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文果組インターン生による北先生インタビュー第2弾

文果組インターン生で「本多静六 若者よ、人生に投資せよ」(実業之日本社)の著者、「永遠の森」脚本を書かれている北康利先生にインタビューをさせていただきました。

Q. 北先生は本多静六博士はどのような人物であったと思いますか?例えば一言で表すと?

努力の人ですね。彼を代表する「人生努力、努力即幸福」という言葉が全てを物語っています。そういう意味でも、本多静六は僕が書いている評伝の対象にぴったりなんです。そもそも僕は天才は書きません。天才は真似できないからです。読んだ方が、自分も頑張ってこの人みたいになりたい、少なくとも近づきたいと思って下さらなければ書いた意味がなくなっちゃいますよね。

本多静六は早いうちから人生計画を立て、「四分の一天引き貯金」や「一日一ページの執筆」など、長く続けることで威力を発揮することを、倦まずたゆまず、コツコツと忍耐強く続けていった人です。「努力をしない天才に、努力する凡人は絶対勝てる」という彼の言葉が僕は大好きです。

もう一つ、彼は公共心を持っていた。これは彼の大変な美質です。社会貢献の先駆者であるはずの、郷土の先輩渋沢栄一の尻を叩いて埼玉県の貧しい若者たちのための育英資金を創設しているのには驚きます。成功すると責任が生まれるんですよね。社会のおかげでここまできたんだ、自分だけの努力だけでなく、両親や周囲の人、本多静六の場合は島邨先生や奥さんのように恩人がいっぱいいるわけじゃないですか。その恩をちゃんと感じ、その恩を次世代に返していく。恩返しというよりは「恩送り」って僕らは言ってますけど、「恩送り」をちゃんとしていく人でもあったわけです。

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