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和食好きの心をつかむ!「和厨」の出汁からこだわる素材重視の御膳@愛媛県宇和島市
宇和島商店街近く、ビルの1階にある「和厨」。宇和島で、本格和食が食べられるところだ。
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出汁を毎日とっていて、接客の丁寧さは、食材への向き合い方にも通じるところがあるだろう。お店に入った瞬間の雰囲気から好きで、お会計までとても素敵な時間を過ごせた。
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ハレ御膳(2024年11月)
メニューは月替わりで、インスタに発表される。自分好みの食材しか使われていなかった11月、本当に全部がおいしかった。
お魚は仕入れによって異なり、この日はカツオの刺身だった。その日によって変わるって、いいよね。メインメニューは2種類から選べて、「エビとこぼうのかき揚げ」を選択。
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里芋は薄衣をまとい、生姜のさっぱりした餡がかかっている。ひとつが大きくて、ねっとりした舌触りをめいっぱい堪能できる。
南瓜サラダは卵とグリーンピース入りで、マヨが濃すぎずかぼちゃの甘みがしっかり感じられて好き。
煮浸しは春菊のえぐみなく、ゆずでさっぱりといただける。そして浸し汁がおいしくて、飲み干したくなる(ひとり飯なのを良いことに、実際飲み干してしまった笑)。
焼き魚にはタルタル風ソースがかかっていて、魚のふんわり食感と玉ねぎのシャキッと食感が楽しい。箸を入れた瞬間に、魚の柔らかさが分かるの大好きすぎる。
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カツオの刺身は新鮮そのもので、まったく臭みがない。カツオの臭みって仕方ないのかなって思えちゃうくらいのものしか食べたことなかったから、たたきじゃなくても本当においしいカツオってあるんだ!っていう嬉しさ。
変わり醤油は宇和島鯛めしのタレ的な卵黄醤油で、ほの甘さがよく合う。
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副菜だけでも満足できるくらいだけど、メインもちゃんとある。エビとごぼうのかき揚げはサクッと食感、ポテチを食べる手が止まらなくなるような、あの病みつきになる味わい。
ぷりぷりのエビとごぼうの香り高さ、彩り豊かな見た目で高級料亭にいるような心地。
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味噌汁は、愛媛らしく麦味噌。今まで麦味噌は甘くて苦手意識あったけど、ここのはしっかり出汁がきいてて、おいしく飲み干せた。おかげさまで、愛媛の文化に一歩近づけた気がする。
ハレ御膳(2024年12月)
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12月も旬食材をふんだんに使った品々が用意されていた。この日のお刺身はビンチョウマグロにごま醤油で、焼き魚は鮭、メインの揚げおろし煮はタイ。ちゃんと全部違うっていうのが、嬉しい。
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もちろんすべておいしいのだけれど、今回のおいしかった大賞はふろふき大根。
田楽味噌が甘すぎず、ゆず皮がさっぱりしていて、まろやかなコク。この味噌、永遠に食べていられる…っていうくらいに風味豊かだった。
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だし巻き卵も、お弁当の卵焼きとは違って甘さ控えめで、あおさあんかけの風味が最高。あんかけはごはんと共に食べるとお茶漬け風になり、また違った楽しみ方ができた。
ハレ御膳(2025年2月)
いつ行っても、毎回暖かく迎えてくれて本当に好き。
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2月のメインは、どちらも魚系。迷ったけど、ぶり好きだからぶりの味噌焼きに。ぶりの脂のりピカイチで、付け合わせの酢レンコンがさっぱりおいしい。そう、ここの付け合わせはとりあえず乗せとけ的なやつじゃなくて、味バランスとか考えられてて無駄なき付け合わせなの。
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お造りはタイで、さすが愛媛クオリティ。コキコキ、タイの旨みが感じられる。相変わらず胡麻醤油も風味豊か。
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出汁にこだわってるだけあり、だし巻き卵は秀逸だし、「出汁ごと味わって」という五目豆も、豆と野菜のお出汁が掛け合わされて複雑な旨みを感じる。
鶏団子のふわふわ感からは店員さんの優しさを感じ、厚切り大根も甘くてジューシー仕上げ。
にんじんしりしりonポテサラには、自家製シーチキンと胡桃、海苔がかけられていて、海苔の風味が合うことを知った。
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お魚屋さんの海鮮丼とか刺身定食だと、野菜が足りないなぁって思ってしまうのだけど、このハレ御膳は野菜欲も魚欲も満たしてくれた。
甘めの味付けで愛媛っぽさもあるから、宇和島で誰かを案内するとなれば、ここに連れてきたいなぁと思う。大好き!!
お持ち帰り
ごはんのお供シリーズは、テイクアウトも可能。日によってはハレ御膳のおかずも持ち帰れるようだ。
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ーー
ごちそうさまでした。
だしとお米 和厨
・愛媛県宇和島市中央町1丁目10-15 サンビル1F
・ランチ10:30-14:15(Lo) カフェ13:30-15:30
・定休日 月曜
・駐車場なし(3000円以上で南予文化会館1h無料)
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