掛川花鳥園スタッフのゆるゆる自由研究 【恐竜っぽい鳥】
花と鳥とのふれあいが楽しめるテーマパーク、掛川花鳥園のスタッフによる、園内の鳥たちのディープな情報や楽しい実験をスタッフブログから集めたよりぬき連載。今回は辰年にひっかけて、ちょっと恐竜みたいとお客さんから評判の「アカガシラエボシドリ」と「チュウハシ」をご紹介!
こんな恐竜いそう
まずはアカガシラエボシドリはどんな鳥か見ていきましょう。
どのアングルから見てもかわいいアカガシラエボシドリ。真正面からのモヒカン具合が絶妙です。お客さんから「ちょっと恐竜みたい」といわれることもしばしば。このモヒカンのような冠羽が恐竜チックな印象につながるのかもしれませんね。
先端が白いので赤富士っぽくも見えます。新年に会いたい鳥ですね。
アンゴラの固有種
アカガシラエボシドリはアフリカ南部のアンゴラという国の西部にしか生息していない固有種(野生ではその国にしか生息していない種のこと)です。エボシドリの仲間は果実を好んで食べていて、この連載でもどれくらい口が開くか実験してみた記事も書いています。
ちなみに、雛は親と違って真っ黒。
オオハシならぬチュウハシ
恐竜っぽい派手な見た目でいえば、チュウハシも負けてはいません。
オオハシより小さいからチュウハシ。それにしても、嘴の模様や色合いも、まさしく恐竜チック。どちらも南米の熱帯雨林に生息しています。キムネチュウハシはひと回り大きいですが、それでもオニオオハシなどに比べれば小柄です。
以前はアカオビチュウハシと同じくらいの大きさのチャミミチュウハシも飼育していました。(現在は飼育しておりません)
エボシドリもチュウハシも「エボシドリとヘラサギの広場」で飼育しているのですが、チュウハシは自分より大きな鳥を追い払い、エボシドリを蹴散らして餌をとりあげてしまうこともあります。ご飯を食べたそうに見守るエボシドリの哀愁漂う背中など、ちょっとおもしろい光景が見られるかもしれません。そんな小さな恐竜たちにぜひ会いに来てください。
バードウォッチング専門誌BIRDERでは,2021年4月〜2023年12月号まで,「掛川花鳥園出張ガイド」を連載していました。電子版などのバックナンバーで読むことも可能なのです。公式ホームページの総目録でどんな鳥が主役になっていたかわかるので、ぜひ推し鳥の号を探してみてください。
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