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DIGITALでもFILMでも、カメラ修理はアナログそのもの。そして結局修理しなくてもOKだったのであります。

先日格安で入手したフジフィルムのコンパクトデジカメF770EXRだが、どうもオートフォーカスが狂うのである。何枚かに1枚、オートフォーカスが合わないのだ。フジフィルムのホームページで見ると、このF770EXRはすでの修理対応期間が終わっているので、修理不可能ということになっている。このまま調子が悪いままで、ずっと使うのか?とやや重たい気分になっていた。
しかし私はあきらめが悪いので、何とかできないか?と考えた末、フジフィルムのサービスセンター窓口へ行くことに決心した。決心というほど、大げさなものではないけれど、六本木ミッドタウンのフジフィルムギャラリーの上に、2階にあるので、そこを訪ねてみたのである。


たまたま他のお客さまがいなかったので、窓口の方といろいろQ&Aしながら、どうしたものか、なぜだろう、と考えることになったのである。
単純にオートフォーカスが狂うのならば、レンズの調整機構がおかしいということになる。ファームウエアを初期化しても、こういうトラブルは直らないらしい。
コントラストの少ない被写体はオートフォーカスが苦手、接近しすぎるとフォーカスが合わない、などなど一つ一つのトラブル要素を確認していく。これは全く人間が話し言葉でやりとりするアナログの世界である。
窓口の方も色々操作しながらテストしながら、これはどうですか?あれはどうですか?・・・とやっているうちに、顔キレイナビが原因なのでは、という仮説にたどり着いたのである。人間の顔をきれいに写す機能が、顔ではない被写体の場合、かえって邪魔をして、フォーカスが合わなくなってしまうにでは?という仮説である。
やっぱり人と人とのやりとりは貴重なのだ。


とりあえず顔キレイナビをOFFにして、撮影しながらテストするということになった。
結局、オートフォーカスが狂うのは顔キレイナビが原因という、単なるセッティング上の問題であるようなのだ。
さて明日もテスト撮影でF770EXRを持ち歩くことにしよう。

ということで、翌日さっそく出かけて近所をいろいろ撮影してみた。とほほー、まったく問題なくオートフォーカスが機能してちゃんと撮影できるのである。

なんということか!?!?
完全作動する機体を、故障と思い込んで修理に出そうとしてしまったこと。それを解決しようと、サービスセンターに行って、結局セッティングミスだったと分かったこと。
フジフィルムの方の対応が親身でプロフェッショナルだったこと。
などなど、いろいろと考えさせられることであった。

そういえばそもそもなのだが、フジフィルムの製品は、今までずっとお世話になってきたことを思い出す。
最初のカメラいじりを始めた頃の定番フィルムはネオパンSSだった。

プロはトライXを使っていたが、私は国産にこだわっていたもので。
中学生になって、自分で現像、引き伸ばしをやるようになって、現像液はD76だったけれど、定着液はフジフィックス。フィルムも印画紙もフジフィックスだった。
自分の引き伸ばし機はフジの角柱タイプ。

多分これだったはず。よく働いてくれました。
フジカラーのネガもポジもよく使っていました。お世話になっています。
そしてデジタルの時代になって最初に手にしたフジのデジカメは、これでした。

さりげない大人の名機XF-1です。沈胴式でとことんスリム。粋なカメラでした。一度露出オーバーになってしまうトラブルがありましたが、修理してずっと使っておりました。懐かしいです。


現在もL39のレンジ機用として愛用しているのが、このフジノン50mmF2.8です。そこそこレアで良いですね。

私が中古カメラの泥沼にはまり込んだきっかけを作ったのがこのST-605。かつての昔に江戸川橋にあった塩田カメラという中古屋さんで7000円くらいで入手。今もずっと愛用しています。

M42マウントなので、いろんなレンズが付きます。今付けているのは、MITSUBISHI 35mm F2.8という謎レンズ。三菱製のレンズということですが、いままでこの1本しか見たことがありません。ヤフオクで見て、即落札したものです。多分超超超レア玉のはず。

そんなこんなで、今はそんなに製造していないコンデジを中古で買うことをいろいろと考えてしまった。


ジャンク扱いで11100円で買ったデジカメは、本当にジャンクだったのか?単に充電器が付いていないからジャンク扱いになったのか。本体充電が出来ず、コードも付いていないところから、販売する側としてはそういう扱いになったのかもしれない、などといろいろと考えてしまう。


これにヤフオクで充電器を2280円で入手して、使えるようにしたものの、オートフォーカスの作動不良というトラブルがある!と思い込んで修理に出そうとしたが、すでにメーカーの修理期間は終わってしまった。


それを何とかすべくサービスセンターに持ち込んで、結局顔キレイナビの干渉かも、という推論となって、実際に撮ってみたらOKだったという。


大騒ぎをした割には、地味な結末に落ち着いて、無事フジフィルムのF770EXRが使えるようになった、という顛末でございます。
お粗末!

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