仕事もきょろきょろ(12)「第24回日本自費出版文化賞受賞作品が決まる 弊社も2作品が入選」
第24回日本自費出版文化賞受賞作品の記者発表が2021年9月8日に開催されました。大賞は藤沼敏子さんの『あの戦争さえなかったら 62人の中国残留孤児たち』上下巻(津成書院)でした。
選考委員長の鎌田慧氏は、「いままでも『残留孤児』の手記はそれなりに出版されたが、藤沼さんの作品は圧倒的な存在感として、巨峰のように立っている」と記しています。
また、記者発表の前日に逝去された歴史家の色川大吉氏に対し、特別功労賞が授与されましたが、お亡くなりになる前に決められていたのに、生前にお伝えすることができず悔やまれました。
色川大吉氏は第1回から日本自費出版文化賞の選考委員長を20年に亘り務めていただき、日本の自費出版文化を支えていただきました。謹んでご冥福をお祈りいたします。
今回、弊社の自費出版専門工房「ことこと舎」から出品した作品のうち2作品が、各部門のベスト10となる入選作品を受賞しました。
ひとつは個人誌部門の目等 一(めらはじめ)さんによる『Odyssey 終わり無き旅』、もう一つはグラフィック部門の役に立たないきのこさんによる『役に立たないきのこの本』です。
目等 一さんは「この世に生きた証を残したくて、自身を美化しないように気を遣いながら、齢82歳にして、自分史を完成させました」と語り、役に立たないきのこさんは、ご夫婦のユニット名で、夫がきのこの写真を撮り、妻がきのこの「編みぐるみ」を担当したユニークなもので、きのこの魅力がぎゅっと詰まった本です。
📚今年も! 第24回日本自費出版文化賞に2冊入選(ことこと舎)
このコラムは、(株)文伸が運営する自費出版専門工房「ことこと舎」のFacebookページからの転載です。
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