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おうちでくそデッキ部 ~ PC横浜2024チームバベル奮闘記。なぜあの日私たちは山を目指したのか ~


前書きっぽい何か


どうも、ぶんまるです。

知っている方。初めての方も、こんにちは!いかがお過ごしでしょう。私はそうだPC横浜の記事を書かなきゃ~と、デスクに座ってコーヒーでほっと一息つきました。あったかいですね。

マジック好きの方、普段は色々なコミュニティで、小さかったり大きかったり。友人と集まってワイワイ、もしくは、マイペースに家でスマホをポチポチ…。遊んでるだろうと思います。早速ですが皆さん、プレイヤーズコンベンションっていうイベントはご存じですか。えっ、もう知ってる?

初回はなんと2022年、愛知は常滑での開催からスタートしました

かつて古くはグランプリとか、マジック・フェストって呼ばれ方だった気も…。その後2022年に世界的パンデミックが明け、再開したMTGの大型お祭りイベント。でっかいイベントは楽しい!いつの時代も、好きなコンテンツに遊びに出かけられるのは嬉しいものです。

ちょっと私の話になりますが、マジックを始めた頃はかなりの出不精で、店舗大会もほとんど行くことがありませんでした。そんな中、この旧グランプリは…。もとい、プレイヤーズコンベンションの様な大型イベントだけは大好きでして、ひょこっと顔を出しては、好きなアーティストさんのお買い物にふらふら。チラ見しかしないけどサイドイベントにもふらふら。(同じような人、実は案外いたりするかも)ちなみに数年たった今も出不精は変わらず。引き続き、お店の大会に出ているのは非常に稀です(?)ので、店舗で会いましたよね!?という人は、きっと世界に3000人いるとされる私のドッペルゲンガーのどなたかとお会いされたと思ってください。

昔GP千葉でNils Hamm氏が来日の際、ブースに人が少なく一息ついてるタイミングがあり、たまたまそこに居合わせて複製原画を買ったら『サインしてあげる!』と下さった思い出の宝物

そんなプレイヤーズコンベンション(※以降PC)も気が付けば、2022愛知、2023横浜、千葉、また愛知…。そして今回の2024横浜。もう計5回!本記事を書くに際し、座ってぼんやり思い返してみると、イベントがPCの名前に変わってから、全ての開催に参加していたことに気づきました。すごいことだ!

ちょっとご説明すると、PCは1日目・2日目の二日制開催で、各地で予選を勝ち抜いた、競技アマ・プロの方々がチャンピオンズカップの激戦を繰り広げたり、誰でも参加できる〇〇オープン、みたいな超大型大会があったり。アーティストの方をお招きしてサイン会やグッズ販売、これこれ、昔からのグランプリだ!って感じがしますね。大型メインイベントに参加したら、ターボタウン(BO1)が無料で遊べるチケットが参加賞でもらえるので、気軽にフリーマッチングもできたり。もちろん参加費を払ってイベントに出たりや、遠方の知り合いとバッタリ会って仲良く空いてる席でフリープレイしてるシーンも。会場でお祭り感を楽しんだあと、カードは軽~く、ターボタウンだけ遊んで帰ろうかな、なんて人にも、時折出会ったりします。

さて、そんな充実のPCなんですが、二日間通して、朝から夜までサイドイベントも非常にたっぷり。公式サイトを通じてイベント一覧が公開されるのが、意外にも開催日まで結構期近なので、いつもSNSに張り付いて、発表はまだかー!と待ちの姿勢。はい、実はその中に、私、おうちでくそデッキ部メンバーたち、心待ちにしておりますイベントがひとつありまして…。

それこそが、二日目に行われます恒例、三人チーム〇〇戦。

うおおおおおお、三人チーム戦!! 三・人・チーム戦!!!(※謎のテンション)日頃、大手店舗さんでも行われることもある複数人チーム戦ですが、PCのサイドイベントではなんと制約が無く、同名カードの被りがOK。メンバーのデッキ内容に気を遣わなくても、パーツ被りを避けようと構築を変えて、ひえ~持ってないカード買わなきゃ…。なんてことも無く、本当に各々のチームが自由に出場できる、それはもうすごいイベントなんです。ご友人と集まって出るとか、同じコミュニティの人たちとだったり。チーム戦自体は好きな人、結構多いんじゃないでしょうか?かくいう私も、はい、大好きですよね(真剣)

ウィーアーおうちでくそデッキ部

現状フォーマットは毎コンベンションでそれぞれ異なるようで、ある時はチームモダン、その他の時はレガシー、パイオニア…。チームスタンはまだ見たこと無いかな?そんな風に毎回違う感じです。初日の〇〇オープン系大型イベントで、しょんぼり負けてしまった人が遊べるように、大型イベントと同じフォーマットが多い様な気がするかも。三人のチームで集まってサイドイベントの列に並び、1日目の夕方18時頃に、いそいそと事前登録。参加費だいたい3000円が三人の9000円!デッキリストの登録は、特に今までは求められたことはありませんが、ワイワイとコンパニオンの設定だけ済ませて、翌朝に会場集合!いざチーム戦!って感じです。

と、そんなサイドイベントになりますが、私ども『チーム・おうちでくそデッキ部』は、初回の2022愛知、2023横浜、そして2023千葉(※私は二日目のオープン参加によりチーム不参加)では、チームメンバーそれぞれが思い思いのデッキを持ち寄って参加していました。

初回の2022愛知から、私もチームの一員として主に出場していますが、この時はくそデッキ欲が高まりすぎて我慢できず(?)突貫で組んだ、ヴァニファールヨーリオンでチームパイオニアに参加。怒涛の三連敗(0-2, 0-2, 0-2)、対戦相手の方からも『そのデッキヨーリオン意味あります…?』『ないです…(小声)』というお言葉を二度も頂戴しながら、チームメイトにも顔向け出来ず枕を涙でベショベショに濡らす結果で終わってしまいました。

その後ちゃんとみんな頑張ろうね!次こそは足は引っ張りません、我は空に輝く死兆星ですと、2023横浜チームモダンに再び参加。なんと有難いことに、運良くチームでTOP4に残りました!(なお決勝ラウンドはあっさり一没…。)

そして、PC2023横浜チームモダン予選終了時。なんと驚異の個人戦績無敗!やったね!

部として目標は達成したかな~と盛り上がり。いやあ楽しかったですね。この時は初日のモダンオープンでめちゃくちゃ勝ったチームメイトから借りた青黒LOで参加しましたが、もうデッキが何が何でも勝ちたがっているんだというレベルで、とんでもない引きが押し寄せ、なんと予選を通して個人・チーム共に無敗でゴール。でもSEは残念ながら負けちゃいました。大会後にメンバーが描いてくれた記念のイラストは、今でもとっても大事にiPadの壁紙にしています。

でっかい賞品もGETして𝑩𝑰𝑮 𝑺𝑨𝑰𝑲𝑶𝑼でした
LO持ったのこれが人生初、左がデッキの主
今でもiPadを開くと、かにくんたちが元気にライブラリを破壊しています。元気に破壊するな

横浜も終わり、さて、次回のコンベンションはどうしよう、またみんなで遊びに行こうか、どうする、なんて会話をしていたところに、2023愛知に向けエターナルパーティの開催が発表されました。エターナルフォーマットの大型大会が来たよ!と興奮する中、同じタイミングで、レガシーのデッキを知り合いから借りて始めた…という友人から、ポロっと一言が。

ギャラカス…どうっすか?(唐突)

さて、突然ですが、皆さまはレガシーにおける『ギャラクシーカスケード』というデッキをご存じでしょうか。詳しい内容やご解説は、先駆者の方々がいらっしゃるので、この記事を読むかたわら、良かったら是非ネットで調べてみてください!もし早速調べてきた方はお帰りなさい!ほら、続きのお話をしていきましょう。

兎にも角にも、この時彼がこちらの、通称ギャラカスというデッキで大会好成績を収めた直後で、この発言によって突き動かされたくそデッキ部は、突然何故か、デッキパーツのかき集めに追われることになります(なんで???)みんな持ってませんからね。本当になんで作ることになってるんでしょう。これがまあとにかくすごい大変な作業だったんですよ。

なんとこの時、総勢4名分のデッキパーツを同時収集開始
ついにはExcelまで出てくる始末
気を抜くとすぐに脱線するくそデッキ部員

そんなこんなを繰り返しながら、来たるエタパに向け、もしやこれって…給料の発生する労働並みってコト…?これが勤労感謝の日…?と言わんばかりの作業量と共にデッキを作っていたところ、ちょうど次のチーム戦のアナウンスがSNSで流れてきました。え?何?次はチームレガシー?

全てが始まった一言

三人チームギャラクシーカスケードが誕生しました。ただのテロリスト集団の完成です。元来、私はおうちでくそデッキ部の中でも、かなりオリジナル路線を突き進む身でしたが、特定のアーキタイプを握るのは非常に新鮮な経験でした。このデッキは本当に出会って楽しかったですね。PC2023愛知のチーム戦の当日『よろしくおねがいしまーす!』と共に、一斉にタップ2マナランドを置いた瞬間の、皆さまの反応が忘れられません。ちなみにチームギャラカスにはギャラクシー要素はありませんので、私たちのことは、どうぞチームカスと呼んでください。

なおこのタイミングから、念願のチームユニフォームもめでたく完成しました。『くそデッキ部も、そろそろユニフォームが欲しいなあ!』と、いつも備品を作ってくれるメンバーにポロッと言ったら、翌日これが出てきました(?)いつも有難うございます。コンプライアンス版とノンコンプライアンス版がありますので、会場で野生のぶんまるをお求めの際は是非こちらを目印にお探しください。もし今後億が一同じユニフォームの方を見かけたら、0.0000001秒で接近してお声がけするかもしれません。心臓の弱い方はご注意ください。

背中に燦然と輝くおうちでくそデッキ部



そしてPC横浜2024チームモダンへ


はい。

そうして時は流れ2024年、チームメイトのがんきゅー氏とがばせら氏による、まるで無形文化遺産のような素晴らしい記事の世界線へと繋がります。気が付けば私がグループのタイムラインでリアルタイムに失禁を漏れこぼしている間に、一瞬でバベルチームが結成されていました。正確に言えばこの時点で、私はバベルを所持していない事はおろか、組んだことも回したこともありません。どうやら私という生き物は、くそデッキを眼前に置いておくだけで、全速力で近くまで駆け寄ってくる野生のピースフルな動物だとグループ内で認識されていた様です。ちなみに全速力で近くまで駆け寄ってきました。

とはいえこの時の私の脳はおそらく約5gほどしか無かったので、ライブラリ200枚って高さ一体何kmあるんだろう、面積は東京ドーム何個分かな、などとぼんやり考えておりました。これから挑むそそり立つ山頂はチームモダンだというのに、自分の持つカード資産の事を何一つ考えていなかったのです。すみません、モダンってなんですか?くそデッキのパーツは全部持ってるんですけど?

素人なのでとりあえずデッキを作りましょうとなり、チーム内で唯一たるバベル使いのがばせら氏に尋ねると『ひとまずは60枚のハイランダーを作って、それを4倍すると良い』との助言が。なるほど…?240枚と言えど、こいつは存外と組みしやすいかも知れんぞ…。これは勝ったな…。何か60枚のハイランダーでぱっと思いつくデッキは…。うーん、ん…?

そんな、私の心の扉をそっと叩いたのは、過去の自分でした。


そうだ、瞥見全射出バベルカスケードをつくろう。

① 特定の好みのカードや組み合わせを見つける(=前提)
② その動きを目指すためのデッキの束を考える(=実現)
③ デッキが完成する(=おもむろ)
④ 勝つ(=条件)
⑤ 脳に異常な量の快楽物質が放出される(=結果)

[ぶんまる式くそデッキの定理]


バベルカスケード - お前こそが伝説のバベカス


皆さんは、くそデッキビルダーと呼ばれていた生物が、今もこの世界の何処かにいることをご存じでしょうか?

無害ですが、なかなか人里に降りてくる事がなく、目撃例も非常に稀な生き物とされており、ひとたび特定のカードを見つけたとたんに異常な言動に捕らわれ、昼夜問わずくそデッキを求めて徘徊している…。と古い文献には記載されています。

現代の貨幣価値にして約5gほどの脳だった私は、この衝撃にきっと体が耐えられなかったんだね


そして意識が戻った時、私は既に60枚のグリンパス・ハイランダー・カスケードを組み上げていました。

なんか最初はこんな感じのリストだった気がする

この時、メインパーツばかりに気を取られていた私は、『瞥見カスケードは既に60枚デッキで揃えてるし、他もほとんどストレージから出せばいいだけじゃ~ん。もう紙でほぼデッキ出来ちゃったな~このゲーム楽勝かあ~??』と、本当に足りない物(機知の戦い等)だけ買う、くらいに気楽に考えておりましたが、この辺りでようやく異変に気付くことになりました。

モダンを普段から遊ばれている皆様ならご存じかと思いますが、モダンの土地基盤はフェッチランド(探す)+ショックランド(二色)の組み合わせが、主流ですよね?60枚デッキなら土地の枚数は、アーキタイプにもよりますが、このタイプでは大体約23~25枚くらいです。多分。4倍すると約94~100枚ということになりますね。フェッチランドもショックランド、どちらも二色の土地なので、組み合わせは₅C₂で…。えっと、5×2×1で…。10種類ずつですね!つまり10種類×4枚=40枚が二セット、合わせて80枚ってこと。うん。いや数足りてなくない???というかどっちの土地も全種類4枚ずついるんですか?????フェッチ半分持ってないんですけど??????


ちなみに私、現在は海外勤務で、南方の地で日々職務に当たっております。こんな時のために、シンガポールにもMTGショップがたくさんあって良かった~うれぴ~~いやフェッチランド在庫無くて売ってないんですが???日本と陸続きになるのはいつなんです????実は秒速1㎞くらいで大陸がこっちに動いてたりしませんか??????

いやあこれはまさに天変地異、青天の霹靂からのEMERGENCY非常事態宣言でした。何故ならPC横浜のために合わせて帰国するつもりだったので、日本国内ショップの通販を友人に頼んで利用したとしても、受け取れるのが最短でPC横浜の前日。今更、航空券も変更できない。だっていつも格安エコノミーだもん。マズイ。このままだと実物で練習なんかできる訳がない。でも、シャッフルとかちゃんと練習しないとダメじゃん、ぶんちゃん!きっと対戦相手にスッゴイ迷惑かけちゃうョ…。そうしてこの日から、脳内でひたすらに己を鍛え上げ、バベルのシャッフルを延々無限にイメトレ練習する日々が始まったのです。

毎日仕事に明け暮れては、パソコンを叩きながら、脳内でコッソリ感謝の1シャッフル。あっ山を崩しちゃった…。はいコンベンションはもう出禁です。許して。最初からもう一度。フェッチ切っていいですか?ダメ?負けでいいです。


そして意識が戻った時、私は既に240枚のグリンパス・バベル・カスケードを組み上げていました。


なぜあの日私たちは山を目指したのか


さぁ、おはようございます!!(挨拶)本日はいよいよ二日目、チームモダンの日でございますね!朝からいい天気だなあ!背負った鞄の重みでもう肩が抜けそうなんだが???

それでは、当日の戦績がどうだったか、早速見て行ってみましょう…。

  • 1戦目 : 0-2 トロン

  • 2戦目 : 1-2 マーフォーク

  • 3戦目 : 0-2 カウンターモンキー

  • bye

  • 5戦目 : 1-2 ポンザ

  • no show

  • 7戦目 : 2-0 貴重品室コン

【トータル個人戦績 : 3-4 (ほんとは : 1-4)】
※脳が5gなため記憶に混濁が生じやすく、戦績に誤りがありましたらスミマセン…。天はなぜ我々にbyeを与えたもうたのか。

まずは一言。当日ご対戦いただいた皆さま、改めてこの場を借りまして、我々チームバベルにお付き合い頂きましたこと、心より御礼申し上げます。ジャッジの方々も含めまして、皆様本当に有難うございました。

会場に到着。初戦マッチングが発表されます、席に着きました。あっ、お相手の方初めまして、今日はどうぞ宜しくお願いいたします…。よいしょっと…。

(ドン!!!!! (ドン!!!!! (ドン!!!!!

『えっ、本当にチームバベルの方々ですか!!!???』

どうも!!!本日だけは皆さまのご協力で成り立っております!!!どうか一緒にカットのお手伝いを頂ければ心から有難く存じます!!!

いやあ、私はくそデッキは人を笑顔にする為に組むと思っているので、あのデッキケースからお出しした瞬間、相手チームの方々の笑顔を見たとき、今日チームバベルで来て本当に良かったなあと心から思いました。こんな切り出しから始まるマッチは、後にも先にも人生でこれが初めてでした。

そしてもちろん、お相手に敬意を表すためにも、これは遊びではありません。我々は本気です。時間切れを避けるべく、持てる運動神経を全て発揮する為に神経を集中…。おかしい、MTGって運動神経のゲームだったっけ…。瞬時に周囲を支配する緊張感、集まってくるジャッジの方々、そして始まる第一戦…。あれ?なんかジャッジの皆さんもテンション高くない?写真撮ってませんか?はい、とりあえず初手キープです。マリガンは死んでもしたくありません。私は貴方を苦しめたくない。ターンもらいますね。すみませんもう我慢できないフェッチ切ってもいいですか!!!ん、ジャッジさん、どうしました…?早速存在にペナルティですか…?違う?

ジャッジ『山崩れちゃいけないので、心配なら分けておいても良いですよ』

ぶんまる『あっ、このまま積ませて下さい。私のバベルは絶対に崩れないし崩さないんで(決意)』


私はいつも二重スリーブなんですが、バベルを組むときは、初心者の方はKMCさんのハイパーマットシリーズを絶対にオススメします。マット仕様でスリーブ同士がくっつかない割に、少しの湿気が絡むとなぜか横方向に圧倒的な摩擦係数を発揮します。少々バラけたジェンガみたいになっても、重心を崩さない限り本当に山がびくともしません。あとお値段もちょっと親切。サイド込みで3セットじゃ足りませんので注意。

8年前にMTGを再開したころからずっと愛用しています


4t目、ターンもらいます。土地置いて、続唱打ちます。通りますか。誘発で続唱スタックに乗りました。通ります。それでは解決します…。

前回チームギャラカスで鍛えた動体視力と続唱をめくる手捌きは、それはもう並大抵のものでは無いと勝手に自負していましたが、それでも公式大会で240枚をめくるには相応の覚悟が必要でした。お相手の方にデッキの内容を見てもらわねばならず、続唱でめくれたスペルでピタッと正しく止める必要があり、シャッフルも同時に行う。しかもこれら全てを、理論上普段の4倍のスピードと正確さで行わなければならないということです。

本番で続唱をめくっている途中で、脳内の処理があまりにも別の運動神経選手権な何かに一瞬突入しかけまして、ジャッジの方から『もう少しゆっくりめくって全然大丈夫です』と言われる異例の事態まで発生することに。なお一めくりにつき、0.2秒くらい遅くしてみました。

続唱見つかりました。明日の瞥見、解決します。
パーマネント全部戻して、ライブラリ総シャッフルします。

バベルから明日の瞥見がまろび出た瞬間の卓を、私は一生忘れることは無いでしょう。お互いに山を分け、一つ一つを混ぜながら、そして一本の山に重ねていく。対戦相手の方々と共にライブラリに手を伸ばしながら、その時確かに私たちの心は繋がっていたのかもしれません。しばらくそうして互いにシャッフルをしていると、ジャッジの方が近づいてきて、そして私は信じられない言葉を耳にしました。

シャッフル後の山、きれいに直しておきますね。


私たちの卓は決して皆いずれもプレイが遅かった訳ではなく、むしろ相手の方々のおかげでこれ以上無くスムーズにゲームを進められていたと思います。時間に何一つ問題もありませんでした。つまりそれは、ジャッジの方の純粋な好意によるもの。強くても弱くても、ルールの中で大会に参加しているデッキに等しく人権を与え、少しでも円滑に一つのマッチが終わるよう、それは差し出された一つの小さな気遣いでした。

そしてそびえたつ山と、とんでもない盤面

よーしじゃあライブラリからいっぱいパーマネント出しちゃいますねwwwあっ緑タイタンとキキジキ出ましたwwwそんなことある?バベルですよねこれ??wwwコピーして殴りますwww土地すごwwwなんやねんこの状況wwwww

いやー、結局一日通してマッチには負けまくりましたが、とにかく最高のチームモダンでしたね!!!240枚からでも、ちゃんとたくさん瞥見打ちました!!!勝ちましたし負けた、負けたし勝った。楽しかった!!!最終戦頃にはもう指力・体力ともに限界近くて、目が半分死んでたような気がします。本当は序盤ターンの駆け引きも多く、特にキープ判断含めて、実はかなり奥が深いデッキなんですが、当日はなんにせよぶっつけ本番、時短による取捨選択がまだまだ下手っぴだったところもありました。改めてもっと練習しなきゃなって思ったりも。

最終戦終了時。お相手の方と楽しくトークさせてもらったところ。なんとたまたまマッチを見ていたあのLO使いの方もいらっしゃいました!

ちなみに、デッキの細かいパーツ解説については、Mori Cascade(60枚)と基本骨子は変わりませんので、是非そちらの内容をご覧ください。バベルにすることでカードが足りない部分は、複数のギミック(パーマネントコンボ)を投入しながら補っています。

実はバベルにしたことには明確な利点・理由があり、明日の瞥見は、最小枚数(土地3枚のみ)で続唱をスタートした場合、シャッフル後めくれた3枚がしょんぼりな内容…。というリスクがあって、ぎりぎりまでターンを引っ張ってパーマネントを増やす。というのが主なデッキなんですね。でも機知の戦い。なんとあれ1枚めくれただけで勝つんですよ。そう、バベルならね。

土地3枚から続唱打つだけで勝つことがある。すごいカードなんだ

240枚のライブラリだって、瞥見カスケードには重いカードは引きたくない、土地と軽いカードだけの初手が欲しいという側面があって、60枚デッキはどうしても枚数の都合上、平均的に重い・軽いどっちも入ってる初手が来がちなところ、240枚だとなんと!これがうまく偏ってくれるんですよね~~ほんとか??

初期はがんきゅー氏の型にやや発想が近く、発見ギミックも足しつつ、3マナ帯の相性◎カードもちょっと入れるタイプ(=エターリの好意:発見3から確定ループをしない)を試していたんですが、何度も回すうちにやっぱり打ったら凄いことになった方が良いよね!という理由で、大会直前に3マナをバッサリカット。従来の60枚ループコンセプトにより近くなりました。従来のfeat. Leylines枠には新入りの虹力線がふと4枚手に入ってしまったので、本番でテスト投入。最初の3回戦のうち、計2回戦で初手から出すという実績を解除しました。なお力線にはあまりこだわらず、あればラッキー、種類もその時引いたものに合わせてプレイングを考える程度で大丈夫だと思います。

今回初めて触ることにも、組むことにもなった訳ですが、バベルというデッキは存外とっても奥深くていいなあ~と思いましたね。機知の戦いだけは、この非道な枚数を、ちゃんと公式のルール内!と担保してもらうためにも、投入はマストになりますが、それ以外はどんな型であっても自由ですからね。私たち三人も、今回と同じデッキかな、いやまったく新しい型かも。もう少しこの山の上へと向かってみたくなったので、どこかで再びもしかすると、またチームバベルで参加しているかもしれません。そういえばバベルって実はあんまりコミュニティ無いよねと、話題になったんですが、案外型が自由すぎて、今まであまり目立ったコミュニティは無かったのかも。これからはバベル好きの人、いたら声かけてくれて大丈夫ですよ!

初めての方は、何でもいいので200枚以上のデッキを一つ作り、是非まずはシャッフルの練習をしてみて、その威容を実感して下さい。そして何よりも、いつも心の中には、対面に座られている方への敬意を大切にして下さいね。くそデッキは、その場のみんなが笑顔になること、これが第一です!

それでは最後に改めまして、今回のチームくそデッキ部三人衆をご紹介します。


それでは、おうちでくそデッキ部がまた会う日まで。次回の会場でお会いしましょう。いつでも部員募集中です!バイバイ!

ぶんまる

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