喫茶店開業はやめとけ?需要・将来性をデータでとイラストで可視化してみた【市場分析】
どもー。
分析太郎です。
色んな仕事の将来性を
分析しています。
今回はカフェオーナーの
市場分析レポートです。
仕事の将来性を把握する上で、
市場分析は必要不可欠です。
起業するにせよ転職するにせよ、
将来性を把握しておかないと
キャリア選択で誤った道を
選びかねません。
なので分析太郎が、
データとイラストを駆使して、
将来性を分析しました。
それでは、見ていきましょう。
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【第一章】カフェオーナーの市場規模
◆そもそも市場規模とは?
第一章では、カフェオーナーの市場規模から
確認していきましょう。
その前に、市場規模について説明します。
市場規模とは、
その市場で取引されるお金の量を表します。
取引される金額が大きいほど、
市場規模は大きくなります。
そして市場の中に、
需要(お客さん)と供給(事業者)が存在します。
これらを釣りで例えるなら、
市場規模=釣り堀の大きさ
供給=釣り人
需要=狙っている魚
と言えます。
そして、需要と供給にはバランスがあります。
需要が少なくて供給が多い市場は
競争が激しい市場です。
それに対して、
需要が多く供給が少ない市場は
競争が過熱しておらず、
優れた市場だと言えます。
本レポートでは、
喫茶店市場が4つのうち
どこに分類されるかを、
行政機関と業界団体のデータを
フル活用して考察していきます。
それでは、本題に話を移しましょう。
◆喫茶店の市場規模は?
それでは最初に、
喫茶店の市場規模を確認しましょう。
一般社団法人 日本フードサービス協会の
統計によれば、2021年の喫茶店市場規模は
7,767億円でした。
グラフを作成しました。
1983~2009年は減少傾向が続いていたものの、
それ以降規模拡大していたのですが、、、
コロナの影響でズドーンです。
7,767億円と同規模の市場には
下記のようなものが挙げられます。
中央競馬(7,204億円)
中古ファッション(7,200億円)
冷凍食品(7,130億円)
国内市場の立ち位置としてはこのあたりです。
そこそこの大きさという印象です。
この市場で、需給バランス(喫茶店と
お客さんのバランス)はどうなって
いるのでしょうか。
確認していきましょう。
◆喫茶店市場の供給は増えてる?減ってる?
それでは喫茶店市場の
需給バランスを確認しましょう。
まずは供給から確認します。
全日本コーヒー協会の調査によれば、
2021年の喫茶店事業所数は58,669か所、
推移としては減少傾向にありました。
グラフを作成しました。
1981年(154,630か所)から62%減少し、
2021年時点は58,669か所でした。
42年間毎年減少が続いていることから、
今後もその傾向は続くのではと想定されます。
それに伴い従業者数も減少していました。
グラフを作成しました。
こちらもおおよそ
似たような形で推移していますね。
事業所数も減り、働き手も減っている。
つまり、喫茶店市場の供給は縮小しつつあると
考えて間違いなさそうです。
そこで大切なのは需要(お客さん)です。
需要も減少しているのであれば、
市場規模は縮小していることになりますが、
もし需要(お客さん)が増えていれば、
それはチャンスです。
実際はどうなっているのでしょうか。
では、需要について確認しましょう。
◆喫茶店市場の需要は増えてる?減ってる?
それでは、喫茶店市場の
需要を確認しましょう。
まずは、一世帯当たり喫茶代に
年間どれくらい支出しているのか
確認しましょう。
家計調査(総務省)のデータによれば、
2022年の一世帯当たり(二人以上世帯)の
年間喫茶代は7,527円で、
推移としては上昇傾向にありました。
グラフを作成しました。
こちらも、
コロナの影響でズドンと減少しましたが、
徐々に回復傾向に向かっているようです。
ただ、グラフを見てこう思われませんでしたか?
「世界的に物価上昇が起きてるから、コーヒー豆の価格も高くなり、
従って喫茶代も高くなっただけなのではないか」
確かに、コーヒー豆の価格は上昇しています。
グラフを作成しました。
高騰しているので、
コーヒーも値上げしているでしょう。
じゃあコーヒー豆の価格が上昇したから、
喫茶利用代も上昇するのかというと、
実はそうでもないらしいです。
グラフを作成しました。
上記から、
コーヒー豆の価格が上昇したから
喫茶代も増えたとは言い切れないでしょう。
従って現在の回復傾向は、
コーヒー豆の値上げによらず、
純粋に喫茶代が増えている
=需要(お客さん)が増えていると
考えていいでしょう。
かなりいい傾向ですね。
ここからさらに、
市場規模からも考察してみましょう。
市場規模は、
全ての喫茶店の
その年の売上の合計なので、
その年の市場規模を
喫茶店の数で割ることによって、
喫茶店一店舗あたりの
売上高の平均がわかります。
この数値が増加していれば
需要は拡大していると言えますが、
減少していると、需要は減少している
ことになります。
表を作成しました。
2012~2016年にかけ、
一店舗当たりの売上高は上昇傾向にありました。
そしてコロナの影響でガクンと減少しました。
コロナが明けつつある今、
今後の喫茶店市場は大きな期待が持てそうです。
◆問題は…
じゃあ、これから喫茶店を開業すれば
うまくいくのでしょうか。
突然ですが、ここでひとつ質問です。
喫茶店と言えば、どこが思いつきますか?
そう、スタバです。
あるいはタリーズ、ドトール、
サンマルク、コメダ珈琲店が
浮かんだ方もいるでしょう。
このように、
喫茶店市場は外資や大手がガンガン
需要を喰っている状況なんです。
釣りで例えるとこんな感じです。
つまり、フツーに戦っても勝てません。
従って市場をつぶさに分析し、
勝てるポイントを探っていく
必要があるのです。
◆まとめ
まとめると、喫茶店市場の需給バランスはこうです。
供給:1981年から毎年減少傾向
需要:コロナ渦までは喫茶代も、一店舗あたりの売上高も上昇傾向。コロナで一時的に減少するも、喫茶代は再び回復傾向にあることから、今後の展開が期待できる
冒頭の需給バランスの4分類で言えば、
ここに当てはまりつつあるのではないかと思います。
いかがでしたでしょうか。
とはいえ、これは
日本全体の需給バランスであり、
当然ですが地域によって偏りが生まれます。
全然食べていけない地域もあれば、
儲かってウハウハですという
地域だってあるかもしれません。
また、事業者のうち
大手チェーンの占める割合が高まっている
ことも考えられますので、
個人経営は戦い方を
工夫することがない限り、
絶対に勝てないでしょう。
そこで第二章からは、
都道府県別に喫茶店市場のレッド
あるいはブルーオーシャンの都道府県は
どこなのかを特定していきます。
ここまで読んでくださった皆様が、
キャリア選択で後戻りできない、
取り返しのつかない状況にならないことを、
心から願っています。
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