ピックアップヌー 2021.8（天久聖一）

＊＊ピックアップヌーは文芸ヌー主催・天久先生の作品紹介ツイートのまとめです＊＊

いただいたコメントがなくなってしまわないようにあつめました。よみものさがしのきっかけになるとうれしいです。

●思い出す（もんぜん）
介護ロボットの走馬燈。ラストのぐーちょくぱーで笑いながらも切なくなる。語り手のロボットは本当にロボットだったのか。火の鳥のロビタを思い出してしまった。

●84,85/100（xissa）
xissaさんの二編。またどこへも行けなかった夏。どこかへ行った気になれる掌編。

●判決（伊勢崎おかめ）
めちゃくちゃ実用的なスピーチ文です。でもこの場にいたらフラッシュモブに巻き込まれたような気分になりそう（笑）

●ピに至る装置（紀野珍）
紀野珍くんのタイトル通りのネタ作品。流石の技巧でピタゴラからもっとも遠い情景に着地。

●映画監督・森崎東さんの思い出〜自慢話〜（葱山紫蘇子）
実話のいいところはそれが自分でも忘れていたような小さな出来事でも、フィクションでは決して書けないリアルがあって読むとちゃんと「のどごし」があることです。合掌。

●飛行機雲が消えるまで（タカタカコッタ）
授業中、窓の外を見ている女子の頭の中。本当にくだらない妄想＆連想。好きな女子が実はこんなこと考えてたんだとしたら、余計惚れてまいそう！シリーズで書いて欲しい。

●書き出し自選・ベランダの５作品（ベランダ）
ベランダくんの自選。ベランダくんは完全にネタ派ですがクオリティが高いので毎回ひとつは採用したくなる。ネタ系は「このネタで採用されたい」というのが伝わる作品が好きです。

●知らない鳥（七寒六温）
この作品はインコだけど、昔友達から誕生日プレゼントにカナリアをもらったことを思い出しました。かわいかったし最後まで面倒見たのはいい思い出ですが、もうプレゼントで生き物は勘弁して欲しいです。

●そして、腹筋は割りたい。（puzzzle）
すげえ嫌なヤツだけど、性格までいい金持ちに比べたら人間味があって好き。

●86,87/101（xissa）
xissaさんの二編。前編。このていどの毒親なら許してあげたい。後編のお葬式の描写、正確さが怖い。

●粗忽リノベーション（モンゴノグノム）
粗忽長屋ってはじめてヴォネガット読んですげえ！ってなった気持ちと通じるものがある。