。側から見ればそれは〝ぶれている〟ことなのかもしれません。

前々回の投稿にもあったようにBUoYカフェには、「ぶれる」実験としてのカフェというコンセプトがあります。
ぶれることを肯定し楽しもうとするBUoYカフェ。
このコンセプトを目にした時、良き理解者を見つけたような気持ちで、絶対ここで働きたいー!と思いました。
実際にスタッフに加わり、色んなことを試させてもらっています。

今日は、その一つとしてコラボメニューを紹介したいと思います!

先日までBUoYでは、同じカフェスタッフであり、アーティスト仲間でもある石川佳奈さんの個展が開催されていました。


石川佳奈個展 「まちがう手 ぶれる指」

そこで、カフェでも何かできないかと個展オリジナルメニューを企画しました。
私にとって、この試みも作品の一つ。
石川さんから展示作品について話を聞き、その話から発想を膨らませ、コンセプトを決め2つのメニューを作りました。

それがこちら!

一つ目は、

「どういきたらいいのかわからない」を
噛み砕いて飲み込むクッキー

石川佳奈さんの作品「どう生きたら良いのか(スペース)分からない」から発想を膨らませたクッキー。「どういきたらいいのかわからない」と印字されたクッキーは硬く、生地には複数のスパイスを入れ、生姜のガナッシュをサンドした。複雑でちょっぴり辛く、簡単には噛み砕けない。そんな「どういきたらいいのかわからない」を噛み締めて、噛み砕き飲み込む。というクッキー。

二つ目は、

体温カフェオレ

コロナ禍で体温を測るということが日常的になった。
異常なしを示すその数字に安堵する毎日。
日々に飲み込まれた「生きている」という実感を改めて手の中に感じ、味わうカフェオレ。

​ご覧の通り、オレはぬるく、クッキーは硬いわけです。
正しさをちょっと横に置いて、食べる事、飲む事を通して新たな何かが生まれる事を期待しながら。

BUoYでも自分の制作においても、ぶれ続けることで見つけられるものがあることを信じて、私もこの場所で色んな挑戦をしていきたいと思います。

是非、今後もBUoYで繰り広げられる出来事を面白がってもらえたら嬉しいです。

小野愛

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