面倒臭くていいんです(6月20日~6月26日)
6月20日(月)曇り
遅れてやってきた唐琴界隈でのブーム、『グランメゾン東京』がおもしろすぎて、つい夜更かししてしまった。アドレナリン大放出ドラマ部門、第1位。半沢直樹もそうだけれど、日曜劇場ってほんと寝る前に観るのに適さない…(笑)
6月21日(火)曇り時々雨
今日は、憧れの方と背筋の伸びる打ち合わせ。真っ直ぐで濁りのない瞳にドキリとする。一流の人のエネルギーを受けて、たった1時間半の打ち合わせなのに凄まじく体力を使った。私たちの熱意も妥協も、すべて見えてしまう方。
それにしても、かっこよかったぁ。「私はシティーガールだから!」と笑う姿にも、なぜか心が軽くなった。そうだよね、ここにいたって、丁寧な暮らしを提案するブランドにいたって、ビッグシティー大好きでいていいんだよね…!と。。
夜は、体力を振り絞って楽しそうな方を選んでみた。翌朝の早朝SUPで、濁った気持ちを晴らしたくて。でも、豪快に判断を誤ってしまった。もう同じ間違いをするのはやめようね、と自分に言い聞かせる。
6月22日(水)曇り
昨日は世紀末のような夜だったけれど、恋人とはLINEですぐに仲直り。こんなことで失ってたまるか、と思う。仕事終わりにスーパーで待ち合わせをして、顔を見てほっとする。「私たちがいいのは喧嘩を引きずらないことだね!」と言い合った。だって一緒にいられるだけでうれしいのだから、わざわざその時間にいがみ合いたくない。
夜は、共通の男友達の遅れたお誕生日祝い。プーリアの赤ワインじゃなくても喜んで飲んでくれて、うれしかった。彼の彼女とも電話を繋いで、楽しい夜。今一番したいことは、山でのキャンプです。
6月23日(木)晴れ
親友と連絡を取り合い、友達のありがたみを噛み締める。私が「これは私自身の問題なんだ」と言うと、「自分自身の問題ってのを二人で解決していくのが、パートナーってもんよ」と彼女は言った。結婚生活5年目を迎え、今や二児の母である彼女。肩書きに捉われるつもりはないけれど、「妻」や「母」は背負うものや覚悟の強度がまるで違う、とこの頃思う。
夜は、大好きなお店こてんさんへ。ここのご飯は、食べると本当に心がまんぷくになる(彼は一人の時は二人前、二人の時は三人前頼むので、字の如くまんぷくになっていることは間違いない)。
じんわりと心が温まるご飯を作れる人って、魔法使いみたい!といつも思ってしまう。でも、魔法なんかじゃなくて丁寧な仕事と培われたセンスの集積。だからこそ、「やっぱりすごい」とため息が出てしまう。
6月24日(金)晴れ時々雨
今日は珍しく会社の飲み会。ふだん真面目に働く人たちとお酒を共にするのは、すばらしく羽を伸ばせて、新鮮で楽しかった〜。たまにはグレる夜も必要だ。
6月25日(土)曇りのち晴れ
今日は駅まで車を取りに行くため、7kmの道のりを歩いた。半分くらいは走りたいと思っていたのに、ぜんっぜん走れなかった。わかったのは、7kmは歩きでも超ヘビーだということ。
午後は岡山のギャラリーへ。素敵な人の周りには、やっぱり素敵な人がいる。ぴちぴちと弾けるような明るいパワーが満ちていて、少しだけお裾分けしてもらった気分になった。小豆島からやってきた方々はきらびやかで(ある人は服を作り、ある人は野菜を作り、ある人は蜂蜜を作る)、誤解を恐れずに言うと、島というより都会で暮らしているような洗練されたお洒落さがあった。自分が何で満たされるかを知り、価値を見極める目を持った人は、きっと日本全国、いや世界のどこにいようがお洒落に映るんだろうな。
迷いに迷い、赤かぶで染めたワンピースを購入。赤かぶで染めたのに、薄くグレーがかったようなホワイトがクールで気に入った。オーダーメイドのため、届くのは今年のクリスマスの頃。決して安くはない値段だったけれど、この服は30歳を迎えた自分をきっと強くしてくれると思って、気持ちよく購入させていただいた。
急ぎ足でギャラリーを出て、結婚パーティーの会場へと走る。恋人の高校の同級生が集まる円卓に、私だけぽつりと座る。恋人の過去は知らないことばかりだけど、彼の同級生は本当にユニークな人が多く、この地で知り合えてうれしいなぁと思う。
新婦さんとはまだ3回しか会ったことがないけれど、初対面で家に泊めてもらってたくさん話をして、すぐに大好きになった。とんでもない努力家なのに肩の力が抜けていて、一緒にいるだけで楽しくなれる人。
そんな彼女が、ずっと幸せそうな顔をしていて、パーティーの終わりは涙がぼろぼろ溢れた。見えている未来が同じ二人って、すごく眩しい。
6月26日(日)晴れ
岡山駅の方まで出たら暑さで気分が悪くなった。少しパソコン作業をしてからそそくさと家に帰り、クーラーの効いた部屋でうたた寝と読書を繰り返す。
今週はたくさんのことを考えて、まだ言葉にはできていない、ぐるぐるとした感情が渦巻いている。ランニング中、この間親友が言ってくれた「自分の気持ちを大切にね」の言葉をふと思い出し、涙が滲んだ(この言葉は、もらったときは大抵「大切にしてるよ、大丈夫!」と思うからほんと不思議である)。
この頃の私は不安定だ。相手の理想も私の理想も変わるからこそ、腹を割って話し続けないと一緒にはいられない。好きだという甘い気持ちに包まれて、つい基本的な努力を怠ってしまう。誰かと一緒に生きていくって、本当に大変で骨が折れるけど、私はこの面倒臭さをまだ投げ出したくない。
追伸
iPadを会社に置いてきたため、今週の一枚は写真です。こてんにて、二人で三人分を平らげた夜。