【接尾語と前置詞のお話】〜TOIEC攻略〜
TOEICのPart5(文法・語彙の問題)というと、いかに一問ずつに時間を節約し、Part 6以降のリーディングへの問題に時間を確保できるかがポイントになってくるかと思います。
(試験対策のテクニックを覚える方法はあまり好きな教授法ではないのですが)検定試験である以上は、ある程度の「おまけ問題(俗にいう、品詞を選ぶ一瞬で解ける問題)」を熟知しておくことは間違いではないかもしれません。
ということで、こちらの投稿では、1月10日付CNNのウェブ記事に投稿されていた一文から、TOEIC風のオリジナル問題とその解説をしていきたいと思います。
101. The potential ________ of President Donald Trump from office starts out more popular than any other removal process of a president in recent American history.
a. remove
b. removing
c. removed
d. removal
以下、答えと解説になります。
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正解:d (removal)
この問題は文中空欄の中に"remove"を正しい品詞で入れるという問題になります。解説としては、potentialという形容詞が修飾する名詞を選ぶという問題で、選択肢の中から名詞を選んであげればOKということになります。(形容詞の就職先が分かれば一瞬で溶ける問題、これで、品詞の瀕死状態を克服←誰でもいいので、突っ込んでください。)
ポイントとしては、①名詞を入れる ②removeの名詞がremoval(接尾語でalをつけるちょっとだけ特殊なパターン)という2点が抑えられているかということになります。
potential removalと-al -alと続くので、英語に慣れていないと、この単語の続きで大丈夫?と疑心的になってしまうかもしれませんが、いいんです。全然いいんです。接尾語のalは形容詞を作る典型的な接尾語ですが、単語によっては名詞を作ることもあるので、合わせて覚えておきましょう。単語のレシピ(と勝手に呼んでいます)的には以下の通りになります。
●名詞 + al = 形容詞
e.g:
nation + al = national
potent + al = potential
norm + al = normal
alphabet + al = alphabetical
●動詞 + al = 名詞
remove + al = removal
dispose + al = disposal
deny + al = denial
refuse + al = refusal
***iが入るの単語がいくつかありますが、そこは言語学的な細かい話になってしまうので割愛します 笑)
ちなみに、removeの単語の使い方ですが、remove A from Bという形になりますが、これはremove系列全体に使える使い方となりますので、動詞のremoveでも名詞のremovalでも同じとなります。上の問題文の....removal of President Trump from office ... とfromと一緒に使われています。もちろん下記のように動名詞の形で使われる場合でも後ろにfromを持ってきますので、この問題もremoveの使い方さえ抑えていれば一瞬で解ける問題となります!
102. Removing Trump ____ office remains quite unpopular among Republicans, however.
a. in
b. from
c. of
d. until
以上、ご参考になりましたら幸いです〜!
ちなみに・・・101ですが、名詞が入れば良いということで、品詞的な話では動名詞形のremovingも良いのでは!?と思われた方もいたかもしれませんが(というか、そのような質問を受けたことがあるため・・・)どうして動名詞の~ingではダメなのでしょうか? 文法的に動名詞が入らない理由を解説できる方いらっしゃいましたらコメントに記載してください〜〜〜!
Source: https://www.cnn.com/2021/01/10/politics/poll-impeach-trump-historic-number/index.html