境界アリス⑩火葬場のアリス

2011年09月27日の日記より
9月26日にアリスの遺体が火葬されました。
残念ながら事情によりお葬式はできませんでしたが、それもアリスらしくていいかなと思ってます。

僕は参加できませんでしたが、共通のマイミクさんでアリスの親友のゆうさんが参加したそうなので、話を聞きました。 (*）このゆうさんもしばらくして後追い自殺で亡くなりました。

正直骨になるアリスを見るのが嫌だったのもあります

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身体を見ればちっぽけで
過食で太って
色気なんてモノとは、とても程遠くって
肌は白く滑れど
腕に、脚に、指に、
切り裂き焼いた其の酷い傷痕だらけで

鏡は嘘など吐かない

(2011/9/21 アリス最後の日記より)
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俺の日記に書かれた彼女あてのコメントを繰り返し繰り返し読む子でした。

このコメント書いた人はどんな人か聞いて、喜ぶ子でした。

携帯やmixiで繋がる大勢の会う事のない友人が彼女のリアルでした。

消えそうな自分の存在感と体を切り刻んで懸命に戦う子でした。

だけど、笑いの絶えない子でもありました。

当時僕はアリスは死んで苦しまなくて良くなったのだから、良かったのだと言い聞かせました。

ボーダーの特徴
アリスと会って3年の間、恋人でもない俺に毎日電話するので正直なところ迷惑していた。1日中家にいてやる事のない彼女は暇で暇で仕方ないのだ。
「毎日めんどくせー奴だな。いいかげん怒るぞ」
嫌われてもいいと思って一回怒鳴った事がある。

しばらく無言なアリスは
「うれしい怒ってくれるのブンちゃんだけ」
意味がわからなかった。今はわかる。

ボーダーは見捨てられる事に恐怖する。そして全ての自分の知り合いを独占しようとする。自分が一番でないと絶望してしまい、場合によっては死を決意する。

死後6年
アリスの死後６年たって思う事はすごくどーでもいい事だったりもする。
例えばビックカメラで、1万円台になったスマホを見てアリスがシムフリーの時代に生きてれば、携帯会社のブラックリストに乗りまくらなくていいのになとか、考えてしまう。

そして僕はアリスが好きそうなシムフリーのスマホを選び、
いつもいつも買ってしまいそうになってから、やっと気が付くのだ。

ああ。。アリスはいないんだっけ

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