ああ、哀愁のGU(ジーユー)100円シューズ
先日妻が、衝撃の一足を買ってきた。
100円・・靴が・・・100円・・・
構造、製法、、非常に気になります。
ので、妻にお願いして分解用に追加購入してもらいました。
こちら。
可愛らしいですね。
あ、これ「バレエシューズ」なんですね。
サイズは大きめな L 。妻はSサイズなのでブカブカなため着用不可です。
さて、分解してみましょう。
素材
甲材:ポリエステル45%, レーヨン28%, 綿27%
底材:合成底
外部観察
なんともシンプルな作り。
アッパーに芯材は一切入っていません。
合皮の中底が一枚ペタッと貼られています。
それは平坦な直線を描きかかとまで敷かれております。
特筆すべきものはありません。
シャンクも入っていないのでグニャッと曲がります。
本底
当然、本底とリフトは一体型ですね。
製法
セメンテッドです。言わずもがな。
中底+アッパー+本底を強力な接着剤で付けているだけです。
さて。
さ・・・て・・・・
思いとどまる。
これ以上、なにを知ろうとしている自分は?
触診で全て把握できた。。
この子の中には特別なものは何も施されていない。。
中底とアッパーと本底、それらをつなぐ接着剤。以上。
分解するなら簡単。工具でバリッ!それで終わる。
それが何になる・・・
そして
この哀愁。
1,490円で市場に躍り出た君は
990円になっても
590円になっても
振り向いてもらえず
ついに100円に。
そして、無慈悲にもバラバラに分解されて
「空っぽですね」とコメントされてゴミ箱にポイ・・・
だめだ、
靴として生まれた君にそんなことは出来ない!
この靴を分解することは出来ない!!!
ワゴンの中で疲れたでしょう。
工房の片隅でゆっくり休んでいてください。
今後の生き方は、一緒に考えていきましょう。
おしまい
追記
後日、生まれ変わらせました
ブックエンドに取り付け、
これからは本を支えてもらいます。
きっとこの先もずっと。
よろしくお願いいたします。
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