わたしの通信制大学体験記③~一番大変だったのは?~
卒業するにあたって、一番苦労したことは……。
そりゃ何といっても、「卒論」。
わたしの在籍していた法政大学文学部日本文学科は卒論提出が卒業の必須条件だった。
確か最低400字詰め原稿用紙50枚だったか。
通常のレポートが2000字上限くらいだったと思うので、その10倍。
文章慣れしていないと、けっこう大変な枚数だろう。
一応わたしは物書きの端くれ(端っこ中の端っこ)なので、書くほうは問題ないと思っていた。
では、何が問題だったか。
簡単に書いてしまうと、
①参考文献の管理
②卒論執筆中のアドバイスの少なさ
この二点だった。
①については、わたしは、テーマを決めてから、
大学図書館のOPAC検索→地下書庫に潜り本を借りる→必要な箇所をコピー
これを繰り返して煮詰めていった。
テーマ決めについては、個々人の嗜好があるだろうから、ここではあまり触れないけれど、
漠然としたものより、絞り込めるだけ絞り込んだほうが楽なことは確かです。
②は、卒論指導のチャンスが少ないよ!
という叫びでもあります。
まあ仕方ないのだけれど、文書指導と面接指導が一回ずつしかない。あとは提出後の発表(質問会)になってしまう。
3月卒業を狙っているかたは、担当の教授に直接質問できるのは夏の一回だけなので、できる質問は全部そのときにしておくくらいの気持ちでいたほうがいいと思う。
つまり、夏までにだいたいの全体像が見えていないときついということ。
わたしを担当してくださった先生は、メールアドレスを教えてくださったので、質問はメールでもさせていただいたけれど、やはりその場で解決したい問題はたくさん出てくるだろう。
早め早めに、作業を進めておいたほうが断然楽になります。
具体的には、春休みに文献収集、読書→夏までにおおまかな構成、一部を書き出してみる→秋には執筆完了、細かな調整
わたしはこんな感じでした。
あと、卒論の面接指導のとき、きっちりとしたレジュメを作って提出しました。
(A4の用紙2~3枚くらいに、構成、こんなことを盛り込みたいという方向性の箇条書き、使用する予定の参考文献のリストをまとめておいた)
レジュメのあるなしで、自分にとっても先生側にとっても、その後の進行のわかりやすさが違ってくるため、作成しておくことをおすすめします。
卒論でつまずいてしまうかたもいらっしゃると思うので、参考にしていただければと思います。
大変ですが頑張ってください、この山さえ越えれば卒業はすぐそこです。