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国分寺クン、投票率1位への道

どうもこんにちは。
国分寺の投票率を1位にプロジェクト」メンバーのかげやまと申します。

 ▽プロジェクトサイト
 https://bunjisenkyo-no1.studio.site/

来る10月31日の第49回衆議院議員選挙にて、投票率全国1位になる!(野望)を目指して活動している者たちの一人です。

ほんとは、「政治への関心が高いから、投票率が高くなる」が王道なんだろうとは思うんですけどもね。ただその道のりも簡単ではないわけです。一方、テストでたまたまいい点を取っちゃったりすると、自分は頭がいいのかも!って勝手に思い込んだりすること、ありますよね。そういうのって意外にバカにならないなと思っていまして、そんな勝手な思い込みが、そのうちちょっとずつ現実化して…なんてこともあるなと思うワケです。

だから、国分寺の投票率がもし1位になることがあったら…。
そしてそのことがニュースになり、話題になったら…。
そこから、政治への関心が高まっていくことだって、あり得るんじゃないかって、ぼくらは考えました。

国分寺ってどんなとこ?

国分寺って知ってますか?
東京の西の方。人口、約13万人。
悪いまちではないと思います。
でも全体的には、ちょっと中途半端なまちっていう印象です。

市全体に占める生産緑地の割合」では東京都2位とか(1位は清瀬市)、「路上キスが多いまち」でも同2位とか(1位は文京区)。ゆるキャラグランプリ(2011年)ではついに全国区に進出し、「にしこくん」が全国3位という偉業(?)を成し遂げたりとか。
でもやっぱり、1位にはなれないんですね。
なんかこれといった、はっきりとしたイメージがない。

東京都にある自治体なのですけど、23区に住んでいる友人で国分寺に来たことのある友人はあんまりいなくて、吉祥寺から西は眼中にないって(言外に)よく言われます(立川、八王子、怒るところ!笑)
国分寺駅はそれなりに賑わってるし、少し行けば自然も畑もたくさん残っているし(国分寺野菜──「こくベジ」っていう取り組みもあります!)、縄文時代の遺跡跡なんかもあったりする。バランスのいいまちだと思うし、「お鷹の道」なんて真面目にすてきよ!デートコースにはもってこい。
市内には、大学(東京経済大学)もあって、東証1部の上場企業だって本社を構えてる(リオン株式会社:補聴器メーカー)。日立製作所の中央研究所だってある!

いやいや、ほんと悪くない。

でも、住んでいる人がこのまちに誇りを感じているかというと…。よく分からない…。
何かもう一つ、足りない感じがあるんですよね。

だからもし、国分寺が選挙の投票率で東京都1位、さらには全国1位にまでなるようなことがあったりしたら…。きっとまず、このまちに暮らす人たちがそのことに驚くと思う。そして少しくらいは、そのことを誇りに思ってくれたりしないかな。「お、意外にやるじゃん」って。
その思いは、その人をまた次の選挙の投票へも向かわせるんじゃないか。
そんな風に考えています。

実際、国分寺の投票率は低くないんです。
衆議院議員選挙の投票率の状況を見てみましょうか。

国分寺の投票率の現状

以下のように条件を設定して、数字を集めてみました。

(1)有権者数10万人以上の自治体(選挙区)について
(2)第46回(2012年12月16日)、第47回(2014年12月14日)、第48回(2017年10月22日)の3回の衆議院議員選挙(小選挙区 *比例代表の投票率とほぼ変わらない)の投票率の平均値を計算

これがけっこう大変!投票率のデータってどこか1か所にまとまってるわけではないんですよね。なので地道に、各自治体のウェブサイトを見に行って、数字を拾って…を延々と繰り返すこと数日…。
日本全体に市町村は1,718あって、選挙区ベースでいうと1,741になるんですけど、そのうち有権者数が10万人以上の自治体(選挙区)は361。その中で国分寺は、なんと…。

(ドラムロール)

13位!(61.32%)

悪くないですよね。
ぼくらもちょっと驚きました(笑)意外にやるなと。

30位までのランキングを掲載しておきます。

画像2

どうですか。みなさんの地元は入ってましたか?

1位は、豊田市!
愛知県の強さが際立ちますね。トップ10に4市も入っています。これら、きっと、アレですかね。実は自分、小・中・高と愛知県岡崎市(ここも17位)の学校に通っていたので、同じ三河地方としてとてもなじみのある名前たちです。そうかあ、やっぱり…(以下、後述)。

さあ、これらの中で、はたして国分寺クン(急に擬人化)が投票率全国1位を目指せるのか!?

来る第49回衆議院議員選挙(10月31日)を前に、対戦相手(戦うわけじゃないですけど)をプレビューしてみましょう。

地方予選

まずは地方予選です。
国分寺クンのまわりにもたくさんライバルがいます。小金井市(16位)、小平市(32位)、三鷹市(33位)。
特にすぐお隣の小金井クンは気になる存在です。スタジオジブリあるし。東京学芸大学やその附属の小・中学校もあって、文部化科学省のやっている「全国学力・学習状況調査」ではいつもトップランカーなんですって。市民活動も盛んで、トランジションタウン運動(ピークオイルや気候変動などの危機を受け入れ、地域にもともとある資源やそこに住む人々のスキル、創造力を最大限活用しながら、コミュニティを持続可能なものへ移行させていく草の根運動)なんかにもいち早く参加していたり。
国分寺と同じく基本はベッドタウンで、中央線沿線で、地政学的な状況も似ていて、人の交流もたくさんあって。だからこそ、小金井クン、気になる存在です。
<東京18区>

ちなみに、もう一つのおとなりさん。国立(くにたち、ね)クン、ここは実は同じように投票率を集計すると、なんと61.50%で、国分寺より高い!さすが国立!なんですけど、有権者数が63,728人なので、先ほどのランキングには入っていない事情があるんです。でもそもそも、有権者数10万人で線を引くのがどうかという議論もあるワケですしね。なんにせよぼくらにとっては国立クンも大きなライバルで、負けられない存在です。
<東京21区>

都大会

都大会に進むと、あのビック2が待ち構えています。文京区(5位)と武蔵野市(12位)です。
今年の7月4日には都議会議員選挙があったのですけど、このときも両自治体がワンツーフィニッシュ。昨年の都知事選も同様で、常に国分寺クンの行く手を阻んできました。ハイキュー!!で言うところの、白鳥沢高校と青葉城西高校のような存在です。

まあ、確かに分かる気がしますね。
文京クンは、なんてったって文教地区。東京大学を筆頭に国立大学が4つ、私立は13もの大学がキャンパスを構えます。夏目漱石、森鴎外…、文豪のまちというイメージもあるし、大規模病院も多い。一方、谷根千(谷中、根津、千駄木。*谷中は台東区)とか、いい下町感もあって、六義園とか、湯島天神とかお散歩コースにも事欠かない。
まあ、俗な言い方をしてしまうなら「ハイソ」「高学歴」なイメージがあります!(そうでもないでしょうか)。かといって、そうした基盤に胡坐をかいている感じでもなく、創業支援とかまちづくりとか、市民がまちに関わる取り組みが活発な印象もあります。政治に関する話題なんかも、日常的にやり取りされていたりするんでしょうか。
<東京2区>

そして武蔵野クン!吉祥寺!住みたいまちランキング!
Wikipediaの説明文を見てみましょう。
「早くから市民参加を掲げ、住民生活に根ざした数々の独自事業を行ってきた。それらの中には全国の自治体のモデルケースとなる施策も多く、しばしば革新自治体と評される。これは、財政基盤が堅牢で国や都からの補助金を受けずに独自事業を行うことができること、市内には学者や専門家が多く住民の意識が高いことが背景として挙げられる」。

さらっと書いてますけど!「財政基盤も豊かで、住民の意識が高い」、そうそう書けないですよね…。すごいことです。
吉祥寺、実際イメージいいです。古いものと新しいもの、大きいものと小さいものがちゃんと共存してる感じ。個性的なお店もたくさんあって、井の頭公園(正式名称は、井の頭恩賜公園。三鷹市とまたがって立地)もある。ちょっと驚いたのは、飲食チェーン店の本社(本部)もたくさんあるんですよね。すかいらーく、ジョナサン、モンテローザ、松屋フーズ…。武蔵野プレイスもすごいいい図書館なんだよな。まちにも開かれてて。
なんか全体的に勝てる気のしない自治体ですけど、でもだからこそ、投票率くらいは!
<東京18区>

全国大会

これらの強豪との戦い(戦いではないですけど・再)を勝ち抜いて、首尾よく全国大会に進めたとしても、ですよ、そこには高い壁が控えています…。

まずは、ここですね…。

1回戦:vs 鎌倉市(神奈川県)

パーフェクトシティ!(←勝手なイメージ)。首都圏だと、コロナ禍になって、リモートワークができるようになって、少し郊外に移住するとなったとき、鎌倉クンを選ぶ人がたくさんいました。そしてそれを聞くとなぜだか少しがっかりする自分もいるんです。圧倒的な敗北感…。まあ、でもそりゃあそうだよね。だって鎌倉、住んでみたいもん!(投げやり)

海(湘南海岸とか)があるのもいいよね。特に海好きな人にとっては、これは大事なポイントです。姉妹都市が、ニース!(なんか分かる)敦煌!(これもなんかちょっと分かる)
最近では、面白法人カヤックが本社を構えたりして、文字通りますます面白くなっていっている様子。実は同社CEOの柳澤さん、地域通貨にも思いを持ってくださっていて(「まちのコイン」という取り組みをされています)、国分寺でも「ぶんじ」という地域通貨をやってますからそういう仲間でもある。ホリデー快速鎌倉号に乗れば、乗り換えなしで西国分寺から鎌倉に行くこともできるし、そうそう、ここはバチバチやらずに、仲良くさせていただく方向でひとつ是非…(でも、投票率では負けません!)。
<神奈川4区>

準決勝:vs  奥州市(岩手県)

もう、疲れてきたので準決勝!
そうそう、ここはあの小沢一郎さんの地元ですね。花巻市、北上市、一関市(ここも10位!)などとともに<岩手3区>を構成しています。選挙の区割りこそ変わりますが、小沢さんは1969年から17回連続の当選。この当選回数は先日(10月14日)解散した衆議院の元議員の中では単独トップ(岸田首相でさえ9回)。得票状況等、その勢いに陰りが見えると言われることはあるようですが、「小沢王国」として盤石の地盤をつくってきたことが、投票率の高さにも伺えます。

選挙への関心が高い自治体という意味では、4位に入っている山形県鶴岡市も当てはまるかもしれません。<山形3区>として、かつて「宏池会のプリンス」と呼ばれた加藤紘一さん(2016年にご逝去)の地元にあたります。2012年の選挙では阿部寿一さんとの保守分裂選挙となり話題になりました。結果、その時には加藤さんが落選となったのですが、その次の選挙(2014年)には、加藤さんの娘さん(加藤鮎子さん)が立候補され、接戦の末仇討ちを果たすなど、それは盛り上がるはーという図式でした。

「○○王国」と呼ばれるような自治体(選挙区)が、日本中にいくつかあります。中でも奥州クンはその最たるものかもしれません。国分寺クンの投票率が、もしこの地を上回るようなことがあったとしたら、その「投票率」の意味はまたちょっと違ったものとなりますね。

決勝:vs豊田市(愛知県)

そうです、トヨタ自動車のおひざ元。元々「挙母(ころも)市」だった市が、同社の本社があるということで、1959年より現市名となった地域です。トヨタ自動車、とんでもない会社です!売上27.2兆円、経常利益2.9兆円(いずれも2021年3月末決算)。時価総額32.3兆円は、東証1部上場企業の中で、2位にほぼ2倍の差をつけてのぶっちぎりのトップ!(2021年10月22日終値ベース)。金額の桁が大きすぎて、なんだかもうよく分かりません。

投票率に目をやると、西尾市(2位)、安城市(4位)、刈谷市(7位)、岡崎市(17位)と周辺自治体が上位に並びます。これらはいずれも「西三河」と呼ばれる地方で、トヨタ自動車をトップとした下請け企業や関連企業が多くの雇用を生み、企業城下町を形成するエリアです。そういえば、かつての同級生を思い浮かべても、親御さんがそうした業種のおうちっていうのがいっぱいありましたね。

そうした組織力が発揮されてか、豊田クンを中心とした<愛知11区>では、全トヨタ労働組合連合会(組合員数:約326,000人!)の支持を受けた候補者が、圧倒的な強さで当選を果たしてきました。投票率も常に高い水準で、今回の集計対象外ではありますが2009年の衆議院議員選挙では、78.13%という驚異の結果を残しています(ほぼ80%!)。この選挙では、当選を果たした古本伸一郎さんの得票率が64.02%と、選挙そのものが接戦となったわけでもないのにです。

国分寺クンから見ると、豊田クンは、仰ぎ見る巨人。まさに圧倒的な優勝候補。このジャイアントに対し、国分寺クン、右手に野菜、左手に補聴器で勝負を挑むわけですから(リオンの時価総額はトヨタ自動車の1,084分の1)、なかなか勝ち目は薄いと言わざるを得ません…。でも、ジャイアントキリングという言葉もありますし、この国には一寸法師の逸話もありますしね!あきらめることなく、挑んでみようと思うわけです。


さあ、どうしよう

国分寺の投票率を1位にプロジェクト」には、今回12人のメンバーが集まって、あんなことやりたい!こんなことやったらどう?とアイデアを出し合った結果、17のプロジェクトが動き出しました。

【メディア企画】
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1. ぐる国ラジオ
2. インスタメディア「政治が暮らしの中にあるってどういうこと?と思っているぼくらのまち手帖
3. #国分寺の投票率を1位に

【まちなか企画】
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4. 投票所でキッチンカー
5. 投票所はあっちプロジェクト @国分寺
6. まちなか選挙屋台
7. 街頭演説ツアー
8. からだで楽しむハロウィーン選挙ウィーク

【対話の場】
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9. 公開作戦会議
10. ぐるグル(ゆるやか政治対話の場づくり)

【候補者インタビュー】
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11. 小選挙区候補者へ公開質問状 ※現在調整中
12. 候補者インタビュー動画(小選挙区) ※現在調整中
13. 市議会議員インタビュー動画(比例代表)

【社会実験】
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14. 投票所への交通サポート ※現在調整中
15. LINE公式アカウントからこんにちは ※10月中旬以降にスタート予定

【コラボ企画】
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16. NO YOUTH NO JAPANとのコラボレーション
17. こくセージ(選挙期間中、毎朝6時からはじまるオンラインテーブルトーク)


タイトルだけでは分からん!という感じもあるかと思いますが、これからこちらのnoteでも投稿していこうと思います。

正直今回、準備時間等も十分でなく、どこまで充実した活動にできるかは分かりません。でも、やれたらやれただけプラスですものね。一人でも多くの人に届くよう、がんばってみようと思います。

というわけで今回の選挙では、誰が当選するか、どの政党が政権を取るかといった話題に加えて、どこのまちの投票率が高いか?にも要注目です。

またお会いしましょうー。


【プロジェクトで運営するSNS一覧】
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