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珈琲は飲まなくても効能がある

珈琲豆を挽いている香りに気分がよくなったり、
珈琲の香りが店中に漂う喫茶店で仕事をすると、
なぜかはかどるということありませんか?(わたしです…笑)


珈琲にはメリットもデメリットもあります。

珈琲のメリットは酸化を防ぐポリフェノールを豊富に含み、炎症効果のあるカフェインで心臓病や脳卒中の死亡率が低くなるとか、精神的なリラックス作用があります。 
デメリットはカフェインは尿と一緒にカルシウムを出してしまったり鉄分の吸収を妨げます。飲みすぎると胃を荒らし、中毒になる恐れもありますね。

珈琲は飲むとデメリットが気になります。
でも珈琲を飲まなくても、
香りだけでも同じ効果が期待できる
ことが証明された実験がありました。

コーヒーの香りを嗅がせると脳にどういう影響が出るか

ソウル国立大学主導で行われた日独韓合同の実験は、コーヒーのアロマの効果に関する世界初の実験でしたが、そこでは、眠りを制限されてストレスを感じているラットに、コーヒーの香りを嗅がせると脳にどういう影響が出るか、という実験が行われました。その結果は驚くべきものでした。

珈琲の香りを嗅がせた方のラットグループでは、脳の17の遺伝子に異なるレベルで活動が見られました。
また、脳のたんぱく質にも変化が見られ、それはストレスを軽減する方向に働きα波が出てリラックス効果があったり、抗酸化効果もありました。

ということは、コーヒーは飲むと寝れない人がいるけれど、夜眠れない人はコーヒーを飲まずに、コーヒー豆の袋に顔を突っ込んでフガフガしたり、部屋でコーヒーオイルの香りを嗅いだらいいということでしょうかね?!(笑)

また、もう一つの実験では、
100人の大学生を三つのグループに分けて、それぞれコーヒーの香り漂う部屋と何も臭わない部屋、そして花の香りのする部屋で、数学の問題を解いてもらいました。
そうすると、珈琲の香り漂う部屋の生徒グループが、はるかに高い点数を取るという結果が出ました。ただ、結果的に高い点が出たというだけではありません。
生徒たちは、部屋にいるときから、自分は高い点を取るだろうという期待と自信があったそうです。

これは、プラシーボ効果もありそうですが、その気分がよくなったり、最初から自信が上がったりするのは興味深いことですね。

コーヒーの香りには、
『リラックスさせてくれる香り』 
ブルーマウンテン、グアテマラ
『頭の回転を速くさせてくれる香り』
ハワイ・コナ、マンデリン、ブラジルサントス

があるようです。


その他、コーヒーの香りには以下の効能が期待できます。


抗炎症作用が呼吸器系機能を改善する

珈琲のアロマには、植物性ステロール、リノレン酸、オレイン酸などコーヒーオイルに含まれる抗炎症・抗酸化成分により、鼻や胸のつまりを楽にするという効果があります。コーヒーオイルを目の下、鼻の下に塗ると、クマを目立たなくして朝の鼻詰まり感もスーッとさせたりするそうです。


アンチエイジング・パワー

珈琲アロマを嗅ぐと若返って元気が出たような気分になります。
珈琲の香りは、フリーラジカルのような体の免疫システムを脅かす目に見えない脅威を制圧してくれます。
フリーラジカルや細胞へのダメージのリスクの予防は、
香りを嗅いだりコーヒーオイルを体に付けたりすることで得られます。


嗅覚のすごさ

コーヒーの香りが脳の働きを変化させることが分かりました。
鼻から入った嗅覚に関する情報は、
喜怒哀楽や快・不快を支配する
『大脳辺縁系』にダイレクトに届きます。
このようなルートを辿るのは五感のなかでも嗅覚だけなので、
香りは感情との結びつきが強いそうです。

たかが香りですが、香りは『見る』『聞く』という行為よりも、
上手に使えば人の気持ちを動かすことが可能なようです。
もっと深い部分で人の心を揺さぶる力を持っています。


追伸
また、意外に知られていませんが、コーヒー豆は世界で最も農薬がかかった作物の一つになります。(それだけ、オーガニックで育てることが難しい)だから体に取り込んだり、付けたりするコーヒー豆やコーヒーオイルを選ぶ際には、出来るだけ有機のものを選ぶようにしましょう。


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