「長文失礼します」←何が失礼なの?
【パーフェクト文章塾】塾長の大竹です。
文章=人生!文章ひとつで人生上向き!
今回は「長文失礼します」という表現に物申す!の回です。
「長文失礼します」と書く理由
「長文失礼します」という表現があります。
「長文失礼しました」もありますね。
#長文失礼 #長文失礼します #長文失礼しました
こんなハッシュタグまであるもんね!
あれ、何ですか?何が失礼なの?
なんでそう書くの??
長文が不適切な媒体でそう書いているのでしょうか?
だけど「長文が不適切な媒体」って例えば何??
雑誌だってウェブマガジンだって、たいてい長文です。
というか、そもそも「長文」をどう捉えるか。これって人によりますよね。
だからきっと、長文が不適切な媒体だからそう書いている、ではないと思うんですよ。
じゃあなぜそう書くのか?
「こんな私が長々と書いちゃってすみません!私なんかがこんなこと書いちゃってすみません!なんか読みにくかったらすみません!なんかよくわからないこと書いちゃってたらすみません!」
とうことなのではないか、と私は推察します。
「長文失礼します」と書く人の心理
なぜそう思うのかというと、私は過去一度も「長文失礼します」も「長文失礼しました」も使ったことがないから。
私は、誰かに何かを書いて送ったり、こういう媒体で何かを書く時、「なんか私なんかがこんなこと書いちゃってすみません」なんて思わないし、思ったこともない。思うわけもない。
私は私の媒体で、むしろ私が好きなことを書きたいから書いているわけで、なのに「私なんかが」ってのもおかしな話じゃないですか。
「私が書いてるんですけど何か?」と思うならわかるけど、なんで「私なんかが」って思うのか、ホントわかんない。
もっというと、「長文失礼します」と使う人はきっと、自分に自信がないです。自信がないの。
さらにいうと、「長文失礼します」「長文失礼しました」を使う人は、自分の人生に不満がある。大きくある。むしろ今の自分の人生をいやだとすら感じている、と私は推察します。
文章=人生?
文章プロデューサー大竹ひろこには、持論があります。
それは「文章=人生」
人生がうまくいっていないときは、文章も書けません。書けても気が乗らなかったり、めちゃくちゃ時間がかかったり、ほしい反応がこなかったり、とにかくいいことがない。
逆に、文章がうまく書けないと感じる時は、人生もうまくいっていない。
この持論は、私が10年以上、「うまく書けない」と悩むさまざまな人と関わって、話を聞いてきた上での論理です。
「そんなわけない」と反論されても、私はさらに反論します。「うまく書けない」と悩む人とあなたは10年以上関わってきたんですか?と尋ねちゃうね。
ま、それはいいとして。
もしもあなたが、「うまく書けない」と悩んでいたり、せっかく書いた文章の冒頭に「長文失礼します」と書いちゃったり、文末に「長文失礼しました」と書いちゃってたりするのなら。
きっと、あなたは今、人生がうまくいっていません。
だから書けないし、変なエクスキューズ、言い訳をしたくなるのです。
でもね、わかりますよ。
なんで「長文失礼します」と書いちゃうのか。
あれでしょ?
他人からあれこれ言われたくないんでしょ?
いちゃもんつけられるのがいやなんでしょ?
もっといえば、
他人に嫌われたくないんでしょ?
そりゃ私だって、誰かに嫌われたらめんどくさいので、嫌われるのはいやです。ワーワー言われたくないし、面倒に巻き込まれるのはいやだもんね。
失敗の連続から生まれる言葉たち
だから私は文章を書く上で、そのための対策はしています。
今だってほら、最初は「長文失礼しますなんて書くやつは人生に不満があるんだろ!」と吠えておきながら、最後はこうして「でもその気持ちはわかるよ、嫌われるのはいやだもんね」なんて書いてますでしょ。
会社員時代、お客様対応の部署にいたことがあります。カスタマーサービスってやつですね。そこで十数人のスタッフをまとめて、クレーム対応なんかもしてました。
今はそうでもないですが、その当時は電話対応が下手で。私はもっぱら「メール対応」をしていました。メールで来るクレームに返事を書いて、お客さんの気持ちを鎮め、なんならこっちのファンにさせる、ということをしていました。
電話でもメールでもお客さんを何度も怒らせてきて、試行錯誤の上で自分なりの方法を見つけ、「クレーマーをファンに変える」という技を、少しずつ編み出していきました。
その時は会社員ですから、まさか後に文章プロデューサーなんて仕事をするとは思ってもみませんでしたが。
こういう経験が、後に効いてくるんですよね。
なんの話でしたっけw
あ、「長文失礼します」の話ですね。
「長文失礼します」の代わりの一文は?
ということで、
ここまで読んでくれた人はきっと、ついついここまで読んでくれたのだと思います。
ちなみにこの時点でもう1800字を超えてますから、長文といえば長文ですよね。
よくぞここまで読んでくださいました。
ありがとうございます!
↑
どうせ書くなら、「長文失礼しました」よりも、こう書いた方がいいと思いませんか?
最後まで読んでくださりありがとうございます!
とかもいいですよね。
逆に、冒頭に「長文失礼します」と書いていた人におすすめなのが、「私はこれからこれについて書きます」と書く方法。
この記事の冒頭は、
今回は、「長文失礼します」という表現に物申す!の回です。
としています。
「物申す!」としていますから、読み手の心構えとしては「このフレーズに対してなんか言いたいことがあるんだな」となると思うのです。
そういう心構えをしてから読むのと、していない状態で読むのとでは、後の文章の受け取り方がまるで異なります。
だから私は、先に書く。
何について書いているのかを先に書く。
これは読み手のためなのです。
特に世間に言いにくいことを書く時ほど、先に書いてしまうことをお勧めします。
なんでもね、先に言っておけばいいんです。
人は、後出しが嫌い。
後出しジャンケンはムカつくでしょ?
そういうことです。
長文失礼します → 今回は○○について書きます。
こうするだけでいい。
文章も人生も、そう難しくない。
シンプルにしていけば、どんどんカンタンに、どんどん思い通りになる。
人生に悩んだり、文章に悩んだり。
「うまく書けない」と悩む人は、私のところにぜひ来てね。