大人が「空気を読む」弊害 ~「ロックダウン」と「マスク強制」は狂気の沙汰~
「ロックダウンは狂気の沙汰」と発言し、私の心を鷲掴みにした、スウェーデンの疫学者テグネル氏。その彼の最新の見解が、インタビューで披露されました。
マスクの効果の科学的根拠は薄い
テグネル氏はマスク着用について、「将来的にスウェーデンで推奨するかどうかは分からない」と断りつつ、着用を義務付けた欧州諸国で感染者が大幅に増加していることなどを指摘。マスクが感染を防ぐ科学的根拠は「非常に弱い」と、効果に懐疑的な見解を示した。
何度か書きましたが、マスク着用に関する見解は、現時点で科学者のコンセンサスを得られておらず、そのようなものは科学とは定義されません。すなわち、マスク着用は「信仰」なのです。
・人やものごとを信用・信頼すること。
・証拠抜きで確信を持つこと。またそれらを信じることを正当化する要因。
私たちには信仰の自由がありますよね?
ですから、その強制は「狂気の沙汰」なのです。なぜこのような単純明快な事実を理解しようとしない人がいるのか不思議ですが、日本においてそのようなファシズムに対して、国民全員がほぼ無抵抗で従ってしまったことは、それ以上の奇妙な姿だったと言えるでしょう。
なぜ、日本人は揃いも揃って、このような安易な同調に屈してしまったのでしょうか。
軍隊式教育のせい?
内藤朝雄准教授:「ユニセフ(国連児童基金)は、日本の子どもの精神的幸福度は、先進38カ国中37位、つまりワースト2位であるというデータを公表した。この背景には、日本の極端で独特な集団主義の学校教育がある。日本の学校を観察した日本以外の国の人は、その集団主義教育のありかたが、軍隊に似ているという印象を受ける。
ユニセフの調査によると、日本の子供の精神的幸福度は、先進国ワースト2位と言うデータがあるそうです。それに対し、明治大学文学部准教授の内藤朝雄氏は、日本の軍隊式の集団教育の在り方が問題だと指摘します。
内藤朝雄准教授: 「このような学校生活の全体主義は、児童生徒同士の人間関係にもあらわれている。学校で、こどもたちは、いつも他人の目を気にして生きる習性を身につけさせられる。空気を読むことが、何よりも大切だという価値観を身につけさせられる。
こころを一つにすべしと、きめ細かくベタベタさせる集団主義のしくみのなかで、子どもたちは、「友だち」がいないと悲惨な境遇になるとおびえ、必死でベタベタして生きている。その、無理に無理をかさねて「友だちを作為する」こわばりの結果が、このワースト2位にあらわれたと考えられる。
これには思わず、う~んと唸ってしまいましたね。日本に現れたコロナ現象を見事に投影しているように感じたからです。
全てみんなと同じじゃないと嫌?
「英国の大手世論調査会社ユーガブによると、日本では新型コロナが“怖い”か“やや怖い”と答えた人の割合が、4月以降一貫して70~80%と高い。一方、十数万人が亡くなった米国は60%台、医療崩壊を起こしたイタリアは50%台、同じく英国やスペインは40%台にすぎません」
これね、多分日本人はコロナを恐れてるんじゃないんですよ。街を眺めていても、とてもそうは見えませんからね。
きっと「コロナを気にしていない」と表明することで、仲間外れにされることが怖いのです。マスクに対しても同じで、同志社大の調査によれば、マスクをする最大の動機は、
「みんながつけているから」だったそうです。
新型コロナウイルスの感染が拡大する中、日本人がマスクを着ける動機は、感染が怖いからでも他の人を守るためでもなく「みんなが着けているから」。同志社大の中谷内一也教授(社会心理学)らのチームが11日までに、インターネットで行ったアンケートから、こんな結果をまとめた。
そして、何かにつけて物議をかもしたこちらでも。
個人的な意見を言わせてもらうと、いい大人なんだから、行きたい人はルールやマナーを守り、リスクも取って行けばいい。怖い人は行かない。受け入れる方は、感染防止対策をして、リスクを取って受け入れればいい。怖い人は受け入れない。それだけのことではないのか。
だがどうやら日本人はそれではダメらしい。行っていいのか悪いのか、呼んでいいのか悪いのか、誰かに決めてほしいのだ。たぶん安倍首相に。
goto東京解禁の際、「これで旅行に行ける~」と叫んでいた女性の映像を見ましたが、当然、私たちが旅行に行けなくなったことは、一度もありません。それは普通の感覚でしょうか? 余りに子供じみているとは思わないでしょうか。
日本人はどこかの「大人」、「先生」に「いいよ」と言ってもらえないと、行動できないのでしょうか。
私は、このような不健全な小さな全体主義ともいうべき日本の集団主義は、子どもたちを不幸にし、日本を不健全な社会にするので、やめるべきであると世に訴えている。集団主義教育をやめると、子どもたちがバラバラになってしまうという人もいるが、逆だ。日本独特の極端な集団主義教育をやめて、学校を先進諸国の普通の学校にした方が、子どもたちは、個人と個人として、気楽に「友だちになり」やすくなる。」
「日本の学校は、身近な小さな世界の全体主義をかたちづくっている」 日本の子どもの精神的幸福度ワースト2位 なぜ?
率直に言うと、私たち大人は、もっと大人になるべきではないでしょうか。しっかりと今の現実を直視し、見識を正すのはその第一歩ではないでしょうか。
「ロックダウン」と「マスク強制」は狂気の沙汰だったのです。
その狂気を私たちは、自ら率先して社会、子供の未来を壊し続けています。今こそ、私たちはその過ちを認め反省し、先へ進むべきではないでしょうか。
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