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小論文演習/スポーツ・体育系学部(第5回)オリンピックの意義と理念ほか

今回、解説する入試小論文過去問

①「オリンピックの商業化の功罪」(指定字数なし・解答例は1000字以内)

日本体育大学スポーツマネジメント学部スポーツマネジメント学科2019(平成31)年度AO入試60分改題


②「オリンピックレガシー」(800字以内)

順天堂大学 スポーツ健康科学部 2017 年推薦入学試験

本講座で取り上げるキーワード

新型コロナウイルス、感染症対策、東京オリンピックパラリンピック延期、オリンピックの理念(オリンピック憲章)、オリンピックの意義、オリンピックの歴史、インターハイ、コマーシャリズム(商業主義)、オリンピック・レガシー、東京オリンピック・パラリンピック2020コンセプト、バリアフリー

(1)はじめに

 新型コロナウイルス感染症拡大により、東京オリンピック・パラリンピック2020の開催を1年後に延期することが決定されたニュースがスポーツ界に衝撃を与えました。

 最近のスポーツ・体育系大学の入試問題小論文では、東京オリンピック・パラリンピックに関する出題が増えてきています。開催が延期されたことで、引き続き2020年度以降の入試問題でも出題が予想されます。オリンピックの歴史や理念はこの機会にぜひ学習しておくべきテーマの1つとなります。

 ただし、問題の内容が変わってくるものと予測されます。

 それは、当然、新型コロナウイルスとの関連で問われることが圧倒的に増えてくるものと考えられます。

 2020(令和2)年4月7日から5月31日まで約2か月間、緊急事態宣言が出され、その間、人が多く集まるイベントの自粛が要請されました。

 スポーツ大会も当然、そのなかに含まれ、「春・夏の甲子園」やインターハイ(全国高等学校総合体育大会)が中止となり、みなさんのなかには、少なからぬ影響を受け、困惑されている人も多いかと思います。

 こんな状況下にあって、東京オリンピック・パラリンピックをはじめとするスポーツ大会を考える場合には、まず開催の前提条件として、新型コロナウイルスの終息と、徹底した感染症対策が必須となります。

 2021年の東京オリンピック・パラリンピックの問題が小論文で出された場合、問題内容にもよりますが、文中で感染症対策について触れておくことが必要になってきます。

 この問題が出題されたときの対策は、「小論文演習」の第8回で扱う予定です。


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