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オールタイムベストがタイタニックのやつ。
『タイタニック:ジェームズ・キャメロン25周年3Dリマスター』を観てきた。映画館で2回、VHSで2回、DVDや配信で3回くらいは観ているので、おそらく今回が8回目だと思う。(VHSは2本組なので、氷山にぶつかった辺りでカセットを入れ替える必要があり、気持ちが一回リセットしてしまうし、2本とも巻き戻すのが少し面倒臭い。)
タイタニックを初めて観たのは1997年の冬。中二だったけれど、母親と2人で観に行った。(反抗期はなかった。と思っている。)劇場のロビーで、ほぼ面識はなかったが、学年でも美人で有名だった女子(誰と来ていたのだろうか)がいるのを発見し、その場だけ母親と少し離れて歩いた。
劇場は、今は無き藤沢オデヲン座。大きなポスターが貼ってある映画館らしい外観、半円形の小さなチケット窓口、入り口を入ったすぐにある手摺り付きの短い階段、白を基調とした内装。劇場の名が相応しい素敵な佇まいだった。当時は座席予約のシステムはなく、立ち見も可能だったと思う。今考えると席取りが気が気ではない。
上映時間は3時間16分。それまでに観た映画の中でも一番長かった。子どもながらにジャックとローズのラブロマンスには憧れ、沈没の終末感にはハラハラした。帰りに売店でパンフレットとパウチ(チラシをラミネートした下敷きのようなもの)、ポスターを買ってもらった。後日、レンタルしたサウンドトラックCDをMDに録音し、何度も聴いた。寝起きにはどうかと思うが、アラームでも流していた。そんなこんなで、様々なメディアで鑑賞し、四半世紀を過ごしてきたのである。
タイタニックを好きだと言っても1%の人にしか共感されず、3Dにする必要性を問われたりもしたけれど、今更ながら理解出来たシーンも多く、今まで観たタイタニックで一番感動し、ハラハラした。
劇場を出ると、カップルや女子グループが楽しそうに感想を話している様子を見て、名作を映画館で観ることの醍醐味を感じた。満席の映画館で観る映画も、たまには悪くないかもしれない。
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