英検準一級の一次試験に実際に合格した勉強法と参考書を紹介(リーディング編)
まず下の画像をご覧ください.これらの画像は2020年第一回英検準一級を受験し一次試験に合格した時のスクリーンショットです.
私は,英検準一級の勉強を始めてからおよそ2か月ほどの勉強でこの点数を取り一次試験に合格することが出来ました.
これからこの期間に行った勉強の仕方を書いていきますが
その前にまず英検準一級に合格する上での前提からお話しします.
英検準一級に受かるための前提
英検2級を持っている,もしくはそれ同等の実力を持っている人
大学受験レベルの英語を身に付けたことがある人
TOEICのスコア650-860レベルにある人
この三つのどれかに属する人を対象にこのnoteを書きたいと思います.
それでは,タイトルにもある通り,英検準一級の1次試験に合格するために実際に行った勉強法と参考書を紹介したいと思います.(今回はリーディング編)
英検準一級を受けるときに持つべき最重要の心得
まず,英検準1級を受けるにあたって受験者に心得てほしい一番のことは,語彙力の有無が準一級の一次合格を大きく左右するということです.英検準一級レベルの語彙を身に付けると,リーディングの語彙問題だけでなく,ライティング,リスニングにも良い影響を与えます.
そのため
基本的に語彙力がないと合格するのは厳しいと思ってください.
しかし,ここでの語彙力というのは,準一級受験時の語彙力であって,今現在の語彙力を表さないので,現在語彙力が足りていないと思っている人も安心してください.
受験までに準一級の語彙レベルまで自分のレベルを引き上げればよいのです.
私もその一人でした.
ここから具体的な勉強法や参考書を紹介していきたいと思います.
リーディングの学習方法について
英検準一級のリーディング問題を解くために私が行ったことは2つあります.
一つ目はパス単という単語帳での語彙力強化をしました.
二つ目は準一級の過去問を使った問題演習です.
・一つ目の語彙力強化について
先ほど述べた通り,私は勉強を始めた時点では,準一級の語彙レベルについていくことは出来ていませんでした.
なので,
分量もちょうど良い感じであったパス単準一級を購入し,語彙力強化に励むことにしました.
私自身,試験当日までにはパス単に掲載されている単語はすべて暗記しましたが,最初の一か月はパス単の単語をすべて覚えることに費やしました.
その一か月にパス単は10周ほど繰り返しました.
最初の1,2周はどの単語がすでに知っていて,どの単語がまだ知らないのかというのを把握しその単語をチェックするということをしているため,正直この時に暗記はしていません.
次に見るときに「なんか見たことあるなぁ」くらいにしておけば大丈夫です.
この時点で分からない単語も後に何周も回転することによってだんだん定着していくので安心してください.
3周目あたりから前の周でチェックしてある知らなかった単語の意味を意識的に覚え始めます.
チェックは上の画像のように付けました.私のやり方としては,一回目でチェックするときは黄色マーカー,2,3周目でのチェックは青ペンで下線,それ以降は単語の上にあるチェックボックスに印をつけて,定着しきれてない単語を可視化していました.覚えきれていない単語が一目で分かれば,やり方は何でも良いと思います.
覚え方としては,まず単語の日本語訳を赤シートや紙で隠します.次に正確な発音で英単語を読み上げます(正確な発音をする理由は後で触れます).
そしてその単語に対応する日本語訳やイメージが思い浮かべば次の単語に進み,思い浮かべられなかった場合はその単語に再度チェックを入れてから次の単語に進みます.
この作業を自分で課した単語の範囲が終わるまでやり続けます.
パス単は単語の難易度ごとにセクションが設けられており,A,B,C,熟語編の4つに分類されていたので,
私は一日1セクションを課題として,自分自身に課していました.
ここで一つ覚えた単語を忘れにくくする方法として,私が実践していたのは,前日に覚えたセクションも復習としてもう一度確認することです.
具体的なパス単の進め方を説明するとA→B→C→B→…のような順番で暗記を行っていました.
この復習をすることによって効率的に大量の英単語を暗記することが可能になりましたので,前後を行き来しながら暗記する方法はおすすめです.
先ほど暗記をする際に,正確な発音で覚えると記述しましたが,これにもしっかりとした理由があります.
それは,正確な発音で暗記していないと,リスニングでその単語が流れてきた際に聞き取れずスルーしてしまう可能性があるからです.
英検ではリスニングもしっかりと点数を取っていく必要があるため,正確な発音を知るということは必要不可欠です.パス単には,それぞれの単語に発音記号が掲載されているため,
発音が分からなくても正確に発音することが可能です.仮に発音記号が読めなかったとしても,インターネットに正確に発音させて,それを参考に発音しながら覚えることをお勧めします.
・2つ目の過去問演習について
上記のように,単語暗記が終わったら過去問を購入し,過去問演習に入ります.
ちなみに私は単語暗記が終わってから,英検当日までの残り一か月,リーディングに関しては,パス単の復習と過去問演習しか行いませんでした.
過去問演習で気を付けるべき点は2つあります.
一つは,過去問を解くときはしっかり2時間取って筆記試験90分,リスニング30分を必ず守るということです.
2つ目は解き終わったら,反省と復習を必ず行うことです.
・時間を測って解くということについて
英検準一級は2時間で1セットの試験です. 2時間続けて英語の問題を解き続けることは思ったよりも疲れる上に集中力が必要とされます.
家で過去問を解く際からこの負荷がかかる状況に慣れさせる必要があります.
そのほかに,90分という限られた時間のなかでの自分なりの時間配分能力も鍛えることが出来るというメリットがあります.
自分の総合点が最大化するような時間配分の計画を過去問演習をする前に立ててから,過去問演習をしてみてください.
過去問演習をしながら,実際にかかった時間も忘れずに記録しておくと良いと思います(この作業は,解き終わったあとの反省に使います).
・解き終わった後の反省と復習について
過去問を解き終わったら,まず第一に採点をします.採点し終わったら,ルーズリーフ等に大問ごとの正解率とその大問にかかった時間を記入します.
これらを見て自分の弱点やペース配分を見直しました.この作業は非常に重要で,私も実際この反省をすることによって,時間配分の計画を見直し,本番では時間配分のミスをすることなく受験を終えることが出来ました.
この画像は実際に私が過去問演習をした後に書いた反省です.
このように理想の時間配分と実際の時間配分,正答率,気づいたことを簡単に書き留めていました.
反省が終われば,次に過去問の復習に移ります.
リーディングの復習として行ったことは,文章中に出てきた未知の英単語の意味を調べ暗記しながら,長文を一から正確に読み直すことです.
私は,復習する際に分からない英単語があれば,パス単か辞書で必ず調べるようにしていました.
先ほども述べた通り,英検準一級の合格には語彙力強化が欠かせませんので,一つ一つ分からない単語を減らしていくことは合理的だと思います.
2つ目の長文の復習ですが,ここでの”正確に読む“とは,書かれている英文の構造や文法がすべて理解出来,分からない単語もない状態を表します.
もし使われている文法が分からなければ,自分で調べてみてください.
一文一文丁寧にこの作業を行い,全文終わったら終了です.
基本的に英検の長文の設問は,出題された英文を正確に読めていれば正解選択肢を選ぶことが出来るので,この復習も非常に重要だと思います.
この二つの復習を終えて,それでも正解選択肢が選べないというのであれば,それは英検がよく出題する言いかえ選択肢に気づけていない可能性があります.
もしそうであれば,次回過去問を解く際に言いかえ選択肢に気を付けるということをお勧めします.
最後に
長くなってしまいましたが,これでリーディング編を終わりにしたいと思います.
もしかすると,読者の中には英検準一級に行き詰まりを感じてしまっている方がいるかもしれません.
しかし,
その行き詰まりの期間は我慢の期間だと思ってください.
何かを達成するためには,必ず我慢することが必要だと私は感じています.
その我慢の期間に諦めず正しい勉強法で勉強し続ければ,そのあとの良い結果につながると思います.
頑張ってください.
応援しています.