アップルのゴーグル型端末「ビジョンプロ」の中身について

ビジョンプロとは

アップルが2024年2月に発売したゴーグル型端末
空間コンピューティングという新しい技術を使って、現実の風景に仮想の映像を重ねる
3499ドルという高価格だが、高性能なディスプレー、チップ、センサーなどが搭載されている

ビジョンプロの分解調査

調査会社のフォーマルハウト・テクノ・ソリューションズがビジョンプロを分解した
約300点の部品を細かく分析して、ビジョンプロの構造や機能を探った
部品の原価は約1200ドルで、販売価格の3分の1に相当する

ビジョンプロの主な部品と技術

ディスプレー：ソニー製の有機ELディスプレーで、超高精細な映像を映す
チップ：アップル自社設計のM2チップとR1チップで、膨大な計算と映像処理を行う
センサー：カメラや目の動きを追跡するセンサーで、周囲の状況やユーザーの操作を検知する
冷却ファン：ニデック製のモーターで、発熱する基板を冷やす
バッテリー：iPhoneと同じタイプのバッテリーで、約2時間の稼働時間を確保する

ビジョンプロの評価と展望

ビジョンプロは空間コンピューティングの革新を実現した端末だが、重さや電池持ちなどの欠点もある
日本企業が部品の4割を供給しており、光学系技術の強みが評価されている
ゴーグル型端末の市場は今後拡大すると予測されるが、低価格化や新しい使い方の開発も必要になる

Vision Pro分解　部品の4割は日本製