掛川花鳥園スタッフのゆるゆる自由研究 【鳥のごはん】
花と鳥とのふれあいが楽しめるテーマパーク、掛川花鳥園のスタッフによる、園内の鳥たちのディープな情報や楽しい実験をスタッフブログから集めたよりぬき連載。今回は「鳥にあげているごはん」に注目!
鳥のごはん
鳥のごはんを想像してくださいといわれて何を思い浮かべますか?
猛禽類ならお肉とか、インコなら種子や果物をイメージする人が多いと思いますが、当園ではペレットも与えています。
鳥用ペレット
いきなりものすごい広範囲をターゲットにしたペレットの登場です。
これは草食の鳥全般に使えるペレットです。
アルファルファ(マメ科の牧草)や魚粉が入っているそうです。
当園では、エミューなど外で飼育している鳥にあげています。
フラミンゴペレット
フラミンゴの美しい赤色は、食べ物に含まれている成分でつくられています。
フラミンゴは、生まれたては灰色の鳥です。
親鳥はフラミンゴミルクを吐き出して雛に与えて育てます。このミルクはまるで血のように赤いのでお客さんを驚かせますが、この赤色こそフラミンゴを赤くする色素。子どもが赤くなっていくにつれて、自分の体内の色素を与えている親は白っぽくなります。
野生では藻類などから色素を得ていますが、飼育環境では藻を再現するのは難しいため、体色を保つ成分があるペレットを与えています。
じゃあ、フラミンゴがこのごはんが大好きかっていったらそうでもないのが正直なところです(笑)。
ツル用ペレット
とにかく堅くて、当園で扱っているペレットの中で最も堅いです。
ホオジロカンムリヅルなどに与えています。質量もすごいので、ずしっと重たいです。お客さんがあげられるごはんとしても販売しています。
インコ用ペレット
香りは他のペレットに比べ、こってりしている感じがします。(スタッフ個人的感想)
知能が高く遊び好きなインコのために、いろいろな形が混ぜられています。
ペレットのいいところ
こうして、健康の維持に一役買うのと同時に、ペレットは、乾燥しているので腐りません!
湿気は注意が必要ですが、保存が利くので万が一の時に備えて大量に常備してあるんですよ!
倉庫には、こんな粉もあります。
これは魚食性の動物用の非常食です!例えばイルカとかですね。
お湯で溶かして、冷蔵庫で冷やして使うタイプのごはんです。
ちなみにこの粉、とてつもなく高価!
当園のペンギンは食べませんでしたが、サンプルを保存しています。
何をどんなバランスで食べさせるか考えたり、新しいものを試すのも飼育員の大事な仕事なのです。
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バードウォッチング専門誌BIRDERでは,2021年4月〜2023年12月号まで,「掛川花鳥園出張ガイド」を連載していました。電子版などのバックナンバーで読むことも可能なのです。公式ホームページの総目録でどんな鳥が主役になっていたかわかるので、ぜひ推し鳥の号を探してみてください。
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