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掛川花鳥園スタッフのゆるゆる自由研究 【アフリカオオコノハズク・オーストラリアガマグチヨタカ】
花と鳥とのふれあいが楽しめるテーマパーク、掛川花鳥園のスタッフによる、園内の鳥たちのディープな情報や楽しい実験をスタッフブログから集めたよりぬき連載。今回は擬態の名人たちをご紹介!
アフリカオオコノハズク
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10年ほど前、話題を呼んだ人気者のアフリカオオコノハズクの「ポポ」。今は
引退し、お客さんの前には出ずにのんびり過ごしています。
当園にきたのは2003年。花鳥園の顔として活躍してくれました。
アフリカオオコノハズクとは
20cm~30cmほどの小さなフクロウ。サハラ以南のアフリカに生息する。コノハズクの中では比較的大きめですが,それでも大きくて30cmほど。昆虫や小動物などを捕まえて食べています。
大きな特徴は体を細くしたり膨らませたりすることでしょう。
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若かりしころのポポ。これが普通の状態。
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これが枝に擬態した様子。背景が花なのでわかりづらいですが、森の中だと見事にまぎれてしまいます。
最後に、追い詰められて威嚇する様子。
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ポポは引退しましたが、現在は「トト」が後を引き継いでいます。
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オーストラリアガマグチヨタカ
次に、オーストラリアガマグチヨタカの玄の妙技を紹介します。
まずはこの写真を見てもらいましょう。
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一体どこにオーストラリアガマグチヨタカの玄が隠れているでしょうか?
正解は……
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近づいて見ればわかりやすいですが,背景がもっと木が多い場所であるとこの「木化け」は見事です。
体を細くしてピンと立てるこの姿は警戒している時の様子で,リラックスしているときはむしろふくふく,まんまるな姿を見せてくれます
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このオーストラリアガマグチヨタカとはどんな鳥なのでしょうか。
オーストラリアガマグチヨタカとは?
英語ではフロッグマウス(カエルの口)と名付けられたヨタカの仲間です。特徴的な大きな口は、パカッと開ければ顔が見えなくなる大きさです。
名前の通り、野生ではオーストラリアで暮らしている夜行性の鳥です。
大きく見えますが,重さは300g程度。野生での主な食べ物は小型爬虫類や哺乳類で,木肌にそっくりな見た目を活かし,危険を感じると木の枝に化けたり,待ち伏せ型の狩りをします。とはいえ,
私は木……
木の枝になりきるところを動画でも紹介しています。
黄色い大きな目は枝になりきるには目立つので閉じているように見えますが,実は薄めを開けて見ています。
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生態も顔もユニークでおもしろい鳥なのですが,見事な擬態のせいでお客さんにスルーされてしまうこともしばしば。
大きく開く「ガマグチ」
そんな玄ちゃんの「ガマグチ」っぷりもご紹介しましょう。
まずはごはんを用意します。この時点で視線がこちらに向きます。
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これはこれでかわいいのですが,カメラが追いつかず,大きな口が開く瞬間を撮れていませんでした。
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顔が見えなくなるほど大きく口を開いてご飯を食べます。
大迫力。もう少し見せてほしくてごはんを近づけますが……
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露骨ないらない顔されちゃいました。
月刊誌「BIRDER」で「掛川花鳥園出張ガイド」最終回!
BIRDERでは、さらに花鳥園の鳥たちについて、毎月いろいろなテーマで紹介する連載を掲載してきました。2024年12月号はその締めくくりの,ヘビクイワシとハシビロコウをご紹介しています!