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文章の書き方:第48回 徳川家康は「一夜にしてスターになったのではない」


「一躍スターになる」とは言いますが、一夜にしてスターにはなれません。

たくさんの人気を獲得するには時間がかかります。

小手先のテクニックで一時的な人気を集めても、長続きはしないと思います。

今(*この記事を書いた当時)、山本七平氏の「徳川家康」という本を読んでいます。

戦国時代ですから、生き残るために、相手を出し抜く作戦を考え、実行することはあっても、家康は、いざ戦うとなった場合は正攻法で戦ったと評しています。

つまり、家康は、暗殺のような謀略は用いなかった、とのこと。

時間はかかるかもしれませんが、正々堂々と事に対処していくことが、結局大切なのだと思います。

自分のやっていることを書き表す場合も、奇をてらわず、誠実さが伝わるように、思ったことを率直につづっていけば、じわりじわりとファンが増えるのではないでしょうか。

人はファッションセンスのある人を好みます。

けれど、心を飾り立てる人には親しみを感じにくいものです。

本や雑誌、ホームページなどでは、デザイン(見た目)の果たす役割は大きいですが、文章はデコレーションする必要はないでしょう。

もちろん、それは、時と場合によります。

たとえば、日記と広告に用いる文章とでは、また事情が変わってきます。


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