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境界アリス②血液の熱
この皮膚が現実と虚無の境界
引き裂かれた赤い入り口がぽっかり
アリスの腕からは ぽたぽたとどす黒い赤
そこらじゅうに一気に鉄の匂いが充満する
せめて包帯を巻こうとするボクを見上げたのは
冷ややかな苦笑と絶望のため息
もう二度とは元にはもどらないものを探し続ける
ボクと君は いつまでも終わらない悲しい旅をしてるみたいだね
すれ違った兎の顔した老婆は 足を止めてつぶやく
「この先にはもう 道すらないのだよ」
したたりおちる血液の熱で 全部全部溶けてしまえばいい
(2009/7/7 アリスのリスカの写真を見せられて)
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以下当時のmixiコメント欄より