グラビアポエム 第十六回 （g-udon）
物忘れが酷くなった。
歳を取るとこれはもう仕方のないことだ。逃げられない。ナンプレとかして抗っても脳の劣化は防げない。有名人の名前とか、昔はすぐに下りてきた単語が記憶の奥底で眠ったままで、いくら引き出そうと努力しても出てきてくれない。仕方なくア行から50音順に探っていく始末。濁音や半濁音も含めて辿るので大変だ。ただ頭文字が当たっていても気づかないことが多いので非効率的でしかない。
先日、野口五郎を見失った。風呂に入っても「改札口で君のこと」と「カックラキン」のフレーズしか出てこない。令和のこの瞬間、野口五郎を思い出さなければならない必要性は別に無いのだが、思い出せないことそのものが悔しい。ググればいいんだと思い、スマホを手に取る。
まてよ。これがダメにしているのだ。自力で記憶の奥にある抽斗をまさぐる努力を惜しんでいるのがそもそもの劣化の原因なのではないか。本当に腹立たしい。ん？怒りっぽくもなった？これも歳のせい？
無間地獄だ。
そういった訳で、脳トレには最適のグラポエです。今回は日常感あふれる夜の風景でした。みなさんの頭の中にしかない答えを、一緒に覗いてみましょう～。
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今回は以上です。
めっきり寒くなってきましたが、体調崩されぬようお過ごしください。
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（画像加工ご協力：葱山紫蘇子）
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