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【多読学習のトリセツ】 洋書で始める魔法の勉強法

この記事はこんな人にオススメ
・多読学習を始めたばかりの人
・英語学習のやり方で悩んでいる人
・CASECやTOEICの点数を伸ばしたい人

 

皆さんこんにちは !  文教大学国際交流アンバサダーのikutoです。

まずは、この記事にアクセスしていただきありがとうございます!!

前回の記事では、多読学習を継続した際の具体的な効果について、僕の体験談を書きました。

そして、記事の公開後にこんな疑問が寄せられてきました。


-「何となく英語力が上がる学習法っていうのは分かったけど..多読学習ってどうや             って始めたらいいの?」
-「LGに置いてある本が多すぎて何を選んだらいいのか…」
-「難しい本にも挑戦していいのかな?」

そんな声に応えるべく、多読学習記事の第二弾として多読の取扱説明書(トリセツ)を載せてみました。これを読めば、これからの多読学習はバッチリです!

早速書いていきたいと思います!






目次

  1.  これだけは守ろう !  - 多読のルールについて -

  2.  スラスラ読もう !  - 多読の下積み時代 -

  3.  ドンドン読もう !  - 読めるジャンルを広げる -

  4. 終わりに  -多読の継続が確かな英語力に-



1 多読の基本的なルールって?


まず多読を始めるにあたって、守らなければいけないルールがいくつかあります。ここでは英語多読研究会SSSのサイトを元に説明していきたいと思います。

SSSでは、次の3つの原則を多読3原則と
いっています。

1  辞書は引かない 
(引かなくてもわかる本を読む)
2 分からないところは飛ばして前へ進む 
(わかっているところをつなげて読む)
3 つまらなくなったら止める 
(1 2 の原則で楽しく読めない本は読まない)

英語多読研究会sss https://www.seg.co.jp/sss/learning/

「多読」は読んで字の如く洋書を沢山読むことを指します。

多く読むためには、専門書や厚めの小説といった難易度の高い教材ではなく、英語ネイティブの子供が読むような簡単な本を選んだ方が効果的です。

そこで、多読3原則を守ることで様々な本に触れられるようになります。

1  辞書は引かない
2  分からないところは飛ばして前に進む
この2つは、多読を中断させずに集中力を保つという意味で大切です。

3  つまらなくなったらやめる
多読は、長期間継続することで効果が現れるので、面白くないと感じた本は最後まで読み進めることをオススメしていません。語数を重ねれば重ねるほど、英語力により良い効果が現れるからです。下の記事では100万語継続して読んだ時のことがまとめてあります。


もう一つの気をつけなければならないルールとして、自身のレベルに合った適切な教材を選ぶということが挙げられます。多読をするときは下のグラフを参考にしてみてください。

多読研究会sss https://www.seg.co.jp/sss/learning/sss-for-low-intermeidate.html

累計読書語彙数は、今まで読んだ本の語数を合わせたものです。本の内容を簡単に説明すると、基本単語数(本1冊に書かれている語数)が200-250語、300-400語のものは、絵本に英文が少しだけ載っている絵本がほとんどです。600-800語、1000-1300語程度になるとだいぶ読み応えのある童話のようなシリーズが登場します。それ以降になると、教養的な要素を含んだノンフィクションの書籍や簡単な小説が登場するようになります。

多読では100万語をゴールにすることが多いですが、絵本や児童書のみで100万語の大部分を占めています。

ここでやってはいけないのは、英語が出来るという理由で易しい本をスキップして難しい本ばかりに手を出すことです。大抵の人は、本人の実力以上の本で多読してしまうことで、思った以上に読み進められずに挫折してしまいます。

易しい本を繰り返し読むことは、英語をそのままの形で理解するための英語脳を養うために、絶対に必要です。土台が安定しなければ、多読で高い英語力を身につけることは不可能に近いからです。



2 まずは簡単な本から多読を始めてみよう !


ここまで読んでくれた皆さんは、何かとルールが多い多読学習に少し嫌気がさしてしまったかもしれません。ですが、そこさえきちんと守ることができれば、あとは好きな本を手に取って読んでみるだけです。

早速多読の世界に入ってみましょう! 

最初はなるべく簡単で語数の少ない本がオススメです。LGに置いてあるOxford Reading Treeのシリーズは簡単でスラスラ読めるだけでなく、ちょっと笑えるような内容になっていたりと、多読を始める人にはちょうどいい本だと思います。

Oxford reading Treeの有名なシリーズ 
LGにたくさん置いてある



「他の種類の本も見てみたい ! 」という人はこのサイトを覗いてみてください。多読で使うことのできる本が一覧で分かりやすくまとまっています。


1つ言い忘れてましたが、多読をするときには記録をしっかりとつけましょう。LGには多読記録用紙というピンク色の紙があるので、ぜひ使ってください。

最初は記録用紙を20枚ほど一気にもらったほうがいいです。下の写真が私の一番最初の記録ですが、12/19日だけで表側が全て埋まってしまっています。それと、1冊の語数が100語を超えているものは1つしかありませんでした。

一番最初の記録用紙

TOEICや英検の学習をしてきた人にとっては、「この勉強方法って本当に意味があるのものなの..?」と思うかもしれません。ですが、多読学習で最も大事なのは正にこの部分です。

新しい単語をひたすら覚えるのではなく、今までで覚えた単語がどのように使われているのか。どのような組み合わせで文章が作られるのか。

初めて多読学習をした人にとっては「こんなに簡単な単語だけでも言いたいことを的確に表現できるのかー」と感心してしまうかもしれません。


3 多読に慣れてきたら色んな本をドンドン読もう ! 


多読を毎日少しづつ続けていくにつれて、読む速度が速くなり、記録用紙の総語数もだんだんと増えていきます。

そこで、次は無理をしない範囲で少し難易度の高い本に挑戦してみましょう。もちろん、前に書いた総語数あたりの適切な教材の基準は守ってください。

オススメはThe Cather in the Rye(ライ麦畑で捕まえて)などの少し難しい単行本やNate the Greatといったシリーズものです。

LGにあるNate the Greatシリーズ パンケーキ好きなNateが主人公

多読を読み続けていくうちに、1日で500語しか読めなかった人が、同じ時間で1日あたりに3000語、4000語と読めるようになっていきます。この1日あたりの単語数の増加量は、脳内での英語の処理量の変化でもあり、多読をすることでリーディング能力が伸びるだけでなく、リスニングやスピーキングにまで効果があると言われています。


最新の記録用紙 少し難しいものにも挑戦している


4  一緒に多読を始めて英語力を伸ばしてみましょう!


皆さん、多読のトリセツを読んでみてどう感じましたか? 

「私でもできそう ! 」「授業準備の息抜きに少し読んでみるかな」

そういった声がちらほら聞こえてくる気がします。

私から最後にお伝えしたいのは、多読は英語力の大きな支えになるということです。英語を使う場面では、適切な表現で円滑にコミュニケーションをとることができたり、テストでも点数が上がったりしました。実際に、多読を始める前と後のCASECスコアを比べてみると、多読を始める前と後で627→904とかなり変化しました。

ぜひ一緒に多読学習を楽しみましょう !

この記事を通して、多読をする人が少しでも増えてくれたら嬉しいです。

国際交流アンバサダー ikuto

多読前のCASECスコア
多読後のCASECスコア