この感情ぜんぶ、わたしだけのものがいい
ひさしぶりに他人に嫉妬しました。その文章を見た瞬間、脳細胞がぐわー。ぐつぐつ。ってなった。わたしにない感性とか、わたしにない視点とか、わたしにない文字打ちの法則とか、その子にあってわたしにないものをたくさん数えちゃった。恋心よりもちょっと鮮烈。それでグロテスク。うらやましくて、なきそうになりました。きみになれたらよかったのに。わたし、きみのこと食べたい。それで、わたしの一部にしたい。とか、そういうこともかんがえてみたりしました。でもけっきょく、わたしはわたし以外の何者でもないんだ!と、ここに着地する。毎回。わたしは毎日インターネットの海のなか、溺れそうになりながら必死におよいでる。まわりから見たらきっと、いぬかきみたいに、かっこわるい泳ぎかたしてる。かっこわるくて、余裕がなくて、必死。ほんとに海水のなか泳いでるときみたいに、目とか肌とか、たまにこころもちくちくする。昨日できた擦り傷が、ひりひりしみる。そんなかんじで、インターネットでもたまにちくちく。ひりひり。でもそれよりも痛いことばを言われたことをいま思い出しました。このまえ親と通話したときに、将来の話をしたんです。わたしの。そのときに親の口から、ついこぼれたみたいに「なにになりたいの?」って言われたの。そのあとすぐ「ごめん。不躾なこと聞いちゃった。そうじゃないよね。わかってる。」って言ってくれたけど、コーヒーを服に垂らしたときみたいに、じわじわ。じわじわわたしのこころを痛めつけています。わたしは、わたしは、わたしは。わたしは、なにがしたいんだろう。って、なっちゃった。こんなに文章に固執して、でもすごい本を読んでるわけでもなくて、専門的な知識をたくさんたくわえてるわけでもなくて、熱烈にすきで、あこがれている作家さんやエッセイストさんや批評家さんがいるわけでもなくて、ってまたわたしにないものをかぞえているんですけど。このどうしても文字といきていきたい。どうしても文字を書いていたい。だれにも肯定されなくていいから。って書くことに熱烈に惹かれる感情、わたしだけのものであればいいなとおもいます。わたしだけがいい。わたしだけがよかったな。書くというのはわたしにとって、感情の記録であり、自己開示。けっきょくじぶんのことしか書けない。今日もしょうもないわたしのこと見せびらかしちゃったなー。っておもいつつ、うん。よる、わたしがねむってからはじまってくれればよかったのにね。それか、わたしじゃなくてもいい。きみが寝てからよる、はじまればよかったのにね。今日の文章も、てんでだめな気がするな。