ナナマルサンバツのSQUARE準決勝STEP3まで含めたまとめ
以下、漫画本編のネタバレありです。
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以前、ナナマルサンバツのSQUARE準決勝のSTEP2までについて考察しました。その後、STEP3を含めて、自分で楽しむために整理したので記載します。
STEP2までの結果
前述のとおり、過去記事で記載していますので、よろしければご覧ください。
STEP3に関して
STEP3には、STEP2で脱落した帝山・河、楠女を除く5チームが参加。
STEP2までに獲得した県数は引き継がれ、脱落チームが保有していた6県は更地となっている。
STEP3のルール概要は以下の通り
・制限時間60分
・勝ち抜け枠は3つで、勝ち抜け条件は次の通り
① 自陣が15県以上になった時点場合
② ①を満たすチームが3チーム未満で全都道府県が埋まった場合は、獲得県数の多いチームから勝ち抜け
③ ①②を満たさず制限時間切れになった場合は、獲得県数の多いチームから勝ち抜け
・国盗り(県を獲得)するためのクイズは、1問1答の早押しクイズ(誤答は1問休み)
クイズ正解時にとれるアクションには次の3通りある
①空き県を1県自陣にできる
②自陣と隣接する県を保有するチームに対して「合戦」を仕掛ける
・仕掛ける側は、掛ける県を指定(買った場合に獲得する敵陣地と、負けた場合に失う自陣地)
・仕掛けれた側が対戦方式を「早押しタイムレース」「積み上げ多答ボード」から選択
③自陣を全賭けするオールイン(各チーム1回のみ使用可能)
結果と考察
ルイージと開城は15県到達で勝ち抜け(ルイージQ15、開城Q20)。Q26で制限時間オーバにより、宮浦が12県で勝ち抜けとなった。
各問題の情報をわかる範囲で記載した。
合戦について
合戦は計9回実施(「早押しタイムレース」5回、「積み上げ多答ボード」4回)。最多の参加者はルイージの南で5回参加となっている(3勝2敗)。
早押しタイムレース
60秒間のタイムレース。本編中の記載によると問題の難易度は低めとのこと。正答1ptに対して誤答-2ptのため、如何に確実に正答を積みあげるかが重要となる。
志賀vs南は2戦行われているが、2戦とも正答数は志賀の方が多いにも関わらず、誤答数が多かったことで南に敗北している。
また後半の2戦(志賀vs南、御来屋vs越山)は作中で「覚醒」状態に入っていると表現されている通り、最も多くの問題数をこなしており(21問)、1問あたりにかかっている時間が3秒未満となっている。
積み上げ多答ボード
3つのお題に対して、60秒以内に記述式で回答を積みあげる多答方式。お題によって回答数は異なるため、対戦毎の回答数の比較はあまり意味がない。
南のクイズスキルの高さが目立つが(越山に2連勝)、その後に南に一矢報いる志賀という構図が特に際だっていたと思う(一致団結する帝山陣営とか、原作のめちゃくちゃ熱い部分だと思います)。
結果のまとめ
STEP1~3を通しての、各チームの獲得県数の推移をまとめています。
チーム毎の考察をします。なんだか書いていたらSTEP2部分の考察も入ってしまったので、前回記事の国配置も合わせてご覧いただけると分かりやすいかもしれません。
ルイージ(1位勝ち抜け)
STEP1では最下位(3県)でしたが、STEP2では3位(5県)、STEP3では1位勝ち抜けと巻き返しました。足切りのないSTEP1では敢えて1年生のエリオットを配置。足切り回避が必要なSTEP2に参謀の瀬戸口を配置して3位通過しつつ、攻め込みやすい国配置で部長かつエースの南にSTEP3で引き継げたことが勝因と思われます。また、STEP3での南は参加した15問中7問で正答と、圧倒的な実力を見せつけています。
開城(2位勝ち抜け)
STEP1では2位(9県)、STEP2では1位(7県)、STEP3では2位通過と、盤石の試合運びで、足切り・敗退の危険性はほぼなかったように思います。
強いてターニングポイントを上げると、STEP2で隣接し合う、文蔵・宮浦との削り合いに負けなかったことかと。宮浦に対してはお互いに削り合い現状の自陣を維持。文蔵に対しては、文蔵がルイージからの九州の削りに対抗している間に、文蔵の関東陣地を自陣に塗り替えています。
STEP3でも着実にポイントを積みあげ、ルイージとの合戦にも勝利して四国を独占し、2位勝ち抜けとなっています。
宮浦(3位勝ち抜け)
開城同様に足切り等のリスクを冒さず、STEP3まで進出しています。STEP2の2周目では終盤3問に参加できない不運なくじだったが、STEP1で独占した東北地方が開城以外との隣接県が少なく、他チームの削りに巻き込まれなかったことが功を奏したと言えます。STEP3でも終盤で文蔵のオールインに巻き込まれた以外は、順調に県数を増やしていて、終始チームとしての自力の高さが見えます。
文蔵(STEP3敗退、準決勝4位)
STEP1にて笹島の強さが際立ちトップの12県を獲得。
しかしSTEP2で県配置やクイズ参加順のくじ運に恵まれなかったこともあり、足切りぎりぎりの4位(4県)に。獲得した場合のオセロのうまみの大きい九州をルイージに奪い返され、自分たちがクイズに参加できない間に関東の自陣も開城に更地にされてしまった影響が大きかったと思われます(前回記事の国配置も参照)。
STEP3では、一時ルイージとの合戦の連敗もあり残り1県まで追いつめられるが、Q25では宮浦とのオールインでの勝利で暫定3位に食い込むも、最終Q26で再度宮浦とのオールインに敗れました。
帝山・森(STEP3敗退、準決勝5位)
STEP1では6位の4県に終わるものの、STEP2で多くのチームが陣地を減らす中、4県をキープし足切り回避しています。STEP3でも、一時ルイージから仕掛けられた合戦を返り討ちにするも、その後仕掛けたオールインに失敗し、敗退となりました。
個人的には、2回戦での帝山・河との同校対決では、明らかに力負けしている印象でしたが、準決勝ラウンドではSTEP2の森崎の活躍、STEP3の志賀の活躍でその印象が大きく覆ったチームでした。
帝山・河(STEP2足切り敗退)
2回戦での圧倒的な勝ち抜け方とは対照的に、トリッキーなルールに苦戦したイメージです。力勝負できるSTEP1では、文蔵(笹島)、開城(深見)の両怪物に押し負けたイメージです。体力も求められるSTEP2では、急造ペアの河野、天満(弟)がうまくかみ合いきれず、終盤では改善の兆しがあったものの、足切り敗退となりました。
楠女(STEP2足切り敗退)
STEP1では悠来(弁天様)の活躍で3位タイ(7県)に食いこむものの、STEP2では帝山・河とともに足切り敗退。体力が必要なSTEP2のルールと女子だけのチーム構成の相性が悪かったことと、削りを仕掛けた帝山・森が想像以上の活躍で、逆に陣地を削り返されてしまった感があります。
最後に
解析にあたり、改めて原作を読み返すと、STEP1の5問、STEP2の14問、STEP3の26問とも全て辻褄合うように記載がされていて、丁寧に作りこまれているのを感じました。
今回分析は割と真面目にしたのですが、文章は勢いで書いてる部分があるので、後々追記するかもしれません。あとは、SQUARE2回戦とか、関東予選決勝あたりの考察も楽しそうなので、いずれしてみたいと思ってます。
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