仕事もきょろきょろ(5)「新潮文庫の本文紙」
新潮文庫のもう一つの話です。
今まで、スピン(しおり)が付いている、カバーがPP加工ではなくニス引きなので丸まらないなど、新潮文庫の造本設計がいいところを紹介してきましたが、ついでにもう一つ紹介します。ただし、これは好みの領域なので、あくまでも私の場合です。
新潮文庫の本文紙が好きなのです。
大手出版社は、書籍の本文紙を特別に抄造している特抄品(特抄き)を使うことがありますが、文庫本の本文紙も特抄きが多いようです。
その文庫本の本文紙ですが、私は断然新潮文庫の本文紙が好きなのです。絶妙なごく薄い赤茶クリーム色で少し光沢もあるため、品を感じ、文字がきりりと印刷され、心なしかページをめくる切れがいいのです。
ついでにもう一つ話をしたくなりましたが、次回にします。
このコラムは、(株)文伸が運営する自費出版専門工房「ことこと舎」のFacebookページからの転載です。
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