ピックアップヌー 2022.01(天久聖一)
**ピックアップヌーは文芸ヌー主催・天久先生の作品紹介ツイートのまとめです**
いただいたコメントがなくなってしまわないようにあつめました。よみものさがしのきっかけになるとうれしいです。
●書き出し自選・アイアイの5作品
アイアイさんの自選5作品。ご本人に会ったときの印象と同じ軽くおもろい解説で、作品の面白さが倍増してます。つかみのホラ話おやじの話が最高。
●お知らせ(もんぜん)
アイドルグループの「大切なお知らせ」をモチーフにしたミステリ(?)この情報と情報と読者が埋めていく手法はもっと広がりそう!まんまと踊らされました。
● 50音(七寒六温)
あめんぼあかいな的なオリジナル発声練習歌。昔話がうまくあてはめられている。これ子供に朗読させると本当かわいいと思う。
●極端な人(タカタカコッタ)
家系の話からはじまって、不気味でリアルな幽霊話がはさまり(病院の間がすごくいい)最後に梶井基次郎的なエモい展開で終わる。奇妙な迫力が心に残る作品。
●冷え性(puzzzle)
思いを言葉にするときそれはひとつだけど、頭の中では何種類もの思いがレイヤーのように重なっている。それを「ありのまま」文章にするとこうなるかもしれないと思わせてくれる作品。
●特攻服と柔軟剤(葱山紫蘇子)
どこか懐かしい不良とその母親の物語。昔の井筒監督の映画をやさしくしたみたいでどのキャラも愛おしい。そして次回の引きが強すぎる。
●年末ヌーっと企画!グラビアポエム (文芸ヌー)
g-udonさんの名企画が復活。くだらない画像に添えられたグラビアポエム。あらゆる感性からタコ殴りされた気分で爆笑www。次回も楽しみです!
●94,95/101(xissa)
いつものxissaさんとは少し違う味わいの2編。使用済み菊人形の頭と手足だけを展示した博物館、本当にあるのだろうか。菊人形と言えば犬神家の一族を連想する世代としては、たまらない薄気味悪さが残る面白い作品。
●今年は諸事情によりわが家にはサンタクロースは来ません(七寒六温)
サンタクロースからの残念なお知らせ。本文後半で判明する年齢に目を疑いました(笑)子供は無事プレゼントをもらえたのか?文芸ヌーをスクロールすると分かります。
● 書き出し自選・トニヲの5作品
書き出しの最古参トニヲさんの自選。初掲載がなんと第五回!感動です。並んだ5作を見ると万物平等というべき共通の世界観現れてはっとしました。杉浦茂のマンガも連想。前書きの戦争話はぜひ語り継ぎたい。
● 明朗の蝶々(モンゴノグノム)
ミステリには「奇妙な味」というジャンルがあるけど、さらにその極北にあるような、味わったことない味わい。他人の頭の中にこんなイメージがあるというだけで、なにか元気がもらえる。ほんとへんで面白い。
●タクローさん〜七寒六温サンタ企画参加作品〜(puzzzle)
文芸部員同士のリレー企画。こういう遊びができてこその趣味人ですよ!うらやましい。そしてなんとハードボイルドなサンタクロース。
●アオイサカナ(哲ロマ)
哲ロマ先生の新作。『鯖の味噌煮の更新』とか『メン・ドゥーク・サイ』とか本当に言語感覚が鋭すぎる。そしてそうした言葉が当たり前に漂う日常世界。ぜひ読んでみてください。
● 最終回に花束を(七寒六温)
子供のときの好きな漫画が終わるときの喪失感、あとマンガの登場人物がマンガの中で読んでるマンガがすごく面白そうに思えてたまらなかった記憶が蘇りました。終わり際で裏切られましたが(笑)
●猫のはなし(もんぜん)
猫飼ったことがない自分でもグっと来たので、飼ったことある人は確実にウっと来ると思います。しかも高い確率でウルっとくるでしょう。名作です!