食品ロスについて主観的コラム

2019年5月に食品ロスの削減の推進に関する法律が公布されました。

余談ですが、この法律は、食品ロスのリデュースを中心とした法律で、リユースやリサイクルではないことがポイントです。

1.食品ロスとは?

食品ロスとは、まだ食べられるのに捨てられる食品のことをいいます

食品ロスは、大きく企業と家庭で出てきます。企業では、食品製造業や卸売業、小売業の全てにおいてでています。

中でも、農林水産省によると、〜業の発生割合が大きくなっています。

家庭では、食べ残しや過剰除去(例えば、皮を剥く時に実まで余計に剥いてしまうことなど)、期限が近いものを捨てることなどをいいます。

2.食品ロスはなぜ出してはいけないの?

これは、「もったないないから!」というのもたしかに大切な理由なのですが、もっと専門的に整理すると、環境問題の観点と食料問題の観点の2つがあります。

環境問題では、食品ロスを処分する際の資源の無駄遣いや焼却することによるCO2の排出などが問題視されています。

食料問題の観点とは、どのようなものかというと、特に日本において過剰な食品への安全性の重視という問題があります。

例えば、賞味期限が切れてすぐの食品や賞味期限間近の食品を廃棄してしまうなどがあります。

そもそも、賞味期限が切れてすぐの食品であってもまだ食べられる食品であることが認知されていません。

賞味期限とは、簡単にいうと、美味しく食べられるという期間なので安全性については、期間切れ直後であれば問題がないとされています。

そして、食品の安全性に対して過剰な反応を持っていることが今度は食品の量の確保に影響してくるかもしれません。

消費者が、過剰な安全性を求める限り、生産者はそれに答えなくてはなりません。

この状態で、例えば、食品の輸入がストップしてしまうとどうなるでしょうか。

日本の自給率はカロリーベースで38パーセントです。その中で、上手くやりくりができるでしょうか。

僕は少なくとも、食品企業のシステムは簡単に変えられないため、難しいと考えています。

なので、今は食品の量に余裕があっても、食品ロスの削減が重要になるのではないでしょうか。

3.食品ロスを減らすために出来ること

2.食品ロスはなぜ出してはいけないの?のふたつの理由から僕は食品ロス発生は望ましく思っていません。

こうした食品ロスを減らすための方法は沢山ありますが、消費者がまずやるべきことは、無駄に食品を買わず食べきることです。

これを心がけると、家庭での食品ロスを減らすことができるだけでなく、企業も大量販売をしなくなるため、大量発注をしなくなります。

4.おわりに〜食品ロスは必要悪〜

ここまで、食品ロスを出さない方向の話をしてきましたが、実際には大量生産や大量消費の現状があり、この背景には企業の利益の問題も含まれてきます。

特に食品は、薄利多売の世界なのでロスを出したとしても、利益を出すことが重視されてきます。

とはいえ、企業が利益を追求しながらも食品ロスを出さないという方策があるはずです。

今後は、そのような方策を中心に記事を書いていこうとおもいます。

読んでくれてありがとうございました!

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