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【SFC対策講座/予想問題と用語④】ガートナーの「先進技術ハイプサイクル」

(1)SFCの問題は「未来予測」

SFC小論文の問題は、傾向がはっきりしている。

それは、「課題発見」→「未来予測」→「課題解決」の流れで、考えて書くスタイルになる。

未来を予測する際、データを用いるというところにも特色がある。

このデータは既存のものが資料として図表・グラフで添えられる場合もあれば、自分で収集法を考案するときもある。

今回は、「未来予測」と「評価」に特化した予想問題をつくってみた。

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(2)ガートナーの「先進技術ハイプサイクル」

アメリカのコネチカット州スタンフォードに本社を置くガートナー社( Gartner, Inc.)は、IT分野を中心とした調査・助言を行う企業である。

同社は1995年以来、ハイプ・サイクルを用いて、新技術の登場から安定までを5つのステージに分けて評価する「先進技術ハイプサイクル」を毎年発表していることで知られている。

5つのステージでは、「黎明期」、「『過度な期待』のピーク期」「幻滅期」「啓蒙活動期」「生産性の安定期」の段階を設定している。

これは、市場の新技術に対する過度な期待=誇張(ハイプ)を冷静にふるいにかけることで、企業のCIO(最高情報責任者)やCEO(最高経営責任者)技術を採用する基準を提供することを目的としている。

2020年版は以下のようになる。

ガートナーの「先進技術ハイプサイクル」2020年版

ハイプサイクルの「『過度な期待』のピーク期」には、「ソーシャルディスタンディングテクノロジ」「説明可能なAI」などが並んでいて、興味深い。

「説明可能なAI」については、後日、このブログで取り上げる予定であるので、いまは詳しく解説しない。

「ソーシャルディスタンディングテクノロジ」は2020年の新型コロナウイルス感染拡大で突如、台頭した。

具体的には、アプリや、顔認識の技術が挙げられる。

厚生労働省が開発した、新型コロナウイルス接触確認アプリ「COCOA」※もこれに相当すると言えるだろう。

※「COCOA」:利用者が新型コロナウイルス感染症の陽性者と接触した可能性がある場合に通知を受けることができるもの。

(3)予想問題

現在、開発中の新技術について、ガートナーの「先進技術ハイプサイクル」に基づいて、「黎明期」、「『過度な期待』のピーク期」の例をそれぞれ2つずつ挙げなさい。

上の「先進技術ハイプサイクル」にないものを挙げる、その理由を書きなさい。その際、主流の採用までに要する年数について「2年未満」「2~5年」「5~10年」「10年以上」のいずれかを書き、このような評価を下した根拠も記しなさい。

なお、解答する際、単に「AI」「ドローン」「自動運転車」と書くだけでは得点を与えない。

どのような「AI」「ドローン」「自動運転車」かを具体的に書くこと。

指定字数はなし、とする。

ヒント。

「2年未満」の場合、なぜすぐに普及するのか。その理由をコストや需要予測などを挙げながら書く。

逆に「10年以上」の場合には、技術的な問題点や法整備上の難点、コストや需要と供給の観点から問題の本質を掘り下げること。

解答例を作り次第、アメンバー専用ページにUPする予定です。

アメンバー希望者の方は、メッセージをください。

https://www.ameba.jp/home

【類題】慶應義塾大学経済学部2014年

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