BIRDER7月号の見どころ
特集【近所の川の“あの鳥たち”】
近所の鳥の“あの鳥”堪能術
今回の特集の“あの鳥”とはカイツブリ、アオサギ、カワウの3種で、分類はバラバラですが,身近な水辺で一年中見られるという点は共通します。過去の特集で「スズメ,ムクドリ,ヒヨドリ(2016年7月号)」や「シジュウカラ,メジロ,コゲラ(2022年3月号)」といった“身近な鳥の3種盛り“企画をやってきましたが、その水鳥バージョンです。身近な水鳥のいいところは,何といっても「探さなくても目につく」という点です。陸鳥のように、すぐに枝葉の中に隠れることもなく、水面を見ていれば見つかります。そんな選りすぐりの水鳥3種の見どころが満載です。カイツブリの子育てや変なポーズで日光浴するアオサギ、カワウの集団追い込み漁などなど、鳥枯れ気味の夏を楽しませてくれるポイントを紹介します。
読者が撮った! アオサギ・カワウの捕食シーン
読者投稿で集めた、アオサギとカワウの捕食シーンを集めました。大きな魚を丸呑みするため、顔の形がとっくりのように変わっているカワウ、ウナギに巻き付かれるアオサギ、平たく横幅があるうえ毒針があるアカエイに挑戦するアオサギなど、おもしろいシーンがたくさん集まりました!カワウは大きな獲物も丸呑みできるよう、嘴が変形するという驚きのポイントも紹介。アオサギもあの細い嘴や頸からは想像できないほど大きな獲物を狙う鳥で、ウシガエルをはじめ、小鳥をも食べてしまうこともあるそうです。近所の川でアオサギやカワウを見たら、何かすごいものを食べていないか観察してみてください。おもしろい発見があるかもしれません。もしおもしろい瞬間が撮影できたら、ぜひBIRDER編集部にご一報を!
連載記事の見どころ
パフィンの仲間たち
どこかとぼけたような、びっくりしたような顔の小さな海鳥……ウミスズメ科はそういう顔立ちの鳥が多い気がします。今月号の主役であるコウミスズメも見事なまでのびっくり顔です。ちょっと“ゆるキャラ”チックですが、人がその繁殖地へ到達する難易度は決して「ゆるく」ありません。ウミスズメの仲間の繁殖地はたいていの場合、断崖絶壁のある離島なので、著者の寺沢さんがどうやってそこに辿り着いているのか想像がつかないことも多々あります。今回のコウミスズメの繁殖地,セントジョージ島もそういう苦労のある場所らしく、いったい何が起きたのか……それはぜひ本編でお確かめください!
Field Report
美麗なイラストと、手書き文字でビッシリと観察記録が書かれている人気連載の今回のテーマは「ナイトウォッチング」。文字通り夜に活動する鳥などを観察するスタイルです。夜の闇の中では最新鋭のカメラであっても、生き物の姿を撮ることは至難の業。でも水谷さんの目がとらえた生き物のさまざまな営みが、イラストで見事に再現されています。夜をイメージした単色シルエットのイラストも情緒が感じられます。下半分は打って変わって、川辺で鳥たちの重要な食物になっている川虫(カゲロウ、カワゲラ、トビケラ)をレポートしつつ、ウグイス親子の思わぬシーンにも遭遇しています。さまざまな観察がギュッと詰まった見開きは、どこから読んでも楽しめます。
バーダー2023年7月号
バーダー2023年7月号特集目次
●♪鳥くん流 近所の川の“あの鳥”堪能術1 カイツブリ (♪鳥くん)
●カイツブリの親子はとても仲良し♪(最初は) (一日一種)
●♪鳥くん流 近所の川の“あの鳥”堪能術2 アオサギ (♪鳥くん)
●世間一般の知名度? (一日一種)
●♪鳥くん流 近所の川の“あの鳥”堪能術3 カワウ (♪鳥くん)
●カワウ流の子育て (一日一種)
●混合コロニーでのカワウとサギ類の関係 (本多里奈)
●小さな体でてんてこ舞い! カイツブリの子育て奮闘記 (髙野 丈)
●読者が撮った! アオサギ,カワウの捕食シーン (読者の皆さん, 白井 剛)
●カワウ・アオサギとの付き合いかた〜減少→復活→対立→共生?〜 (白井 剛)
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文一総合出版