「メルマガ作成代行」の仕事って、どういう風にやってるの?【1】
【パーフェクト文章塾】塾長大竹です。
塾長大竹は、企業のメルマガ作成代行も仕事として行っています。
今は、とある企業の営業部の社員2名の方の、月に一度配信のメルマガを作っています。
先方には、下書きをババっと書いてもらいます。それを私が読んで「これは面白いぞ」と思ったら、それを読みやすい文章に変え、体裁を整えて配信までを行います。
あまり面白くない、共感ができないと思ったら、書き換えてもらうこともあります。(稀ですがあります)
こういった、「誰かの文章を私が直して世に出す仕事」をする場合、私はあることに大変注意を払って添削をします。
それは、「その人の言い方、表現をできる限りそのまま使う」ということ。
内容はそのままに、ほんの少し表現を変えるだけに留めます。
文章を書くことを生業としていない人の多くは、状況説明が少ない傾向にあります。
状況説明が足りないと、読み手が想像しにくかったり、読み手が事実とはちがう状況に勝手にすり替えて読んでしまう、ということが起こるのです。
実際の添削例でご説明します。
原 文:今日のテーマは電話営業です。営業を始めて1年半が経ちました。
修正後:今回のテーマは「電話営業」です。業務で営業の仕事に携わるようになって1年半が経ちました。
書き手が置かれている状況がわかるように、原文に少し言葉を足したのが修正後です。
多分ですが、原文のままだと「この人は新入社員なのかな」と思いませんか?
ですが書き手は入社4年目の社員です。営業の仕事はしていなかったのですが、1年半前から営業の仕事もするようになった人です。
このことを知るのと知らないのとでは、つづく文章の受け取り方が大きく異なる可能性大です。
他にも例えば、
原 文:いまはトークスクリプトを作っています。電話営業を他の方でもできるようにしたいとのことですが、いざ話してることを書けと言われると出てこないもんですね
修正後:今はトークスクリプトを作っています。私が行っている電話営業を、他の人もできるようにしたい、と上司に言われて作っているのですが、いざ自分が話してることを書けと言われても、なかなか出てこないものですね。
「したいとのことですが」は誰に言われたことなのか?
その説明がなかったので、追記しました。
それと、「いまは」を「今は」に、
「もんですね」を「ものですね」に変えています。
こういうちょっとした言い回しを変えるだけで、文章に丁寧さを出すことができます。
他にも例えば、
原 文:電話営業から試食会誘導率が今のところ2〜3%くらい
修正後:電話営業から試食会への集客率は今のところ2〜3%くらい
原文を読んで私は「誘導率?」と疑問を感じました。
そういう時はすぐネットで検索をかけます。
「誘導率」と検索をしたら、「誘電率」という言葉が出てきました。
ということは、誘導率という言葉は普及している言葉ではない、ということになります。
なので私は「誘導率」を「集客率」という言葉に変えました。
メルマガを読む人が「?」とならないよう、自分がまず「?」を感じたら、その言葉をちがう言葉に変えるのです。
ちなみにこのメルマガ、お客様に評判がいいようで、私は嬉しく感じています。
もともと書き手が書く内容が面白いのです。
「がんばってる人だな!」と思わせるんですよ。
上手い下手はさておき、誰でも文章は書けますよね。
だけどそれを「書き手が思う通り、読み手に伝える」という文章を書くには、ちょっとしたスキルが必要。
もちろん、書き手の思いを完璧に読み手に伝える、なんてことはできないかもしれません。
だけど少しでも「ズレ」は防ぎたい。
そんな時はぜひ、私に文章添削を依頼してみてください。
あなたの雰囲気はそのままに、読み手に伝わりやすい文章に、変えて差し上げます。
「その人らしさ」を残す。
これが文章添削の前提条件!
だと私は思っています。