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(20)野原工芸×螺鈿


前回の予言通り今回は螺鈿ボールペンについて
今まで私は螺鈿=黒い漆に貝を嵌め込んだものだと思っていた、この考えは半分正しいが半分ハズレらしい。
広義的に言えば螺鈿とは貝を使った装飾品を指すらしいからだ。そして私の家には貝が嵌め込まれた家具がある、椅子や机そしてタンスだ。先程言った通り黒い漆に貝の組み合わせが螺鈿だと思っていたがこれもれっきとした螺鈿細工だ。とりあえずGoogle検索したところ中国の螺鈿細工らしい。


螺鈿ボールペンの軽い紹介

このペンは前回紹介した折笠うるし工房さんから購入しました。
このペンは野原工芸さんが木部を作り、それを折笠さんが漆塗りを施す。それを野原工芸さんが組み立てる。
ちなみに今回は予約して作ってもらいました。

螺鈿ボールペンを持って見た感想


らでーん

持ってみると見た目通りかなり重量感がある、野原工芸のスタンダードボールペンに螺鈿細工を施したのがこのペンだ。
持った時に私はこんなにも美しいものを手に入れたんだなと実感した。
例えるなら雲ひとつない星空だ、まあ私はあまり夜空を見ることはないからプラネタリウムのことを想像した(しかし例えをプラネタリウムにするのは美しさを感じさせないので星空にした)
螺鈿が施された軸は滑りにくかった。

螺鈿ボールペンをしばらく使って見た感想

届いたのが7月後半、だいたい使い始めて2ヶ月ほど経った。
初めてノックした時はカチッという音と長めのペン先が現れた。
私はなんとなくこのペン先が好きになれなかった、ロータリー式のような長さだと勝手に思っていたからだ。

上がロータリー式で下がスタンダード


いざ書いてみるとなんとこれが書きやすい。流石pilotのアクロインキといった所で書き始めのかスレも少なく、安定して書き続けられる。これだから国産の低粘度インクは良い。

リフィルの話

今更ながらこのペンはpilotのアクロインキが使えるボールペンだ(BRFN‐30)。
ちなみに初期芯は黒のF(0.7mm)

転がるから写真撮るの難しい


とても書きやすいのだが今までは赤・青・黒の3色展開だったが黒以外が廃番になってしまったのだ。これによりこのボールペンで赤青を使いたければ店舗を回らなくては行けなくなった(一応BASEでアダプターを販売している)。
しかし私は単色ボールペンは基本的に黒しか使わないのである、なのでそこまでダメージは無い。
そうだ、私のように個人店でリフィルを探すのも面倒くさがるが黒以外が使いたい人のためにリフィルアダプターを販売している所を教えよう、BASEの96工房さんだ。どうやらd1規格等が使えるらしい価格は2000円程。 

螺鈿ボールペンと兆春塗りペンシルの比較

螺鈿ボールペンと兆春塗りペンシルを並べてみると2~3mm程螺鈿ボールペンの方が長い。
クリップも2~3mmほど長い。
また太さも数ミリ螺鈿ボールペンの方が太い。
写真を撮るために並べると思うどちらもとても綺麗なモノだなと。

上は兆春塗り、下は螺鈿細工

この2本はまるで兄弟のようだ、ボールペンが兄でシャープペンが弟といった感じ。

最後に

今回は折笠うるし工房さんの螺鈿ボールペンについて書きました。
これからは末永く相棒になってくれるといいな(兆春塗りとペアでね)、同じ螺鈿繋がりでpilotのCapless螺鈿も気になっていたけれど値上げで66,000から99,000円になってただの学生である私にはなかなか手がだけなくなってしまった。(今回の螺鈿ボールペンは約4万なので今更感があるけれども流石に高い)
いつか私が買う日は来るのかな?

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