【今日コレ受けvol.007】全員優勝、はあった
毎朝7時に更新、24時間限定のショートエッセイCORECOLOR編集長「さとゆみの今日もコレカラ」。これを読んで、「朝ドラ受け」のようにそれぞれが自由に書く「遊び」を集めたマガジン【今日コレ受け】に参加しています。
昨日は、3ヶ月間学んでいた「ライター道場」の最終回だった。
卒業課題は自由。
それぞれが、自分の書きたいテーマや媒体に合わせて3000字の原稿を書く。
「講座前にみんなの課題を読んで、コメントを考えてみてくださいね」
そうメールが来て読みはじめたら、驚いた。
いずれの原稿も、めちゃくちゃうまい。というか、熱量がものすごい。
時々雑誌をめくっていて、「この記事から読んでくれ」と呼ばれているような記事に出会うことがあるのだが、まさにその感覚を、全ての課題に感じた。
熱い、熱すぎる。
まるでキャンプファイヤーだ。
なかには、「この課題がはじめての取材記事です」という方がいて、驚嘆した。
最近、「全員優勝」という言葉をときどき耳にするが、私は好きではなかった。
そんなことを言って、実は甲乙付けているんでしょう? その場を丸く収めるために言ってるんでしょう?
正直、そう思っていた。
けれど、読み進めれば進めるほど、全員優勝、というほかない気がする。どうしても順位を付けるとしたら、「目指した媒体にあっているかどうか」と、純粋な好みしかないのでは。
そして、誰かにとっての1位は、きっと私にとっての1位ではない。それでいい、それがいい。
講座後の懇親会で、受講生の一人のとある経験豊富な方と、「『ONE PIECE』でいうところの”四皇”ばかりでしたよね」という会話をした。
講座が終わり、再び〝書く”という大海原に放たれた四皇のみなさんと、それぞれのONE PIECEを目指したい。
誰が一番先にたどりついてもいい。
ONE PIECEはひとつではないのだから。