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ジャンボケーキ 担当:BUNKO

 今回お声がけいただき、「しりとり手帖」に参加させていただきます
「学校の読書感想文の7割は本の内容を書く」でおなじみのBUNKOです。
しりとりなので「じゃ」になりましたが、ぱっと浮かぶのは「ジャイアント馬場」「ジャンボ鶴田」「ジャーマンスープレックス」・・・・
 全くプロレスは詳しくないのにプロレス黄金期時代育ちというのは恐ろしいことです・・

ということで(?)今回は「ジャンボケーキ」です。
 大昔に妹がショートスティしている先を頼り、アメリカに行った際、そこでホストファミリーの老婦人から出されたのがジャンボな「ココナッツケーキ」。
 ジャンボ・・・え?これ妹と2人で食べるんです??
普通のホールケーキよりも大きく、しかも荒く刻んだココナツがはちゃめちゃにまんべんなく周りについて見るからにヤバめな雰囲気ですが、その時私は当時のアメリカのケーキの恐ろしさを知らなかったのです。
「やっぱりアメリカって食後にデザート出てくるのね、いただきま~す!」

・・・・・!!!!!ふごおおおおお!!!喉が!!喉が甘さで焼けるように痛い!!!
え?これ本当に全部2人で食べきるんですか??どうやって・・・・
 このケーキ、甘いだけでなく「スポンジケーキ」と言うだけあり、まさに大きな穴がボコボコ空いたボソボソのスポンジの間にあま~い砂糖のアイシングは挟んであり逃げ場無し!!

 しかしこのホストファミリーの老婦人はパワフルで厳格な御方。例にあげるとサウスパークのカイルのお母さんを想像するとピッタリな方で、とにかく厳しく、集合5分前に集合場所に居ないと怒り、大きい土産を買うと怒り、挙句の果てはハイウェイで煽ってきた男性に中指を立てるなど、食べないと断ったら、
「お前をケーキにしてやろうか。」
と言われかねないので、苦いコーヒーを飲みつつ食べ始めました。もはや美味しいか美味しくないかではなく、甘いという文字しか頭に浮かびません。・・・なんか甘さのせいか段々と頭が痛くなってきた・・
と、どうにかこうにか結局3日かけて食べ終った旨を報告すると・・・

またジャンボなケーキが補充されたのでありました・・・
 
 あまりにも衝撃的だったので何ケーキか憶えていませんでしたが、(多分フロスティングされたレイヤーケーキ)そんな感じから帰国し、暫く経つと意外にも、
「あの激甘ケーキまた食べたいな・・・」と思い始めたのです。
・・恐ろしい・・アレですか?オレ様彼氏に振り回され、やっとこ別れたのに数か月したら忘れられずヨリを戻しちゃうというアレですか?
暴力的な甘さが忘れられないって感じ~?!恐ろしいことです・・・
 しかしながら、その後なかなか激甘ジャンボケーキを食べる機会が無くかなりの月日が経ち、1~2年前自分の同人誌の載せる為アメリカのケーキミックスを使い「チョコレートレイヤーケーキ」を作ることに。おお!久々に食べられる~??
・・・と喜び勇んで作りましたが・・・
「え?めちゃ普通に甘くなく美味しいんですけど!?」
普通にスポンジしっとり中ふんわり。若干目が詰まった感じはしますが程よい甘さでさらに少し塩味も入っていくらでも食べられる~!!
・・・この長い期間にアメリカの人の味覚が変わったのかケーキミックスだからなのか、ココナッツケーキじゃなかったからか分かりませんが、なんだか拍子抜けしてしまいました。

 それにしても何故あのジャンボ激甘ケーキが食べたくなったのでしょう。もしかしたら食べたらあの時のアメリカに来たという高揚感や感動の記憶が蘇るからかもと思ったのかもしれません。
ああ・・また食べたいあのジャンボ激甘ケーキ・・あ、いや、今度は少し小さいサイズでよろしくお願いいたします・・・

 

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