100万円かけてドイツまで⚪︎×ゲームをしに行った話〜episode 0〜
ずっと前から目標にしていた、毎年10月にドイツで開催される「SPIEL」というボードゲームの祭典に、いよいよ出展する事になった。
▼SPIEL ESSEN
なぜ目標にしていたかというと、まず1つには、私が2018年12月に考案した文具を使ったアナログゲーム「BUNGU SQUAD」という作品を守るため、である。
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✒︎ 「作品を守る」ということ
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BUNGU SQUADは、文具と紙とトランプがあれば遊べるもので、平たく言えば⚪︎×ゲームだ。
なので、いわゆるコンポーネントと呼べるものは無い。
アナログゲームのルールは、いわば料理のレシピのようなもので、そこには権利というものが無い。
なので名前を変えて別のゲームを作って販売しても、法律的には問題無い(らしい)。
できる事と言えば、商標登録をして名前を守ったり、ルールブックに日付などを記載して出版物にしたり、キャラクターを作って著作権を発生させたりする。
特殊なギミックなものは、特許や意匠を取得する方法もある。
それでも完璧だとはいえないだろうし、何食わぬ顔で大胆にパクる猛者もたびたび現れる。
そして間もなくバレて、販売中止を余儀なくされたゲームもある。
一方で、知らず知らずのうちに被ってしまった例ももちろんあると思う。
例えば、最近はあまり聞かなくなったが、10〜20年くらい前はよく「この歌、あれのパクリじゃね?」と話題がよく上がっていた。
その頃は音楽業界の全盛期で、毎日すごい数の新曲が発売されていたので、それだけバッティングする可能性も高かっただろうし、意図的なものもあったと思う。
その昔、シンガーソングライターを目指していた友人が、「めちゃくちゃ良い曲できた!」と、鼻息荒く知らせてきたその曲のサビは、後からコブクロの曲とかなり相似していた事がわかり、泣く泣く取り下げた事があった。
逆に、いきものがかりの新曲とその友人が以前作った曲がそっくりな時もあった。
もちろん、向こうはこちらの曲を知る由も無い。
だけど、結果的に後発のものがヒットするという事も起こりうるという話。
当たり前だが、その曲の存在を知っていれば発表前に取り下げる事ができるわけだし、どんなに「こちらが先に考えたのに!」と訴えたって、知られなかったものは世に存在していないのと同義になる。
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✒︎ アイデアそのものに価値は無い
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