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平打ちそばに、強腰うどん!「やつこま」店主の妥協許さぬそばの香りに舌鼓@山梨県北杜市

水の恵みがある、山梨県北杜市。おいしい水を使った食べ物を求めて、一軒の蕎麦屋「やつこま」にたどり着いた。提供するものすべてに妥協を許さず、思わず笑ってしまうほどのこだわり尽くしだった。

お店は2階にあり、階段をあがって中に入ると、木を基調としたいかにもお蕎麦屋さんの雰囲気の空間に。大きな声で厨房からおじさんが「いらっしゃいませ〜」と迎えてくれる。6人がけテーブルが4つほどと、奥には2人がけカウンターも。

メニューはシンプルに厳選されており、ほとんどの人がせいろそばを注文していた。

すごいんですよ、こだわりが

あいもりせいろ

そばの気分だったけれど、うどんも手打ちでかなりこだわりがあるらしい…気になりすぎて、あいもりを注文。

一口、まずはそのまま。
すんごい蕎麦の香り。蕎麦だけどしっかりコシがあり、噛み締めるほどに蕎麦の風味がすごい。蕎麦ってこんなに甘かったっけ、と思うくらいに豊かだ。

いかにそばの実の味を引き出すか。そのものの味をそばで表現することに人生をかけているかのようで、そばはそばの実そのものだった。

このそばを食べてからそばのおいしさに魅了されたものの、他のそばを食べてもいまいちそばの香りを感じられなくなってしまった。またひとつ、舌が肥えたなぁ。

うどんも書いてある通りの強腰で、吉田のうどん以上に吉田。北杜なのにね。吉田のうどん好きにはもってこいのシコシコ感。

自分で毎日とっているという出汁もしっかり味で、これはそばよりもうどんとよく合う気がした。そばは、純粋にそばの風味だけを味わいたくなるから。

「とても濃いのでかき混ぜてから!ストレートでもお楽しみください」というそば湯もガブ飲みしてしまった。お酒をガブ飲みする人って、こういう気持ちなのだろうか。おいしいし体に良いことしてる気がして、とろとろ〜の白濁したそばの香り漂う飲み物を、水代わりに飲み干した。

店を後にして階段を降りて行くと、看板に感謝の言葉がつづられていて、こういうのすてきだなぁって。
職人気質のおじちゃんはこっちが物おじしてしまう雰囲気でもあったけれど、内面はきっと心優しくて他人思いのすてきなお人柄なんだろうなということを感じとれる。

ーーー
ごちそうさまでした。

やつこま
・〒408-0012 山梨県北杜市高根町箕輪700−10
・11:30〜14:00
・定休日 木曜
・駐車場あり


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おがたきりこ@旅するフリーライター
これでおいしいものを食べます🍴 ありがとうございます!

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