文鳥香(ぶんちょうこう)
ある大店の娘が臥せって三月ほど経った。何が理由かも分からず施しの仕様も無い。医者も祈祷も全く役に立たない。
家の者がほとほと困っていたところ、旅姿の僧が店に現れた。着ているものは随分とくたびれていてどうにもむさ苦しく、番頭は眉をしかめた。
「この家に病のものがおるであろう」
旅の僧の言葉に番頭は驚き尋ねた。
サポートありがとうございます。文鳥たちのエサ代になります。
ある大店の娘が臥せって三月ほど経った。何が理由かも分からず施しの仕様も無い。医者も祈祷も全く役に立たない。
家の者がほとほと困っていたところ、旅姿の僧が店に現れた。着ているものは随分とくたびれていてどうにもむさ苦しく、番頭は眉をしかめた。
「この家に病のものがおるであろう」
旅の僧の言葉に番頭は驚き尋ねた。
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