みとどけ日記(ゆくひと日記改め)2024.8/21-22
2024.08.21
今朝はゴミの収集日。
ここのところ、収集日の朝のおむつ交換で出たものを追加で袋に入れつため袋の口をきつく縛らないでいたが、今朝はかた結びに。小さな変化である。
昨夜、気づいてしまったことを父に相談。
告別式の際の供花の札に書く名前。娘の旦那の名前を入れないのはいかがなものか? と思い始めてしまったのだ。
娘には「入れなくてよいの?」と言われていたのだが、そのときは「孫一同」にする予定でもあり、経費は当方負担だし、夫君に余計な気遣いをさせたくないと考えて「本人が気を悪くしないなら入れなくていいよ」と答えた。
でもしかしである。
結婚式を行わなかった二人だから、実質今回が「親族デビュー」となる。名前が入っていないとかえって失礼になるのでは? 札名を、孫一同ではなく、娘二人の連名にしたので、突然気になり始めた。
あぁ、「ニッポン人メンドクセー」と思いながら、相談し、選択肢を決めてから葬儀社に電話。3人なら連名できるとのことで、解決。
あとは、当人に当日は「アイドル」となり、参列者から質問攻めされることを覚悟してねと伝えるのみ。
父からトイレの便座の調子が悪いとのことでメーカーに修理相談。
母の死を知らせていない母の友人知人にどのタイミングで知らせるかも相談。バカ息子は失礼にならない程度にできるだけ速やかに派だが、父はやれ三十五日四十九日が……。挙句の果てに、母の意思である樹木葬は脇に置いて、近所に墓を……とか言い出す。
“おいおい”と思うが、「慌てる必要はないからゆっくり考えよう」と答えて茶を濁す。
その他、仕事関係で返事をすべき案件を抱えていたところには事情を伝え「猶予願い」の連絡。自分の親の死をリアルタイムで伝えてくれていた友人にはお返し? で「お知らせまで」のメール。あとは事後で。
考えてみれば、私はこうしてクラウドに吐きだす以外、母の死をだれにも話していない。私のセルフ・グリーフケアはこれからだ。
遺品整理はヘルパーさんには頼めないのはわかっているが、父のグリーフケアもかねて、掃除の手伝いと言うことで、週に何回か通ってもらうことはできないかなぁー。相談してみるか。
夕方、福祉用具担当者が来て、用品を引き上げる。広くなった部屋に仮祭壇。ソファなどもともとあった家具の再配置。
オピオイド効かないと……。
明日、訪診だけど、今以上に強い薬は無理だろうしねぇ。困ったなぁ。痛いと言いながら家じゅう動き回っているんだが。
┐(´д`)┌ヤレヤレ
[BMKぶんろく 8/21]
2024.08.22
アラームセットしなかったか、消したか、記憶のないまま、30分ほど遅れて起床。外はどんより。
朝刊を読んでいるうちに、前頭葉に黒い雲が立ち込める。
良くない兆候。
朝刊の死亡記事や夏休み明けの子供の自殺予防キャンペなどがやたら目に止まる。
犬との散歩から帰っても消えず。
が、朝食を摂り、朝ドラでちょっぴりグッスンしたら、消えた。 じじいの脳みそは単純。
ついでに、散歩の途中で思いついた死と潮汐の関係。引き潮の時に息を引き取ると聞くが、調べてみたら、母は満潮の直前、月齢も満月3日前。親子ともども天邪鬼である。
今日は父の訪問診療日。自分は足が痛いから、茶菓を出しに来いとのご用命。「へい、へい。」
医師に「痛みとれない」「立ち上がるときに痛い」「ふらっとする」と訴え。医師も「腰椎部で神経の圧迫などが起こっており、なかなかゼロにはできないかも」と。
横で聞きながら、斎場では車いすを借りるかなと。
医師に話す中で「亡くなる1、2週間前『もうそろそろだからね』って言ってたんだよね。人間、不思議なもんだね」と。
もっと早く言ってよぉー!
聞いていれば、妹や友人など、送迎付きで会いに来てもらったのに。
年寄りの話は、時間軸や空間軸がぐっちゃぐちゃで「情報を取りたい」ときには、身内でも聞いていてイラっとする。私もやっているつもりだけど、医療介護職は仕事だから、ぜーんぶ聞いてから、ひとつひとつ話をほぐし整理、取捨選択して、自分らに必要な情報を取りだす。必要な答えが見当たらなければ、質問の切り口を変えて再度聞く。お見事。
午後早々に銀行案件にトラブル発生。嫌な汗をかきながらアタフタと。私の詰めが甘いからだが、よく考えれば、ぽしゃったからと言って、私は困らない(多方面に信用を失うが、もともとない)のでま、いいか。なるようにしかならん。
夕方の犬の散歩中、近所に住む「幼稚園からの友人」に遭遇。こちらの発言は聞き取れるんだが、失語症で本人の発語は明確に聞き取れない。
「どこに出かけたの」
「・・・・・・・」
聞き取れず、「医者?」「かいもの?」と重ねて尋ねたが、わからず。
「おかあさん元気」
「げんきげんき、(両手をだらりと下げてうなだれるしぐさをしながら)だけど」
「太ったね」
「そーーぉ」
「ところでさ、母が亡くなったんだ、先週」
(かなり大きな声で)「え」
「(無理かもしれないが)おかあさんに伝えておいて」
リアルで初めて母の死を告げた。それがなに? ってことだが。
夜、明日は午前中不在にすると父に伝えに行くと、「夕飯後、寝ちゃったんだ」と。疲れもあるのは当然だが、オピオイドが多少は効き始めたか。
[BMKぶんろく 8/22]