
みとどけ日記(ゆくひと日記改め)2024.8/25-31
2024.08.25
死後事務手続き関連の書類整備をツレアイ、娘氏らの手助けを得て進める。まずは、昨日の段階で行方不明となっていたマイナカード捜索。娘氏が発見!! 本日のMVP受賞。
昨日の親族との会話で、母の予想外の出生地が謎が解けた。ついでに、母の父方の本家筋? の家があった場所が判明。
いまの浅草でも人に言えばわかる場所に店を構えていたとのことで、それを知った娘氏らが突如ファミリーヒストリーを始める。
明日は役所巡り。
父の杖のフックや自立用の杖先を検索。
[BMKぶんろく 8/25]
2024.08.26
今朝の父はいつものようには早起き。
役所から役所へ。
ついでに自分の業務関連も処理。朝一番から昼過ぎまで。
医療や介護などは死亡をもって自動的に契約終了と理解しているが、念のため確認。
葬儀で思い出したこと。
父には内緒だが、棺蓋を閉じる前の「花入れ」の儀式。いつから始まったか知らないが、好きになれない。当日の朝、担当者に、「参列者一巡程度で終わるようにして欲しい」と頼んだ。一輪一輪ではなく、花房ごと入れる感じであった。
斎場。これまで何度も参列したが、身内の代表者が「炉の前まで行き、炉の番号を確認し……」という行程があることを初めて知った。出すときはその逆に「炉の番号に間違いはありませんか?」と聞かれる。
精進落としの料理。母の分(影膳)を頼み忘れ当日朝に追加。面目ない。
父の実家方の法事では、浦安の仕出し屋の料理を使うこと多かったが、今回はもちろん式場出入りの業者。まずくはなかったが、格別旨い! というものではなく、なにより「法事法要の会食と言えばコレだよね!」感がなく寂しい。聞くとコロナ禍に閉店したとのこと。
式場での精算時、お骨と位牌・遺影をお忘れなくと念を押された。たまーに、いるらしい。わざとでなく、つい忘れてしまうパターンが。確かに、傘と同じで日常的に持ち歩くものではないし、ましてや家を出るときには持っていなかったのだからなおさら。
役所は1回では用事が済まないものである。今日も、ひとつは書類足らずで、慌てて別の役所にもらいに行く。もう一つは書式が違っており再提出、いま一つは、提出受付2日前なので受け取れないと。┐(´д`)┌ヤレヤレである。
[BMKぶんろく 8/26]
2024.08.27
朝、雲の切れ間に虹。
当初は関東直撃か? と思った台風が、ご丁寧に南西諸島経由で列島縦断コース。スパコン泣かせの台風の出現も異常気象なんだろうね。
朝一番で母の戸籍を取りに行った以外は、BMKは自分の日常。
本日の教訓。
全履歴を追ったのだが、当然、会ったこともない、写真ですら見たこともない人たちの姿が浮かび上がってきた。謎だった母の出生地は番地まで判明した。そうした「知らなかったこと」のなかには「知らなくてもよかったこと」も紛れているということ、だ。
履歴を取ったことすら、母の係累には言わずにおくことにする。
NHKのファミリーヒストリーでも、知らなくてもよかった真実が出てきてしまったらどうするんだろう? 取材の前に当事者とは契約書を交わすのだろうが、どうなっているのか? 番組の成立のいかんにかかわらず、知りえた情報の処理はどうしているのか?
母の残した遺産は文字通りプライスレスなものばかりなので、いわゆる相続税は発生しないが、確定申告などの準備。
人が死んだだけでも大変なのに、なんで、煩瑣な納税事務まで? 経済格差の是正とか言うけど、建前、おためごかし。お上がかっこうつけているだけ。1円でも多く絞り取ろうとしているだけ。葬式やるだけでもけっこうな額、納税している。
[BMKぶんろく 8/27]
2024.08.28
早朝の散歩時、蝉の声が消えているのに気づく。その界隈では季節は確実に動いているのだ。
母の年金関連の手続き。
窓口で「はて?」。
未支給分の振込口座の名義が個人事業主用の「父の名前+α」だったため、年金機構の職員が「これワァー???」と言い出して裏に引っ込むこと10分余り。結局、銀行に確認までしたらしい。通帳のコピーもつけているのに謎である。
年金は長い年月「前払い」しているのに、支給時は「後払い」なんだねぇ。そもそも支給も申請主義のうえ、過払いよりは、未請求分を「申請させる」ほうがよいと言うことなのだろうが、負担は一方的に国民にある。
年金窓口で笑ったのは、ご婦人が「あのー10時の予約で、9時から来て待っているのですが、まだかかりますか?」と。思わず時計を見たら10時01分。そりゃアンタが早く来すぎているんだ! と思ったが、すぐに呼ばれてブースに入っていった。
朝、具合がよくないと言っていた父だったが、夕飯にカレーを自炊していたので、一安心&様子観察継続。
母の死を知らせなかった友人知人へのお知らせ文草稿を父にチェックしてもらう。
孫が撮影した遺影の母は、歯を見せてにこっと笑っている。
遺影をみながらぼそり。
「目が合うんだよ。まだそこいらにいるような気がするんだよなぁ」
二七日も経っていないのだから当然至極。
[BMKぶんろく 8/28]
2024.08.29
母が生み出した命が馬齢を重ねる。
日本列島に嫌がらせをするようなハラスメント台風。庭の浅い土に育った木の枝打ちをして風通りをよくする。
その他、日常業務。
父のケアマネを探し始める。
豊後高田、宇佐、佐伯……。台風報道で目にする町。今年行きたいなぁと思っていた場所。被害の少ないことを祈るのみ。
[BMKぶんろく 8/29]
2024.08.30
二七日の朝、ハラスメント台風は朝の時点でまだ九州に。8時頃には瀬戸内海に。その時点での進路予想では中心線がまっすぐ能登半島方向へ伸びている。ハラスメントにもほどがある。
実家に帰宅していたツレアイが「避難指示が出た」とのことで、老父ともども少し離れた妹の家に避難したとメール。
久しぶりに自重筋トレ。筋肉悲鳴を上げる。
沢村香苗『老後ひとり難民』(幻冬舎 2024)を読み始める。
新聞広告や帯の惹句には、幻冬舎らしい煽り文句が並んでいたが、内容は日本総研研究者による、昨今メディアでも取り上げられることの多い事象(死後事務保証ビジネスなど)の網羅的リポート。難民と言うと稀有な存在と考えがちですが、現時での同居の有無や老若にかかわらず、ほぼすべての人に起こりうること。スマホ版エンディングノートとかあるのかしらん?
宮部みゆき氏の『青瓜不動』は諸般の事情にて読み切れず。再読の機会を待つ。
母のケアマネ事業所は手一杯で父は受け入れられないとのこと。とりあえず、福祉用具から始まりそうなので、受けてくれる所ならどこでも? 明日、地域包括に行ってみるか? 土曜日は休みか?
[BMKぶんろく 8/30]
2024.08.31
そうか、今日は二百十日か。
それにしても迷走が過ぎるハラスメント台風。
地域包括は土曜日は予約優先だったり、訪問中だったりでアクセスできず。週明けに再度。
役所的なこと以外の、埋葬やらなんやらかんやらについてそろそろ父とつめていかないと。
月が変わればすぐに秋彼岸。小さな手元供養壺に母を入れて参ろうか。
ボォーっとしていると時が早いが、チャカチャカしていると遅い。
[BMKぶんろく 8/31]